八幡平(1,614m)
◆ 山行記録
山行概要
報告概要 会社のOB連中と八幡平に行ってきました。
山行日 2018年9月15日~16日
八幡平山頂にて
天気 9月15日  曇り、微風
9月16日  晴れ、微風
企画 恒例の会
装備 7-8kg
同行者 Mさん、Iさん、Nさん、Yさん、Sさん、Iさんの総勢7名
コース
概要
八幡平駐車場━八幡平━源太森━見返り峠━八幡平駐車場
行動記録
【9/15(土)曇り、微風】
自宅(6:00)==鶴川(6:13)+++大宮(7:29,8:02)+++盛岡(9:52,11:00)==八幡平駐車場(12:20)

八幡平駐車場(12:30)→八幡平(13:00,13:05)→八幡平(13:15,13:45)→源太森(14:15)→見返り峠(15:00)→八幡平駐車場(14:45)

八幡平駐車場(15:00)==藤七温泉(15:10)
【9/16(日)晴れ、微風】
藤七温泉(8:00)→蓬莱境散策→藤七温泉(8:45)

藤七温泉(9:00)==蒸けの湯(9:30,10:30)==後生掛温泉(11:00,12:00)==小岩井牧場(13:30,15:30)==盛岡駅(16:00)
行程図

国土地理院地図より作成

天気図
【9/15(土)】 日の出 5:16, 日の入り 17:45  曇り 24.6℃/18.4℃, 71%, 南南西 4m/s, 降雨量 0.0mm,
   
【9/16(日)】 日の出 5:17, 日の入り 17:43  晴れ 28.3℃/18.9℃, 53%, 北北西 2m/s, 降雨量 0.0mm,
   
Yahoo!天気情報 過去の天気より転載 @盛岡

◆ 山行資料
アプローチメモ
交通手段 ・JR乗車券(三連休東日本・函館パス):    14,050円
・東北新幹線(特急・指定席券):        5,780円
・レンタカー代                22,650円
・高速料金(盛岡IC・松尾八幡平IC)        670円
・ガソリン代                  2,850円
宿泊 ・藤七温泉・彩雲荘      13,110円
温泉 藤七温泉    日帰り入浴  600円
蒸けの湯    日帰り入浴  600円
後生掛温泉   日帰り入浴  600円
◆ 日誌と写真
行動日誌
 毎年会社のOB連中と旅行をしているが、OB連中の要望は百名山と温泉ということであるが、私より年寄り、それに山登りの経験はほとんどないので一番年下でなんとなく幹事役となってしまった私として、場所選びに苦労する。昨年は那須三斗小屋温泉で少々山登りだったので、今年はトレッキングで済ますことができる八幡平とした。ここだと2~3時間で終わってしまうので、八幡平温泉郷巡りということで全員一致の合意を得た。
 なにせ人数が多いので、今回はMさんの提案で新幹線で盛岡まで行き、そこからレンタカーで回ることとして。確かにバス便は非常に限られていること、また八幡平温泉郷を巡ることを考えると車の威力は大きい。
 ということで、9月三連休に行くこととし、最初に八幡平を散策して宿は東北一の高所にある藤七温泉彩雲荘に泊まり、翌日は八幡平温泉郷から「蒸ノ湯温泉」、「後生掛温泉」を巡って盛岡に戻り小岩井牧場で飯食って帰ることとした。
 こちらは真剣に百名山を追及しているので、せっかく八幡平まで行くのであるから、ついでに東北の百名山、岩手山を翌日登ることとした。これにはOBの中で唯一社会人山岳会に属している山男のMさんが付き添ってくれることとなった。
【9/15(土) 晴れ時々曇り、微風】
 さてお天気の方であるが、今年は異常に暑い夏であったが、9月に入って夏のような天気が続いていたが、三連休はどうも秋雨前線が出てきて芳しくない。天気予報をみていると幸い前線が少々南下したので東北地方はまず雨は降らないであろうとは思ったがやはり傘は持っていくこととした。
 この会ではいつも現地に行くのに公共交通機関を使い、JRの電車でも朝集合するとみんなで座席に座っていきなりワインパーティが始まることとなる。しかし今回は、レンタカーを使うことで運転手は酒が飲めないこと、また幹事役の私としては全員の切符手配まで到底面倒見切れないので、盛岡駅10:00集合ということで各自行っていただくことにした。しかし、当日肝心のMさんがどうしたことか大宮で1本前の新幹線に乗ってしまい、それが各停新幹線ということで、盛岡駅には我々より30分遅れて到着という事態になった。確かに新幹線の大宮駅では次から次と新幹線が到着、発車していき、それに連休初日とあって混雑していた。それにしてもJRに詳しいMさんがちょんぼするとは思わなかった。
 さて盛岡駅に着いて、Mさん以外の皆さんで集合し、30分ほど構内で待っているとMさんが来た。さっそくMさんが手配してくれていたレンタカー屋に向かい手続きして8人乗りワンボックスカーにさっそく乗り込む。まず最初に今晩の酒盛り用のお酒とおつまみの買い出し、それに各自の昼食の買い出しに近くのスーパーで買い物に行く。ビールにワイン、地酒、それにおつまみを買い込み、するとMさん、段ボールにビニール袋を敷いて氷とビール、お酒を入れるという裏技をやっていただいた。これは後で温泉宿で冷えたビール、日本酒を味わえることとなった。
 買い出しが終わり、やっと車は八幡平に向かう。高速道路は空いていて空は曇っていたが、八幡平アスピーテラインに入ってもガスはなく、対面に岩手山の大きな山影も望める。八幡平の駐車場に着くともう12時を回っていたのでさっそ各自ザックを担いで出発する。

