奥多摩 川苔山(1363.2m)
◆ 山行記録
山行概要
報告概要 冬になってしまいましたが、奥多摩の川苔(かわのり)山に行ってきました。
山行日 2013年12月22日(月)
川苔山にていつものメンバー
天気 晴れのち曇り、微風
企画 個人企画
装備 5-6kg (日帰り)
同行者 Tさん、Mさんと3人
コース
概要
鳩ノ巣駅--大根ノ山ノ神--大ダワ--船井戸--川苔山--曲ヶ谷北峰--赤杭尾根--古里駅
行動記録
【12/22(月) 晴れ、微風】
自宅(4:45)-- 鶴川(5:02)+++登戸+++立川+++御嶽駅(7:20)== 鳩ノ巣駅(7:40,7:55)--0:50--大根ノ山ノ神(8:45) --0:55--大ダワ(9:40,9:50)--1:12-- 舟井戸(11:02)--0:10--川苔山(11:11,12:05)--0:15--曲ヶ谷北峰(12:13,12:22) --1:30--赤杭山--1:11--古里駅(15:03,15:16)+++河辺駅♨(15:51,16:41)+++立川+++登戸+++鶴川(18:06)--自宅(18:15)
行程図

地図データは、 いつもGPSを持ち歩いているMさんが編集した地図を使わせていただきました。
天気図
【12/22(月)】 日の出 6:47, 日の入り 16:32,  晴れ, 11.4℃/3.1℃,  30%,  SW 3m/s,  0.0mm
   
Yahoo!天気情報 過去の天気より転載 @東京
◆ 山行資料
アプローチメモ
交通手段 ・小田急線  鶴川~登戸:    ¥216(パスモ料金)
・JR    登戸~御嶽:    ¥799(パスモ料金)
・代行バス  御嶽~鳩ノ巣:    無料
・JR    古里~河辺:    ¥302(パスモ料金)
 同上    河辺~登戸:    ¥550(パスモ料金)
温泉 河辺温泉 梅の湯       入館料 860円

◆ 日誌と写真
行動日誌
【12/22(月) 晴れ、無風】
 KMTの忘年登山は12月13日に扇山だったのですが、小生は参加できず。山頂での鍋パーティで盛り上がったようですが、 こちらはその前の笹尾根で今年の山行は終了、冬場はマラソンにかけようと思っていたところ、いつものTさんから 12月にもう一回山に行きたいとのことから急遽いつものメンバーで場所探しが始まった。
 もう群馬や奥秩父の山は雪だし、それに日が短いのでなるべく近場、軽く登れるところと願っていましたが、  Mさんから奥多摩の川苔山を推薦、コース計画も立ててくれましたので素直にそれに従うことにしました。 奥多摩だと電車で行けるし、なにしろ比較的近いのではないか、と思いましたが、しかしインターネットの乗換案内で調べてみると、 奥多摩8:00集合では自宅の駅からやはり始発電車で行かねばならないと分かり、この寒い中太陽が出る前の出発かと思うと妙に緊張してしまいます。
そういえば去年11月に行った雲取山が強烈に寒かった印象が頭によぎり、寒さ対策を入念に行うこととしました。
 ダウンジャケット、フリース、毛糸の帽子、ネックウォーマー、厚手スノーボード用の手袋と自宅にあるありとあらゆる防寒具をすべて身に着ける覚悟で、 ザックも日頃使っている小さいものから35リットルのザックに代えて一式詰め込んだ。 それから会社の同僚からクリスマスプレゼントでもらった薄手の手袋、なにしろハイテク製品ということでこれも試してみることにしました。

代行バスでやってきた鳩ノ巣駅

朝の棚沢集落
 始発に乗って立川で青梅線に乗り換え奥多摩駅8:00集合に余裕で間に合うな、と思っていたら車内アナウンスで、青梅線の架線凍結のため御嶽駅、奥多摩駅間普通とのこと。 計画では奥多摩からバスで川乗橋まで行き川苔谷経由で行くか、それとも奥多摩から直接本仁田山を経由して川苔山を目指すか、集合してから決めようと言っていたが、 奥多摩はおろか御嶽駅までしか行けないとなるととても川苔山は行けなくなる。 幸い仲間も同じ車両に乗り合わしていたので相談した結果タクシーで鳩ノ巣駅まで行くかということにした時、 車内アナウンスから御嶽駅から奥多摩まで代行バスが運行することが知らされ、とにかくそれに乗って鳩ノ巣駅まで行くこととした。 奥多摩駅まで行くにはちょっと予定時間が遅れている。 ダイヤも乱れて御嶽駅に着いた時も時刻表より少々遅れていた。御嶽駅からさっそく代行バスに乗り鳩ノ巣駅に向かう。 こういう場合、バス代はどうなるのだろうと心配していたが無料だった。
 さて、それにしても鳩ノ巣駅の標高は315mで目指す川苔山は1,363m、その標高差1,050mの上りである。覚悟が要る。

