恵那山(2,191m)
◆ 山行記録
山行概要
報告概要 恵那山(2,191m)に行ってきました。
山行日 2016年5月2日(月)
恵那山山頂にて
天気 晴れ、無風
企画 個人企画
装備 5-6kg (日帰り)
同行者 単独行
コース
概要
恵那山登山口駐車場→広河原→恵那山山頂→広河原→登山口駐車場

行動記録
【5/2(月)晴れ、微風】
恵那山登山口駐車場(6:00)--0:50--広河原登山口(6:50)--0:50--3/10標識(7:41)--0:15--4/10標識(7:56) --0:25--6/10標識(8:22)--0:12--7/10標識(8:34)--0:10--見晴らし(8:43,8:45)--0:11--8/10標識(8:57) --0:10--9/10標識(9:06)--0:15--10/10標識(9:21)--山頂(9:25,10:41)--0:35--見晴らし(11:17) --1:20--広河原登山口(12:35)--0:15--登山口駐車場(13:00)==月川温泉郷(13:20,14:00)==飯田山本IC(15:00) ==駒ヶ根IC(17:00)==下島(18:00)
行程図
天気図
【5/2(月)】 日の出 4:54, 日の入り 18:37  晴れ 28.2℃/8.3℃, 19%, 西 7m/s, 降雨量 0.0mm
   
Yahoo!天気情報 過去の天気より転載 @飯田
◆ 山行資料
アプローチメモ
交通手段 ・中央道 関ケ原IC~園原IC:    ¥2,360(ETC料金)
     飯田山本IC~駒ヶ根IC:  ¥ 780(ETC料金)
温泉 月川温泉郷「月川」: 日帰り入浴 ¥600
◆ 日誌と写真
行動日誌
【5/2(月) 晴れ、微風】
 さて5月の大型連休、大阪の実母を見舞いに行き東京への帰りで伊吹山に続き、この恵那山を目指すこととした。
 伊吹山で遅い昼食の後、名神高速を関ケ原ICから入り中央道の長い恵那山トンネルを抜けたちょうど先の園原ICで高速を降りる。 途中の中津川あたりから見る恵那山はこの先高速道路が続くのであろうか、と思われるほど堂々とした山容で立ちはだかっている。 恵那山トンネルが長くなるのは当然である。
 さて恵那山であるが、百名山を意識している人には知られているが、そうでない人には恵那山トンネルくらいしか思い浮かばないであろう。 私も以前はそうであったが、百名山を目指すとなると東京から少々遠く、それにアルプスや信州の有名な山ならいざ知らず、この山だけを目指して来るには少々億劫になる。 よって、大阪からの帰りに寄ることにした次第である。
 園原ICを降りるとすぐに山の方に向かって車を細い道路で登っていくことになるのであるが、なんということであろう。 道の両側はずっと桃の花が延々と続く。それも狭い道路なので、道端に車を止めることが出来ないようカラーコーンがおかれている。 さぞ昼間は大勢の見物客が車で押し寄せるのであろうことを想像させるが、夕方の道はひっそりとしていた。
 やがて道路の真ん中で村民以外通行禁止の看板がおいてあり、そこはちょうど車がUターンできるようになっている。 登山口の駐車場はまだその先であるが、その看板を無視して狭い道をさらに車を進めると道はさらに狭くなり、昨年の九州山行の時のように林道終点で車が立ち往生にならないか、と気になる。 それでUターンできる場所に車を止めて、そこで車中泊とする。登山口まで歩きで30~40分ほどかかると思われるが、九州の二の舞がごめん被りたい。

