安達太良山
◆ 山行記録
山行概要
報告概要 福島県の百名山である安達太良山(1,699m)に行ってきました。
山行日 2017年10月9日(月・祝日)
安達太良山
天気 10月9日 晴れ、微風
企画 個人企画
装備 5-6kg
同行者 Mさん
コース
概要
【1日目】
那須塩原T+++黒磯+++郡山
【2日目】
郡山+++二本松===奥岳登山口==(安達太良山ロープウェイ)==山頂駅
山頂駅→仙女平の分岐→安達太良山→牛の背→峰の辻→くろがね小屋→勢至平→奥岳登山口
奥岳登山口==岳温泉==二本松==郡山==東京==新宿==鶴川
行動記録
【10/8(日)晴れ、微風】
那須塩原(14:30)==東北本線==郡山(17:30)
【10/9(月)晴れ、微風】
郡山(7:32)==東北本線==二本松(7:55,8:15)==黒岳登山口(8:50,9:20)++ロープウェイ++山頂駅(9:30)

山頂駅(9:40)--0:10--仙女平の分岐(9:50)--0:30--安達太良山(10:20,11:00)--0:10--牛の背(11:10)--0:20--峰の辻(11:30) --0:30--くろがね小屋(11:57,12:03)--0:30--勢至平(12:32)--0:50--黒岳登山口(13:20)

黒岳(14:40)==岳温泉(15:00)==二本松駅(16:00,16:21)=== 郡山(16:45,17:35)== 東京(19:16)== 新宿(19:51,20:01)==鶴川(20:37)== 自宅(20:50)
行程図

国土地理院地図より作成
天気図
【10/8(日)】 日の出 5:48, 日の入り 17:05  晴れ 22.8℃/8.4℃, 25%, 南 2m/s, 降雨量 0.0mm,
    
【10/9(月)】 日の出 5:48, 日の入り 17:03  晴れ 23.9℃/9.1℃, 35%, 南 4m/s, 降雨量 0.0mm,
    
Yahoo!天気情報 過去の天気より転載 @福島県(福島)
◆ 山行資料
アプローチメモ
交通手段 ・JR東北本線 二本松→東京:    ¥4,000(片道)
・JR東北新幹線 郡山→東京:    ¥4,300(自由席特急券)
・福島交通バス 二本松→黒岳:     ¥500(直通)
・福島交通バス 黒岳→岳温泉→二本松: ¥800
温泉 奥岳の湯   700円(日帰り入浴)
◆ 日誌と写真
行動日誌
 那須の三斗小屋温泉の旅は会社OB連中のリクエストでいうこととなったが、地図をみていると意外と安達太良山が近いことを発見。 時刻表で調べてみても十分翌日に登山を終えて東京に帰ってこれることが分かった。 そこはやはり百名山ハンターとしては、この3連休を有効に使うに那須温泉だけで過ごしてしまうのはもったいない気になり、さっそくOB連中にも一応声をかけてみた。 OB連中はもっとも温泉が目当てなので、果たして翌日も山登りするっていう先輩はいるのか。 しかしOB連中の中で社会人山岳会に入っておられるMさんからさっそく付き合うとの返事があり、2人で行くこととなった。
 Mさんによれば安達太良山は3月の積雪時期にすでに制覇されているとのこと。それはそれで着いていけないくらいの山男ぶりであるが、2回目の安達太良山なので少々申し訳ないような気がした。
 さてその安達太良山、あの有名な高村幸太郎の詩集「智恵子抄」に登場し、その名は広く知られているが深田久弥の百名山の一つでもある。 東麓からはなだらかで女性的な雰囲気を見せるが、山上に登ると爆烈火口の荒々しい景観が広がる、二面性の顔を持つ山とある。 今回は一般登山者が行く普通のコースでゴンドラを利用し、山頂の極めた後くろがね小屋経由戻ってくる普通の周回コースとした。
【10/8(日) 晴れ、微風】
 那須塩原駅でおじさん連中と別れたのちMさんと郡山に向かった。那須塩原駅ではスマホで確認すると時間がないので、パンと缶コーヒーを買って慌てて鈍行列車に乗り込む。 が、しかしその列車は次の駅である黒磯止まり。そこで40分ほど待ち合わせして、次の鈍行で郡山に行くこととなる。 やはりローカル線の旅である。昼飯を食べてなかったので、黒磯駅前の蕎麦屋で遅い昼食をとる。
 やっと郡山につき、ビジネスホテルにチェックインする。連休のせいか混んでいる。部屋でゆっくり着替えてシャワーを浴びて夕食を兼ね、駅前をぶらつく。 郡山はあまり特産グルメはないが、意外と駅前の呑み屋はいづれも満室状態。2、3軒断れて結局「山之内牧場」といういわゆるチェーン店に入った。
 2人で那須三斗小屋温泉山旅の反省をしたりして、その後ホテルに戻って寝る。
【10/9(月) 晴れ、微風】
 さて郡山発の一番列車に乗るため、ホテルで朝食を真っ先に取る。それから足早に郡山駅に向かい二本松に行く普通列車に乗る。休日だというのになぜか学生さんが多い。 空はあいにく雲に覆われ日差しはまったくない。気分は少々重くなる。二本松駅に着くとホームに20~30人の登山客が下りる。 こういう曇天で、ひっそりとした駅前のバス停ではあったが、大勢の登山客が列をなしていることで安堵する。我々も列に並び、ふと横をみると日本刀の刃先が目の前に。 会津藩士の像であった。碑文を読むと二本松からも若い烈士が参加したとあった。

