関八州見晴台(771m)
◆ 山行記録
山行概要
報告概要 奥武蔵の関八州見晴台に行ってきました。
山行日 2021年4月24日(土)
関八州見晴台
天気 晴れ、微風
企画 KMT
装備 5-6kg
同行者 Tさん、Kさん、Fさん、Mさん、Kさん、Sさん、Mさん、Yさんの総勢9名
コース
概要
西吾野駅━登山口━丸山━関八州見晴台━高山不動尊━登山口━ロックガーデンカフェ━西吾野駅
行動記録
【4/24(土)晴れ、微風】
自宅(5:45)==鶴川(6:03)+++町田(6:10,6:18)+++八王子(6:44,6:59)+++東飯能(7:36,7:54)+++西吾野駅(8:25)

西吾野駅(8:40)→登山口(9:00)→休憩(9:40,9:50)→丸山(10:20)→関八州見晴台(10:30,11:30) →高山不動尊(12:00,12:30)→登山口(13:45)→ロックガーデンカフェ(14:00,15:20)→西吾野駅(15:40)

西吾野駅(15:59)+++東飯能(16:24,16:35)+++八王子(17:12,17:20)+++町田(17:47,17:58)+++鶴川(18:01)==自宅(18:20)
行程図

国土地理院の地図をもとに作成
天気図
【4/24(土)】 日の出 4:57, 日の入り 18:27  晴れ 23.1℃/5.3℃, 2.1m/s 東, 降雨量 0.0mm,
   
日本気象協会より転載 @秩父
◆ 山行資料
アプローチメモ
交通手段 ・小田急小田原線   鶴川→町田:      157円
・JR横浜線・八高線 町田→東飯能:     858円
・西武秩父線     東飯能→西吾野:    272円
◆ 日誌と写真
行動日誌
 4月のKMTは関八州見晴台という山の名前にはふさわしくない場所であるが標高は771mもある。 あまり聞かない名前であるが、山頂から関東の8州(相模・武蔵・安房・上総・下総・常陸・上野・下野)が見渡せるという。 場所は飯能から西武秩父線で秩父方面に4~5つ目の駅にあたり、関東平野の端っこである。 2月に行った標高305mの日和田山よりも高いので、きっと見晴しもいいであろう。
【4/3(土) 快晴、強風】
 この山行の前の週がずっと清々しい天気が続いていたので週末まで持つか心配したが、当日も春の気持ちの良い晴れ渡った天気であった。 それよりも水曜日にジョギングしていた時、右足ふくらはぎが筋肉痛になり、5km走るところを3.9kmでリタイヤ。家まで足を引きずるくらい痛い。 これでは3日後の山行は無理かも知れないと思ったが、翌日少々痛みは軽くなり、日ごと痛みも和らいできた。 それでも当日は痛さは残っていたが、お天気がいいのと痛くなれば途中で引き返せばいいやと決意し出来かけた。
 電車で向かうが足に負担をかけないよう出来る限りエスカレータを使う。 集合場所の西吾野駅を降りてみると結構沢山のハイカー、とてもコロナ禍とは思えない。というつつも我々もその中の一群であるのだが。

西吾野駅

休憩タイム
 駅からしばらく舗装道路を歩くが念のため最初からストックを突いて歩く。高山不動尊入口の建碑がある登山口から山道に入る。 ストックを突きながらも右足ふくらはぎは少々違和感があるもののなんとか皆さんのペースに着いていける。 幸い道も整備されていて岩が出たような危ないところはなく、気持ちのよい新緑の中を登って行く。
 途中、車道にでたところで見晴らしが開け、遠くの方に富士山が見えた。 春になったせいか周囲の山は少々霞んでいる。

杉林の中を進む

灯篭越しに富士山
 車道を少々歩いて再び山道に入り小高い丸い山を登ると丸山との標識が立っていた。回り道も近くに見えていて眺めもなくなんだか損したような感じである。 このあたりはツツジやシャクナゲが咲いていて美しい。しばらくすると南側が開けた頂上に到着。