登山口駐車場

広河原登山口(こんな大きな道標を見逃してしまった)
 翌朝起きてみると普通の乗用車が山奥の方に走っていくではないか。そういえば夜中にも車が通り過ぎていった。 山登りの車は夜中、早朝動くので、おそらく通り過ぎていった車も恵那山登山者であろうと容易に想像できる。 またその車も普通の乗用車でないか。ということで、やはり車で山道を登っていくこととする。 確かに最初は曲がりくねった急な坂道であったが、それを過ぎるとそんなに荒れた道ではない。 舗装されていて道幅もそんなに苦にならない。ほどなくして駐車場に着くともう20~30台の車で満車状態である。 この朝のごたごたで他の登山客はとっくに登り出しているで私一人出遅れ感を感じる。さっそく車を降りて、広河原登山口までの林道歩きを始める。
 それが焦っていたのか、恵那山登山口をとっくに通り過ぎてしまい、また林道を引き返すというチョンボをしてしまった。 地図によればコースタイムが40分とあるので時間を気にして林道を歩いていたが、40分程経って地図をよく見ると倍くらいの道のりを歩いているではないか。 またまた焦って広河原の登山口に引き返す。ようやく恵那山登山口に辿り着いたが、やはり誰もいない。 駐車場にはあんなに車があったのに、全く出遅れてしまった。まあまだ時間は早いので、焦らずゆっくり上ることとする。

広河原の木橋

4/10標識
 広河原の川にかかっている木橋を渡りすぐに登りとなるが、標識はしっかりしている。樹林帯なので、この標識が結構距離を教えてくれる。 ずっと景色が開けないが、7/10標識を過ぎたところで見晴らしの良い場所に出る。そこから南アルプス、それに御嶽山が望める。

7/10標識

御嶽山遠望
 8/10標識で稜線に出て登りが緩やかになる。9/10標識からも依然緑の林の中のなだらかな道でほどなくして10/10標識が現れる。でも山頂ではない。

山頂ではない10/10標識(山小屋まで200m)

山頂にある展望の効かない展望台
 急に広くなった山頂で恵那山山頂の道標とその前に展望台がある。さっそく展望台に登ってみるが、周りの木々で展望は良くない。 おそらくこの展望台を作ったときは、周りの木々もまだ背が低かったので、それなりの見晴らしが得られたのではないか。 そこからしばらく行ったところに明るい山小屋があり、その前の広場で大勢の方が昼食を取っていた。やはり百名山なのか人が多い。 登るときは若い4~5人のパーティにあったくらいであるが。
 さて登山地図をみると山頂はもう少し山小屋から奥に入ったところのようであるが、いくら探しても林の中で三角点などは見つからない。 神坂峠から登ってくる人に尋ねても何もなかったとのことなので、やはり展望台があるところが山頂なんであろう。 そういえばこの昭文社の登山地図では、「展望台あり」の記している場所も間違っている。

恵那山山頂小屋

南アルプス遠望
 山頂三角点探しもあきらめ山小屋の前で食事をとる。山小屋の後ろは大きな岩があり、そこに登ると春霞の中に南アルプス、御嶽山が望めた。
 恵那山で十分昼食休憩を取った後下山に取り掛かる。登ってきた道を単に引き返すだけである。

林道で見かけた満開の桜

花桃の里
 1時ごろに駐車場に無事に到着して、さっそく温泉で汗を流すためカーナビで温泉探しするもよく分からない。 昨日登ってきた沿道を車で下るとやはり観光客が桃を見に来ていた。そのうち月川温泉郷というところで日帰り入浴の看板が見つかり、案内に従ってさっそく橋を渡ると大きな駐車場があり「月川」という温泉があった。 桃とこの温泉目当てでくるのであろうか、観光客が多い。ゆっくりお湯に浸かり、この後は友人の住む伊那に向かう。
感想
 恵那山が地味な山である。山頂からの景色も岩に登ってようやく望めるといった感じで、途中の登山道からは見晴らしの良い箇所は一ヶ所程度である。 ただ大きな山であることは実感する。
 この後、信州で幼馴染の友人に恵那山に行ってきたことを話すと島崎藤村の「夜明け前」で有名な山ですね、との返事。 そういえば木曽路に近く、昔若い頃馬籠、妻籠の観光ブームであった頃、研究室の旅行で行ったことを思い出した。 深田久弥の百名山にも、幼少の頃藤村はあけくれ眺めた山であるとの記述があった。 また日本アルプスの父と言われたウェストンも恵那山を登っているとのこと。ということで、知る人ぞ知る味わい深い山ということであろう。

 ホームへ