二本松のバス停にて列をなす登山者

那須岳登山口
 さてバスに乗り込むと登山客だけ乗せたバスはどんどん山を登っていく。すると窓の外をみると道路に日差しが差す。 その後もどんどん登って行ってロープウェイに近づいたところで広い駐車場前に着いた。駐車場は自家用車で満車。外は快晴。 すっかり気分もよくなり、バスを降りていざロープウェイを乗るにも長蛇の列。 やはり3連休の最終日、天気予報でも晴れとあったので登山客はやはり来るのですね。 ここはスキー場なので、駐車場も広い。すでに満車状態であるが、那須みたいに道路までが渋滞していることはなかった。

安達太良山のおっぱいが見える

なだらかな山腹は紅葉まっさかり
 キャビン型のロープウェイでMさんと二人。キャビンはどんどん青空の中へ。眼下には素晴らしい紅葉が広がる。 ロープウェイを下りても次から次と登山者が下りてきて、すぐさま登山道を登ることとなるが、その登山道。 やはりロープウェイの威力のせいか混雑状況。狭い登山道を一列になって登っていく。途中、はや下山してくる人もいて、その時はすれ違い渋滞が起こる。 それにしても周りは那須にも劣らず紅葉の真っ盛り。
 なだらかな道を登っていくともうすぐ山頂というところで、なぜかヘリコプターの音がする。それもだんだん近づいてくるではありませんか。 それにサイレンらしき音も聞こえる。急いで開けた山頂に向かうとまさにヘリが山頂めがけて飛んできて、広いなだらかなところでホバリングする。 遭難者を救助しに来たのである。ヘリをみていると救助隊員がロープを伝って下りてくる。

突然ヘリが近づいてくる

ヘリ救出
 次に二人でロープを伝って下りてくる。山頂の広場では大勢の登山客がその様子を見ているものの、事故の状況が良くわからない。 こんな大勢の登山客がきて、それに登山道も普通のハイキングコースといった感じでケガや滑落する危険な箇所はなかった。 おそらく中高年登山者が足をねんざして動けなくなったか、それとも持病の発作などを起こして動けない状態になったのかよく分からない。 そのうち、遭難者を抱きかかえて救助隊員と二人でロープで釣り上げられる。せっかくですので、この様子をもう少し動画で見てましょう。
 おもわぬ救助現場を目の当たりにして、危険を伴う作業で救助する隊員の姿を見て、登山者の事故について考えさせられる。
 その後、安達太良山のおっぱい、岩山の山頂に登るもロープ箇所で少々渋滞。ここで事故が起こったのかとも思ったが、いざ岩場に取りついたが狭いだけで危険といったところでは決してない。
 山頂ではとにかく風が強く、西方向から雲が向かってきて吾妻山や磐梯山の方はよく見えない。傍にいる登山者に2人の記念写真を撮ってもらってすぐ岩山を下りた。 そして山頂から少し離れたところで風をよけて昼食を取る。
 安達太良山から稜線の馬の背を進むが西からの風が強い。稜線から下るくろがね小屋への分岐で、安達太良山の噴火口が望めるが、火口から上昇してくる強い風にあおられ写真をとるのも一苦労。 隣にいた登山客は手に持っていた紙を飛ばしてしまい、瞬く間に10数枚の紙きれが風に舞った。

分岐で火口の写真を撮る

安達太良山の火口から上昇気流が噴出してくる
 分岐から下るとピタッと風がなく暖かな紅葉の高原風景の中、くろがね小屋に向かって下りていく。

峰の辻付近

赤と黄色の紅葉
 くろがね小屋付近も紅葉の中にある。ここは温泉で有名で、ここを目当てにくる人もいると聞く。今日はここでトイレを借りるだけ。

くろがね小屋

くろがね小屋から林道を下る
 小屋からは林道になる。勢至平でとつぜん「めっちゃ近いやん」という大阪弁の若い女性の声がした。こんなところで懐かしい大阪弁を聞くとは思えなかった。 ここ福島県で。大阪弁はどこに行ってもとにかく耳に残る。その後林道が続くがショートカットの登山道を選んでどんどん下りていく。途中沢沿いの遊歩道を行く。 ところどころに滝があり、大きなカメラを持った人が来ていた。おそらく紅葉の時期は素晴らしい渓谷になると思う。

あだたら渓谷自然歩道

ところどころ滝がある
 渓谷が過ぎてゲレンデのある登山口に到着。バスの時刻をみるとたっぷり時間があるので、「奥岳の湯」に入る。ロープウェイの乗車券で割引が受けられる。 風呂から出てきてもバスの時刻にまだたっぷり時間があるので、ゲレンデに車座になって缶ビール、それに那須三斗小屋温泉山旅で余ったおつまみを肴にして打ち上げする。
 二本松から郡山に戻ってきて新幹線に乗ろうとしたが、やはり3連休の最終日、東京に早く着く新幹線は混んでいたので、郡山発の新幹線でゆっくりビール呑みながら帰ることとした。 お陰であんなに余っていたおつまみをほぼ食べ尽くしてしまった。
感想
 今回はOB連中の旅行の幹事だったので、紅葉シーズンの真っ只中である10月の3連休で那須三斗小屋温泉に行ったのであるが、 那須岳は昨年に行っているので百名山ハンターとしては少々もったいない気がしていた。 しかし、この安達太良山にも行けて10月の3連休を有効に使うことが出来た。フルタイムで働いている者にとって連休は貴重な山行のチャンスである。 それに天気に恵まれ、どちらの山も最高の紅葉を楽しむことができ満足している。

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