八幡平駐車場なトイレ

鏡沼
 八幡平アスピーテラインの道路を渡って登山道に入るも道は石畳のりっぱな道で、観光客でも十分歩ける。鏡沼やめがね沼を経てほどなくして八幡平頂上の表記に出くわした。この標識の傍に立派な展望デッキがあり、登ると樹林の上からまわりの風景を見渡すことが出来た。岩手山、それにつづく山々は見えているが秋田駒ヶ岳とか鳥海山などは確認できなかったが、目の前に八幡沼が広がっていた。

八幡平頂上にある展望台

広大な八幡沼
 デッキで遠望を楽しんだ後、ガマ沼の傍のテラスで遅めの昼食タイムとした。

テラスでランチ

八幡沼と陵雲荘
 昼食の後、八幡沼の草原を源太森を目指して歩く。高原の爽やかな風に吹かれてのんびりする。

草原と湿原、雲が近い

草紅葉の草原を歩く
 源太森も山道を10分くらい登って到着。記念写真を撮った後、戻る。

源太森山頂にて

見返り峠へ
 しゃべりながら木道を歩いて駐車場まで帰ってきた。車に乗り込んで藤七温泉まですぐに到着。
 藤七温泉。手続きしてちょっと傾いた廊下を歩いて階段を登り我々のために日本間を3つ割り当てられた。さっそく、買い出しで仕入れたビールで乾杯。Mさんのおかげでビールは冷えている。その後、夕食まで時間があるので、さっそく温泉に行く。
 その温泉であるが、木造りの内風呂を経由して沢沿いに作られた露天風呂に行く。四角に仕切られた湯船で色は灰色、というより細かい泥で濁っている。床には板が敷かれてあり板のないところからは少々熱く温水が湧いていることが分かる。それになんといっても小さな泡が絶えず湧き出ている。こんな温泉は初めてである。沢沿いにはこのような四角く囲んだ湯船が数か所あり、好きな場所に入れる。沢沿いの一番下が女性専用の表示があったが、それ以外は何の囲いもない。ただ周囲の湯船をよく見ると女性も男性と一緒に入っている。やはり混浴なんだ。ただ黄色いバスタオルを巻いている。それも宿専用のゴムで胸のあたりがきゅっと縛るような特別タオルであるが、湯船に入るとなにもつけていないように見える。
我々おじさん連中は沢筋の一番高いところにある湯船に裸で移動。全員同じ湯船に浸かって温泉談義。湯加減はぬるま湯でいつまでも入っていられる。夕暮れの中、こうしてのんびりゆったりした時間が流れる。
 夕食はまた山の温泉宿にしては珍しいビュッフェ形式で、珍しい山菜とか蕎麦とかいろいろ選べてとにかく美味しかった。夕食後、またもや部屋に戻りビールにワインでいつものように記憶に残らない無駄話をして寝床についた。
【9/16(日) 晴れ時々曇り、微風】
 最近歳をとったせいかいつも寝てから4~5時間して目を覚ます習慣になっていて、今回も山の疲れもないので2時半ごろ目を覚まし、布団の中でウォークマンを聞きながらウトウトしてまた寝てしまう。次に目を覚ましたら時計は5時30分。隣りをみると布団はもぬけの殻。そういえば温泉からご来光が望める、ということで私の他全員朝風呂に行っていた。朝食は7時からなので、私も遅ればせながら、昨晩の露天風呂に行くとそこにはSさんがひとり。他の人はどこ?と聞くと反対側の露天風呂でご来光を見ているとのことであった。しばらくして、他の人もこちらの露天風呂に移ってきて、ご来光の様子を聞かせてくれる。反対側の露天風呂は狭いので混雑していたとのことであった。ご来光を見終えた客がぼつぼつこの場所に戻ってくる。しばらくしてタオルを巻いた女性がひとり、うろうろしながら隣の湯船に入ってきた。女性ひとり、勇気あるな、と思っていたらほどなくして旦那らしきおっさんが現れ同じ湯船につかる。その後、我々が昨夕楽しんだ沢の一番上の露天風呂に移っていった。そこは一番上にあるので、他の湯船に浸かっている客からまったく見えない。まあ勝手にしあがれ。
 朝風呂を楽しんだ後、朝食。これもビュッフェスタイルでいろいろ選べ最後にコーヒーで締めくくり、昨晩と夕食といいこの朝食といい栄養満点、カロリー満点で申し分ない。
 朝食後、幹事役なのでお金を集めて宿代を清算。今日の予定は八幡平の他の露天風呂を巡り、盛岡に戻って小岩井牧場見学という観光旅行であるが、Mさんの提案でこの藤七温泉の傍にある蓬莱境を時間つぶしに散歩する。ほんの小1時間ほど樹林帯の中を散策して、車でまずはふけの湯に行く。