丸山

シャクナゲ

見晴台入り口

関八州見晴台から西側を望む
 頂上はちょっとした広場になっていて中央に小さいなお堂が建っている。高山不動尊の奥の院である。 またちょうど秩父の山が見渡せるところに山を示す看板が立っていて周辺の山の名前を確かめるも霞んでいるせいかなかなか確認できなかった。 ここで目の前に秩父の山を少し早目の昼食をとる。 食事の後、南側が眺望できる場所に移り、そこに立って眺めると目の前に関東平野が広がっていたが、都会の景色は霞の中であった。
 関八州の眺望を楽しんだ後、下山に着く。 山道を下るとアスファルト道路に出て、しばらく下っていくと古めかしい大きな寺が急に現れた。 それが高山不動尊で千葉の成田不動、東京の高幡不動と並ぶ関東三大不動の一つということで、このような標高600mの山の中にしては大きなお寺である。 看板に読むと白雉5年(654)開山とあるので奈良時代まで遡る。山伏の修験道場として栄えていたそうで、現在の本堂は幕末に再建されたとある。 ここには国指定有形重要文化財である平安時代初期の木彫仏像、軍太利明王立像があるが、不動堂裏の収蔵庫に安置されていて見ることはできなかった。

集合写真

古刹高山不動尊

立派な本殿

本殿脇に立つ仏像(軍太利明王立像ではない)
 本堂の前の急な石段を降りると樹齢800年の大銀杏が聳える広場に出た。 大きな幹を見上げると大銀杏は枝から出始めたばかりの黄緑色の小さい葉に覆われていた。

本堂前の急な階段

大銀杏
 大銀杏の広場の脇には小さな小さな小学校(校門の石柱には飯能市立高山小学校の名前)が立っていた。 すでにずいぶん前に廃校となっていると思うが、たった一棟の木造建屋に小さな広場、 こんなところに小学校があること自体不思議な感じがする。
 新緑に包まれたアスファルト道路をしばらく歩いて再び山道に入る。

高山不動尊から降りる道路を歩く

道路から再び山道へ
 杉林の中にところどころお墓があったが、眺めが良いという訳でもないのに、こんなところにお墓があることも少々不思議であった。 山道は途中開けたところに民家があったり、竹林(タケノコもありそうなところ)を抜けながら下る。 あじさい館(休暇村奥武蔵)という道標を頼りに下るとようやく国道に出た。

下山口

国道299号線
 ここから国道沿いに歩くが車が頻繁に行き交うコンクリートの道歩きに飽きてきた頃、お待ちかねのロックガーデンカフェに到着。 さっそく今回の第2目的であるカレーパンを注文、なんと缶ビールまで売っていたのがありがたかった。 お店の方がわざわざ外のテラスにテーブル席を設定してくれ、カレーパンは注文してから揚げるのでそれまで待つ間辺りの新緑とお花を見ながら過ごす。 ほどなくして熱々のカレーパンが袋に包まれて出てきて、ビールで乾杯、登山の疲れが吹き飛ぶとともに右足ふくらはぎの筋肉痛があったことも忘れていた。

ロックガーデンカフェ

乾杯!

熱々のカレーパンと冷えたビール

皆さん至福のひととき
 テラスでポテトと缶ビールを追加し話も弾むが、1時間程過ごしてお店を後にした。

西吾野駅

電車を待つホーム
 西吾野駅から全員西武線に乗り組んだが、八高線乗換組は東飯能駅で分かれそれぞれ帰途に着いた。 八高線組でS君とは同じ鶴川駅下車。実は以前から線路沿いにあるワインバーに行く約束をしていたので今回ついでに立ち寄ることにした。 しかしながら、残念ながら緊急事態宣言の影響なのかお店はクローズ、ワイン呑み会は次の機会までお預けとなった。
感想
 最初は耳慣れない名前であるが見晴台ということで眺めが良いところかなという程の知識であったが、 実際歩いてみて山あり古いお寺があり、また締め括りとしておいしいカレーパンとビールということで非常に満足する山行であった。
 飯能の奥でも意外と自宅のある町田市からは近いことが分かった。 また飯能といえば少々東京の通勤圏で住宅街のイメージがあるが、少々奥に入れば自然豊かな場所であることを改めて認識した。
 最初右足ふくらはぎの筋肉痛が心配されたが、なんとか持ちこたえることができて安心した。 年をとるとどうも筋肉痛が突然現れたり、またその回復に時間がかかるようになる。したがい日頃の運動が重要なことを認識させられる。 それはともかく今回も心地よい風の中、新緑に包まれた山を楽しむことが出来た。関八州、見晴台にて山笑ふ。。。

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