上州武尊山
◆ 山行記録
山行概要
報告概要 KMTの月例山行である上州武尊山を1日遅れで行ってきました。
山行日 2014年9月21日(日)   
武尊山山頂
天気  晴れ時々曇り、微風
コース
概要
武尊神社駐車場(1,100m)--林道終点--分岐--武尊山(2,158m)---剣ヶ峰(2,020m)--分岐--武尊神社駐車場
装備 3-4kg (日帰り)
同行者 単独行
企画 KMT
行動記録
【9/21(日) 晴れ時々曇り、微風】
自宅(3:35)== 稲城IC==高井戸IC==練馬IC==赤城SA==水上IC==武尊神社駐車場(7:00)
武尊神社駐車場(7:15)--0:24-- 林道終点(7:39)-- 分岐(7:51)--0:45--手小屋沢登山道合流地点(8:36,8:42)--1:28-- ハイマツ(10:10)--0:16--武尊山山頂(10:26,11:18) --0:53--剣ヶ峰山頂(12:11,12:25)--1:41--分岐(14:06)--0:32-- 武尊神社駐車場(14:38)
武尊神社駐車場(14:50)==0:30== 水上IC(15:20)==鶴ヶ島JCT==八王子JCT==相模原愛川IC(19:00)==自宅(19:50)
行程図
  
地図データは、 GPSを持ち歩いているMさんが編集したものを使わせていただきました。
天気図
Yahoo!天気情報 過去の天気より転載 @前橋
  
【9/21(日)】 日の出 5:30, 日の入り 17:43
  
晴れ,26.1/13.2℃, 35%, ESE 3m/s, 0.0mm
◆ 山行資料
アプローチメモ
交通手段 ・中央高速 稲城IC~高井戸IC      ¥620
      練馬IC~水上IC      ¥4,030
      水上IC~相模原愛川IC   ¥4,680
・総走行距離    405.3km
温泉 湯テルメ谷川  日帰り入浴 ¥550
◆ 日誌と写真
行動日誌
【9/21(日) 晴れ、無風】
上州武尊山は群馬の百名山、前回の菅平もそうだが今回も自宅からはちょっと遠いので朝がつらいな、と思っているうちに 前日の金曜日、会社で打ち合わせが夕方5時から始まり終わったのが10時、とても翌日に山行という訳にいかず、 仲間にメールでキャンセルを通知した。
天気予報は台風が近づいているので週末は天気が悪そうな予報であったが、直前になって予報は曇り、台風もどこをうろついて いるのかまだまだ日本に近づいてない。それで翌日の土曜日は休みで自宅でのんびり過ごしていたが夕方になるについて天気がよくなり、 綺麗な夕焼けを見ていると急に翌日、武尊山に行きたくなりました。朝4時出発、7時に駐車場ということで、その晩は9時に寝て翌日に備える。
3:10に目覚ましで起きて3:40出発、環八経由関越道を快調に飛ばしていると雲一つない快晴で太陽がまぶしいではありませんか。 ただあくびが出て眠くなったので赤城SAで一眠りする。水上ICを6:30頃下りて武尊神社の駐車場に7:00に到着。朝日はとっくに昇っており、 駐車場には20台ほど車が止まっており、すでに登山者は出発されているようで、こちらも早々に出発。

駐車場にある登山届(7:15)

剣ヶ峰との分岐
駐車場から林道で高低差もなく快調に飛ばす。林道終点には車が5台程度とまっていた。舗装道路ではないので、 ここまで車でくるには車が気になる。そうたいした距離でもないし。その先の林道はほどなくして沢でえぐられていて そこから登山道となる。だんだん木の根っこが多い登山道になり坂も急になってくるとほどなくして上野原からの登山道との合流地点に出る。 ここでやっと休憩。まだ視界は樹林帯の中で見晴らしは良くない。
  
上ノ原からの登山道と合流
  
トレイルランナーと出会う
さて登山道の合流地点からちょっと先に手小屋沢避難小屋への分岐があるのですが、鈴の音がちんちん聞こえてきます。 登山者だろうと思ってましたが、トレイルランナーです。そういえばKMTのメンバーから「日曜日はウルトラトレイルがあるので、 土曜日しか行けないね」ということを思い出しました。それこそリポビタンDの宣伝に出るような若者が次から次と登ってきます。 中には女性もいます。こういう方には先に行ってもらうことにしておりましたが、2~3人かな、と思ったら、次には10人くらい、 どんどん来ます。
  
