早池峰山(1917m)
◆ 山行記録
山行概要
報告概要 東北の百名山である早池峰山に行ってきました。
山行日 2020年8月20日
早池峰山
天気 8/20 晴れ
企画 個人企画
装備 5-6kg
同行者 単独行
コース
概要
河原坊⇔小田越⇔五合目御金蔵⇔剣ヶ峰分岐⇔早池峰山

行動記録
【8/20(木) 晴れ、強風】
ルートイン花巻(5:00)== 河原坊駐車場(5:55)

河原坊駐車場(6:15)→小田越登山口(7:00,7:10)→五合目御金蔵(8:30)→剣ヶ峰分岐(9:10)→早池峰山(9:25,9:40) →剣ヶ峰分岐(9:50)→五合目御金蔵(10:25)→小田越登山口(11:25)→ 河原坊駐車場(12:00)

河原坊駐車場(12:10)==早池峰道の駅(12:20,12:30)== 東和温泉(13:15,14:00)==花巻空港IC(14:10)==〇〇SA(18:00,18:10)==蓮田SA(20:30,21:00)== 稲城IC(22:10)==0:10== 自宅(22:30)

行程図

国土地理院地図より作成

天気図
【8月20日(木)】 日の出 5:00, 日の入り 19:00  晴れ 29.7℃/24.6℃  0.0mm
  
衛星画像、天気図は日本気象協会より転載、気温は金沢

◆ 山行資料
アプローチメモ
交通手段 ・釜石自動車道花巻空港IC→首都高東北道接続:    ¥10,500
・首都高東北道接続→首都高中央道接続:        ¥ 1,320
・首都高中央道接続→中央道稲城IC:         ¥  490
温泉 東和温泉(日帰り入浴):    ¥600
◆ 日誌と写真
行動日誌
 東北百名山の旅、2座目は花の百名山でもある早池峰山である。 鳥海山が意外にもきつかったが、この早池峰山もJTB日本百名山山歩きガイドでは登山難易度で中級者向きとある。
 鳥海山荘から花巻に向かう道はナビで設定された道をそのまま従って車を走らせる。 ただ地名が分からずまた山間部の道(344号線)をただただ走っているだけで、出会う車もめったになく不安に駆られた。 そのうちやっと奥羽本線に出会いほっとするも以前車にはあまり出くわさない。 道はアスファルトでりっぱであるが、夕方、夜となると日本の田舎は人が住んでいるかさえ分からないくらい人気がない。 そのうち秋田県の湯沢という町に出てきてやっとコンビニやガソリンスタンドなどのお店が現れて賑やかになった。 そこから秋田自動車道に入り岩手県の東北道の北上JCTまでは外灯もない暗闇の対面道路で、これまた車がほとんどは走っていない。 花巻市のスーパー閉店時間が9時なので、暗闇の中100km以上ぶっ飛ばしてやっと花巻のICを降りて、そのスーパーには閉店時間の15分前に到着した。 どうせコロナ禍なのでお店で食事というよりも弁当などを買ってホテルの部屋で食べようと思ったのであった。 ホテルに向かうと広いホテルの駐車場に止まっている車のナンバーをみるとやはり岩手や秋田など東北のナンバーだらけで東京の車は見つからなかった。 そこで端の方に駐車してホテルとフロントでチェックインして、そのまま部屋に入ってその日の行動は終了、やっとビールにありつけた。
【8/20(木) 晴のち曇り、無風】
 そのホテルは朝食付きであったが、朝5時前に起きてそのまま早池峰山の登山口に向かう。 天気は快晴。途中早池峰湖を通って、岳というところに到着。 例年はそこからシャトルバスで河原の坊まで行くこととなるが、今年はコロナ禍のためシャトルバスは運休である。 ここから道幅も細くなり慎重に車を走らせて河原の坊に到着した。 ここは早池峰登山のベースとなるところで大きな駐車場がある。細い道路はまだ続き小田越まで行けそうであるが通行禁止の看板があった。 駐車場にはすでに数台車が駐車している。隣に駐車している車の登山者と話しすると今朝同じホテルのルートインから来たと言う。 また横浜から来たご夫婦ということで、同じ関東からの登山者ということでなんだか安心した。
 河原の坊からアスファルトの道をだらだらと登っていく。

河原の坊駐車場

小田越まで林道歩き
 空は青空、朝日が差し込む道路をしばらく歩いているとトンボが朝日に照らされて輝いている。 思ったより早く登山口の小田越に到着した。ここに宮城県との県境にあたり早池峰山の登山口となるが駐車できないよう道の両側にはロープが張られていた。
 登山口のベンチではなぜか若者が寛いでいた。尋ねるとすでに登ってきたとのことであった。 さてこちらもいよいよ登山口から登りだす。