大根ノ山ノ神、小さな祠がある

大ダワ
 冬の晴れ渡った青い空で心も浮き立つがやはり寒い。フリースを含め4枚重ねの服装で、毛糸の帽子をかぶり出発する。 しばらくして身体が暖かくなり、フリースをとりちょうど良い服装となるも相変わらず手が冷たい。 ザックからスノーボード用の厚手の手袋をつけるが大きすぎて途中で写真を撮ろうとすると取らないとカメラを扱えない。 面倒なのでここであのハイテック手袋に履き替える。しかし一向に手は温かくはならない。それよりだんだん指先が寒さで痛くなってくる。 一方頭にかぶっていた毛糸の帽子は頭から湯気が出そうなくらい暑くなり、それを頭からとって手に巻くとその方の手だけが暖かくなる。

川苔山がやっと望める

舟井戸のコル
 冬の山はとにかく枯葉が多い。晴天で乾燥しているとサラサラとして気持ちのよいものである。 ただ登山道の細かい石や傾斜を隠してしまうので、細い道で崖伝いの箇所では慎重を要する。 この大量の枯葉はやがて濡れて腐って土に帰ることを考えると、自然の大きなリサイクルシステムは改めてすごいと感じる。

枯葉だらけの道を登る

川苔山への最後の登り
 舟井戸からは稜線というのにダダ広い道になる。 川苔山への登る十字路脇には私の地図(昭文社山と高原地図2000年版)では小屋が記されているが、そこには丸太が数本揃えて置かれているだけ、 石の基礎みたいなものがちょっとあったのがそこに小屋が建っていたことを思い起こさせる。
 さて川苔山最後の登りであるが、やはり1,000mの登りであるせいか最後は息がぜいぜい、足取りも重くなる。 そこをなんとか我慢して頂上に達すると明るい景色が目に飛び込んできて疲れがいっぺんに吹き飛んでしまった。

冬の装いの富士山

遠くに赤城山
 川苔山山頂は結構見晴らしがよく念願の富士山も望める。富士山にはちょっと雲がかかっているが、ちょうどいい塩梅なので年賀はがき用の写真を撮る。
 さっそくジェットボイルでお湯を沸かし、カップラーメンと自宅から持ってきたおにぎりをほうばる。寒い季節はあったかラーメンに限る。 ただラーメンは濃い味が口に残るので、またお湯を沸かし熱いコーヒー、最後にあったか日本茶でしめ、山の昼食は終わり。 これも寒い中でもすぐにお湯を沸かせるジェットボイルのお蔭であるが、カップラーメンというのがいつものパターンで少々マンネリである。
 昼食を終え川苔山から下る時、北側の山々を望めそうな感じがあったのでその場所にちょっと立ち寄る。 すると遠くにこの秋に行った赤城山が望め、その奥に白い谷川連峰も望めるではないか。今年はよく群馬方面の山を行ったもんだと感慨にふける。 新潟群馬県境の山はきっとドカ雪にみまわれているものと思う。 これら山のおかげで関東平野は冬の間晴天の日が多いことを考えると裏日本の方々には申し訳なく思う。 とにかく寒さが苦手な私には晴れの日が多いのが唯一の救いとなっている。 それに冬は湿気が少ない分、このように遠くの方まで景色がよく見える。でもそこは風が吹いていて寒い。

赤杭(あかぐな)尾根を下る

木漏れ日の林間コース
 写真をとって早々赤杭尾根を下りだすが、左側の斜面は結構傾斜がきつい。ただ前方に東京の街並みが見通せた。 やせ尾根を下った後はなだらかな林間の稜線コースで途中に林道も現れるが、すぐに山道に戻るも快適に下っていける。 左の方もなだらかな稜線が見え、青空の下燦々と太陽が照りつけているので、そちらの方の稜線もさぞ快適なんだろうと思う。 後で地図で確かめたら棒の折山(棒の峰)とあり、奥多摩では少々有名な山であることを知った。いつかは行ってみたい。 高度が下がるにつれ温度も高くなったきたせいか寒さも感じることなく、下りに飽きてきた頃ようやく民家が見え出した。1,000mの下りだもんね。

やっと下りてきました

古里駅
感想
 さて11月の笹尾根に続き奥多摩に来ましたが、今度は青梅線沿いの山ということですが、最初川苔山っていう名前を知らなかった。 名前からしてあまり高そうな山ではないな、と思っていたが、標高は1,363mもあり登りも1,000mの登りを強いられる。 奥多摩と言えば百名山の雲取山しか思い起こすことができない私には、近場でこういう山もありますよ、と近郊の山の良さを教えてくれた山でした。 笹尾根といい静かな山があり自然を楽しめる山である。奥多摩の山々がやっと頭に位置関係がはっきりしてきた。東京都も広いな、と思う次第である。 今回温泉は青梅線に乗って河辺駅にある梅の湯という温泉に行ったが、青梅からは都会の様相、梅の湯も駅ビルの最上階にあり、ザック担いで入るにはちょっと躊躇する。 ただ値段が少々高い分だけいろいろな湯船がありゆったり寛げる。
 今回は青梅線が凍結のため不通となり、最初はどうなるかと思ったが、天候にも恵まれ、富士山も望めたし、 寒さ対策のおかげでそんなに寒く感じることもなかったが、あのハイテック手袋は指先が凍傷になるんじゃないかと思えるほどで全く効果がなかった。 後で説明書をよくみるとヒートなんたらではまったくなく単にランニング用手袋で、通勤用にも使えます、というのが宣伝文句。 こりゃ山では使えんな、と思いました。その点を除けば、今年の締めくくりに最高の山行でした。

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