ハシゴで渋滞
  
ハシゴを過ぎると走るランナー
  
武尊山山頂はチェックポイント
  
武尊山山頂からの眺め
ハシゴの箇所ではさすが渋滞、最後のハシゴでは10から20分ほど待たされたでしょうか。こちらにとっては休憩時間となりましたが、 ウルトラランナーにとっても貴重な休憩タイムとなったようです。話を聞くと60kmの部の参加者で、なんと120kmの部もあるとのこと、 いやはやご苦労様です。マラソンより大変だね、と言ったらマラソンは高低差がない、とかなにしろあの「ハセツネ」より過酷な ロードレースのようです。確かにサロマ湖や四万十などのウルトラマラソンよりキツイですね。ハシゴの箇所には監視員がおりまして、 また山頂はチェックポイントとなっているのかゼッケンのバーコードを係員が計測しておりました。
ところで、ランナーに元気をもらったせいか、ちっともしんどい思いもせず武尊山山頂に到着しました。景色は最高、燧ヶ岳、至仏山、 それに8月にバテた平ヶ岳も遠くの方にたおやかな峰を見せております。また前武尊や剣ヶ峰への稜線もばっちり望めますし、 逆光でしたが雄大な赤城山も望むことが出来ました。あの谷川岳はどこでしょう。そちらの方面は山があり過ぎてよく分かりませんでしたが、 きっと谷がえぐられているところが谷川岳であろうと勝手に推測しておりました。
  
平ヶ岳、至仏山方面
  
至仏山と燧ヶ岳
  
剣ヶ峰への稜線
  
展望のよい稜線歩き
  
振り返ると武尊山
  
武尊神社
  
武尊神社の由来
  
武尊神社前駐車場到着(14:38)
武尊山からちょっとザレた道を下りますが、剣ヶ峰までの稜線は気持ちの良いコースでした。目の前に先の尖った剣ヶ峰がだんだん近づいてきますし、 左手には前武尊、遠くに赤城山や谷川連峰まで望め少々のアップダウンはありますが快適でした。剣ヶ峰の山頂からも展望は素晴らしく改めて 周囲の山を確認しておりましたが、山が多すぎて谷川岳、平ヶ岳、至仏山くらいしかしっかりと確定できんかった。
剣ヶ峰では登山者から「ヒカリゴケがありますよ」とのことでしたが、確かに登山道にヒカリゴケらしき白いカビみたいなものがあり、 手をかざして日陰を作ると光っているようにみえなくもない、そんなところがありました。ほんとにヒカリゴケだったどうか知りません。 以前知床に行ったとき夕方、洞窟の中でヒカリゴケは確かに光っておりましたが。
剣ヶ峰からの下りは、段差がきつくそれも木の根が登山道に縦横無人に走り、気を抜くとすべる危険がいっぱいです。いい加減いやになるほど 下がると沢を渡渉する箇所が出てきましたが、水量は少なくまったく問題なし。それから支沢を2~3か所越えてだらだら下っていると 朝に通過した分岐に出会う。そこから林道をぶらぶら歩いて武尊神社が見えてきて駐車場に到着。やはり下りはきつかった、と下りで一緒になった 人と下山の苦労を分かち合った。
山から下りて駐車場に戻り、下りの湿った山道で汚れたのでさっそく温泉へ行こうと思ったが明日は月曜日、 温泉入ってゆっくりしていると高速の渋滞で帰宅が遅くなるのでさっさと帰ることとした。
感想
ウルトラトレイルについて調べてみました。なんと第1回の大会のようです。登山道で出会ったランナーはその時点 で20kmほど走ってきて遭遇しているのだと知りました。
ランナーと話していると60kmと聞いてびっくり「マラソンより長いですね」というと「マラソンは高低差ないじゃん」 とか「長恒ウルトラよりも厳しい、ハセツネで12時間だとそれに2時間プラスしないといけない」とか、いやはや 頭が下がります。山頂でも携帯で写真撮ったと思ったら、すぐに川場の方に走って去っていきました。下記ホーム ページでみるとそれから30~40kmがあるんですので当然ですね、また記録をみたらゴール到着が夜の8時とか12時とか、 朝6時にスタートして12時間以上、今回の我々の登山コースなんかなんだかちっぽけに見えてきます。 120kmの部に挑戦している方なんか人間じゃないですね。動物です。

【ホームページ抜粋】
群馬県沼田市出身で8000m峰14座のうち9座に12回登頂し、その多くを冬季や、未踏の難ルートからの登攀で達成し ている伝説のアルパインクライマー、 世界の8000m峰完登を目前にして冬のマッキンリーに逝った山田昇氏 を顕彰して、20回にわたって開催されていた山田昇記念杯登山競争大会からリニューアル。
海外のウルトラトレイルに通じる国内初ヨーロッパ型本格ウルトラトレイルとして、技術難易度の高いレース が臨める上州武尊山スカイビュー・ウルトラトレイルへ生まれ変わった。
コースは日本百名山・山岳信仰の山でもある上州武尊山(2158.3m)へ挑む、川場・みなかみ・片品を巡る厳しくも ロマンあふれる旅が楽しめるコースで、本大会の為に伝説の古道や埋れた登山道を復活させてランナーを待ちうける。

「第1回川場村 山田昇メモリアルカップ」 120kmコースマップ
「第1回みなかみ町 スカイビュートレイル60」 66kmコースマップ
「第1回片品村 スカイビュートレイル30」

「厳しくもロマンあふれる」ですか。。。マゾですね。

武尊山も百名山ですが、周囲が山に囲まれ奥深い。 尾瀬に近く北の方向には燧ヶ岳、至仏山、平ヶ岳、また西の方には谷川岳など、これまで登った山をこうして眺めらるのも感慨深い。

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