小田越、登山者が休憩している

最初は綺麗な木道
 最初は綺麗な木道であるがだんだん岩がゴロゴロした道になる。 昨日の鳥海山の疲れも少々残っていたが幸い筋肉痛がなかった。ただやはり大きな岩を登るのはしんどい。 しかしそれだけ高度を稼いでいくと振り返ると薬師岳がデーンと控えていた。目の先には早池峰山がみえるだけ。 横浜から来た方からハヤチネウスユキソウが岩陰にあると教えてくれるもこちらは大きな岩を超えるのにやっと。 お花なんかどうでもよいという感じになっていた。また登っていくうちにだんだん風がきつくなり、一時帽子が飛ばされ、それを回収するのにエネルギーを使う。 帽子もしてられないくらい風が強くなり、帽子をとる。そうすると夏の太陽が直接後頭部を照らし日焼けが気になる。 帽子止めを持ってくることを忘れたことを後悔する。 花の早池峰山に来たのに風と日焼けの心配ばかりしている。

対面に薬師岳が見える

岩がゴロゴロしている登山道
 やがて例の鉄ハシゴが出てきた。少々疲れていたが慎重に上って、そこを過ぎるとだんだん傾斜が緩くなりやっと稜線の剣ヶ峰分岐に到着。 そこからは山頂にある避難小屋の赤い屋根が見える。

山頂へ続く稜線上の御田植場

山頂の避難小屋
 分岐からは稜線であるが御田植場という笹原になっており木道が通っている。最後の岩道を登って避難小屋、山頂に到着。 山頂はちょっとした広場になっているが、はっきりとした標識がなく、また三角点もよく分からない。小さな祠の前に薄く早池峰山と書かれた標識があるだけであった。

早池峰山山頂で

山頂からの眺め
 横浜から来たご夫婦もほどなく到着し、記念写真を撮ってもらう。山頂から周りを見渡したが低い山々が連なっていてどれがどの山かはさっぱり分からない。 山頂でゆっくりカップラーメンでもと思ったがまだ9時半、今日は東京まで帰ることを考えると早く下山した方がよかろうということで長居はしなかった。

ハシゴ場

五合目御金蔵
 登ってきた道を引き返すだけであるが、こんどはゆっくりハヤチネウスユキソウなどの高山植物を見ながら下山することとした よく気を付けてみるとウスユキソウの他、いろいろな花が咲いている。幸い風も幾分穏やかになっていたので帽子をかぶり写真をとりながら下山した。 平日だというのに結構登山者が登ってくる。これからこの暑さの中を登るとはご苦労様である。

斜面にウスユキソウ

ハヤチネウスユキソウ

ナンブトラノオ

チングルマ
 岩の道をストックを使いながら慎重に下り登山口の小田越に到着。 ここからアスファルトの道を河原坊まで下るが、朝来た時よりも精神的に遠く感じた。

小田越しに降りてきました

河原の坊駐車場から早池峰山を望む
 河原坊の駐車場では夏のお日様で温められていた車が待っていた。さっそく着替えて温泉でもと思うがナビで探しても近くにはなさそう。 途中の早池峰湖にある道の駅で尋ねてみると「東和温泉」を勧めてくれた。りっぱな道の駅であるが店員はひとり、地元のワインを売っていた。 せっかく感染者の少ない岩手県に東京からお邪魔したのでお礼のつもりでお土産に地元のワインを購入。 店員と話すると近くのワイナリーの主人でなんと学生時代は小田急沿線に住んでいたとのことで急に親しくなった。 ワイナリーも見て行けと勧められたが何しろこれから東京に帰ること、また温泉に早く入りたいので遠慮して素通りした。
 東和温泉の到着は午後1時を過ぎていてそこのレストランはラストオーダーは1時半という。 温泉に浸かって出ると時刻はすでに過ぎていてゆっくりレストランで食事が出来なかった。 ここ東和温泉からすぐに高速道路の東和ICとなる。このあたりの高速道路にはしばらくSAなどない。 車内で運転しながら昼飯として買ったパンを食べながらようやく安達太良SAについて遅い昼食をとった。
 途中仮眠したりしたり休憩も取りながらも高速道路は渋滞もなく順調で、夜の10時半には自宅に着くことが出来た。

感想
 早池峰山は鳥海山の疲れもあったせいかちょっと岩の多いの登山道でやはり少々疲れた。 お天気が最高でまた目的のハヤチネウスユキソウも幸いまだ咲いていて見ることが出来てよかった。 当初これを見るには7月中旬とのことであったので、もう遅いのかもしれないと半分諦めていたがしっかり岩の斜面に咲いていた。 そのほかにもいろんな高山植物も咲いており、鳥海山といい東北の山は樹林帯が低いので見晴しのいい。 それに加え高山植物がこんなにも咲いていることに驚いた。
 これで早池峰山も無事登頂出来て百名山は97座制覇したことになる。残り3座となった。 東北の百名山で岩木山と八甲田山が残っているが、今年の秋に再度東北を目指そうと思っている。

 ホームへ