藤七温泉の露天風呂

ふけの湯旅館
 ふけの湯、小学校みたいな建物の旅館で入浴券を買う。内湯もあるよ、とのことであるが、当然我々は外湯にタオル1枚もって出かける。沢を下るとあちこちから湯気が出ている。中には間欠泉でときどき熱湯が噴出している箇所もある。簡単な塀で囲ったところに湯船がある。我々7人もいると板塀は全員隠れることはできず、仕方なしに湯船の前にある大岩の上で素っ裸になって湯船に入る。ここも藤七温泉のように沢沿いに何か所もただ囲っただけの湯船がいくつもある。そこで混浴と書かれたところが一番大きいようなので場所をそちらに移る。そこは通常の大きな湯船の他、1人か2人で入れる桶の湯船もあった。これも専用湯船という感じがして快適である。とにかく我々の他誰もおらず、朝から青空の下、わいわいしゃべりながら温泉を楽しんでいると旅館の方向から20人くらい山登りの格好をした団体が下りてくる。わぁ~、よく見ると中には女性もおり20人も来るとさすが満杯となるので、さっそく湯船から出て大急ぎで着替える。すると温泉の前を通り過ぎて下って行った。聞くと大沼に行くハイキングメンバーであった。、
 野趣あふれる蒸けの湯を楽しんだ後、次に後生掛温泉に向け車で移動。すぐ到着し、さっそく日帰り入浴券を購入して風呂場に行く。脱衣所から薄暗い内湯でまず身体を洗ってからさっそく露天風呂へ。しかし、これまでの広大な沢の中の露天風呂とは違って単に建物の横に簡単に適当に岩を並べて作っただけ、それも5~6人も入れば満員となるような湯船であった。それも少々熱い。がっかり。一緒に浸かっていた地元の方に蒸けの湯から来たと言うと昔は沢筋にもっと湯船があったとのことで、30~40年前か大雨かなんかで土砂でだいぶ埋まってしまったとのこと。
 朝から2ヶ所の温泉巡りで少々温泉疲れでダウン、もう温泉は結構ということで、温泉巡りはこれにて終了。車は次の観光地小岩井牧場に向かう。

ふけの湯 露天風呂

後生掛温泉
 さて小岩井牧場に向かうと広大な駐車場はほぼ車で埋め尽くされている。誘導員の案内でゲートから遠くの方に駐車した。なんか家族連れが多く小岩井牧場のゲートにくると入園券として800円、広大な芝生の中に子供が喜びそうな遊具とか乗り物、といってもジェットコースターやメリーゴーランドとかある遊園地ではない。確かに三連休の中日、天気も良いとあって家族連れで賑わっている。もう12時をとっくに過ぎているので、まずはレストランに入ってジンギスカンを食べる。朝飯をたっぷり食べたのでビールとジンギスカンだけでご飯はなし、ちょうどほろ酔い気分でちょうどよかった。その後小岩井牧場らしいところはないかということで、遊園地のとなりにある小岩井牧場発祥の牛舎を見に行った。大きな木造の牛舎で、その中に牛が何頭もつながれていた。今職場で牛のアニマルウェルフェアをやっていることもあり、なんだか牛さんがかわいそうであった。ただ大きな目をした牛はやはりかわいい。

小岩井牧場 牛舎

小岩井牧場の子牛
 小岩井牧場を早々に引き上げ、途中小岩井農場で有名な緑の大地に根を張る一本桜を見に行った。そこから見た秀峰岩手山は山頂あたりに厚い雲がかかっていた。それから盛岡方面に向け途中レンタカーのガソリンを満タンにして盛岡駅に戻る。ここでMさんと私は明日岩手山を挑戦するので、盛岡駅の改札口まで皆さんをお見送りして別れた。た。
感想
 八幡平は新婚時代、家内とスキーに行ったがもう何十年も前なので、広い雪原でスキーをしたという記憶だけで、八幡平らしい記憶はまったくなかった。今回、こうして八幡平の雄大な景色を眺めることが出来て、決して登山ではないがそれなりに自然を楽しむことができた。ただなんといっても藤七温泉、ふけの湯という秘境の温泉を楽しむことができたことが最大の収穫であった。これまで山から下山して地元の温泉に日帰り入浴で済ましていたが、こうして湯船に浸かりながらのんびり過ごすっていうのも命の洗濯でいいのではないか、こういう思いをした山行であった。

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