浅間山・黒斑山
◆ 山行記録
山行概要
報告概要 浅間山外輪山の黒斑山(2,404m)、蛇骨岳(2,366m)に行ってきました。
山行日 2015年10月24日(土)   
蛇骨岳山頂にて
天気 晴れ、微風
企画 KMT
装備 5-6kg (日帰り)
同行者 Tさん、Mさん、Kさん、
Fさん、Hさん
コース
概要
車坂峠⇔トーミの頭⇔黒斑山⇔蛇骨岳

行動記録
【10/24(土)晴れ、微風】
自宅(4:50)== 東大和(5:40)==所沢(6:00)==入間IC(6:30)==横川SA(8:00,8:10)==車坂峠駐車場(9:00)

車坂峠(9:30)--1:15--槍ヶ鞘(10:45,11:00)--0:10--トーミの頭(11:10,11:15)--0:15--黒斑山(11:30,11:35) --0:25--蛇骨岳(12:00,13:15)--0:45--黒斑山(13:50)--0:10--トーミの頭(14:00,14:10)--0:50--車坂峠(15:00)

車坂峠(15:30)==あぐりの湯(16:00,17:00)==小諸IC(17:15)==入間IC(18:00)==所沢(19:10)==東大和(19:30)==自宅(20:50)

行程図
   地図データは、 GPSを持ち歩いているMさんが編集したものを使わせていただきました。

   
天気図
【10/24(土)】 日の出 5:58, 日の入り 16:57, 晴れ 23.2℃/12.9℃, 51%, 東南東 2m/s, 0.0mm
   
Yahoo!天気情報 過去の天気より転載 @群馬(前橋)


◆ 山行資料
アプローチメモ
交通手段 ・関越道  入間IC→佐久北IC:  ¥3,080
      小諸IC→入間IC:   ¥3,200
温泉 温泉 「あぐりの湯こもろ」 日帰り入浴   ¥500
◆ 日誌と写真
行動日誌
【10/24(土) 晴れ、微風】
KMTの10月山行は80回記念ということで、いつも企画してくれるTさんから黒斑山という提案があった。 初め名前は聞いたことがあるが群馬の奥の方の山というくらいの知識しかなく、自宅のある町田から群馬となると朝が早いなあ、 ということで、最初はあまり気乗りしなかった。そのうち調べてみるとあの百名山である浅間山の外輪山であること、 浅間山は現在噴火警戒レベル「2」ということで火口から半径2km以内は立ち入り禁止ということもあり、 この黒斑山に登ることによって百名山制覇リストに加えることができるのではないか、と思い直し俄然やる気がでてきた。 また一緒に行くKさんやMさんを途中乗っけていくこととして、運転は代わってもらうこととすると長時間運転もなんとかなる、 とにかく朝早く家さえ出れば良いのだという思いで参加した。幸い、天候は良さそうで、 先週の巻機山で感激した紅葉がまた楽しめるのではないか、と期待する。
東大和でKさん、所沢でMさんを乗っけて途中運転はMさんに任せて、集合場所の車坂峠に向かう。 軽井沢を抜けて佐久で高速を降りてそこからチェリーパークラインと呼ばれるドライブコースで いっきに標高1,970mの車坂峠まで登る。山麓の黄色に染まったカラマツの紅葉が美しい。
  
高峰高原ビジターセンター(車坂峠)
  
振り返るとバックに湯の丸山
車坂峠の駐車場はすでに満杯、我々の車はどうにか駐車できたが、その後に来た人はどうしたのだろうか。 やはり天気がよいので皆さん来ているようだ。
さて峠にある登山口から登りだす。最初は緩い登り、道はしっかりしていて問題はない。樹林帯の中で見晴らしは良くないが、 途中開けた箇所から振り返るとスキー場や湯の丸山が望める。
  
登りきると槍ヶ鞘、浅間山が目に飛び込む
  
カモシカ発見
途中、シェルターがある小さな広場に出る。休憩したいところであるが、もう少し登った箇所が峠で浅間山が見えるということで、 さらに10分ほど登るとなるほど立派な浅間山が目の前に現した。大きい。それに美しい。右手をみると荒々しい絶壁を伴った外輪山が見渡せる。 ここでは他の登山客も休憩していたが、そこの方からカモシカが見えるよ、との案内でその方向に目を移すと確かに立派なカモシカが見える。 そのうち親子なのか、小さいカモシカ、それにもう1匹、全部で3匹も姿を現す。 荒々しい崖の頂上付近の草むらでこちらを見渡している。
  
湯ノ平高原、まるでカナダ!
  
蛇骨岳より浅間山
さて槍ヶ鞘から外輪山の淵を歩くことになるが、絶壁の傍なので大丈夫かな、と思うが案外道はしっかりして恐怖感はない。 ただ道の横はやはり崖なので、うっかり踏み外したら滑落の危険はある。トーミの頭で外輪山と浅間山の位置関係がはっきりわかる。 また外輪山のふもとの湯ノ平はなだらかな平野で、なんだか日の当たった森のようだ。 トーミの頭から黒斑山までは稜線上の道であまり高低差はなくすぐに山頂に達した。 今日の計画ではここで昼飯であるが、まだ腹は空いていないし、天気も良いので蛇骨岳まで行くこととした。 蛇骨岳への道もしっかりしていて、途中開けた箇所からは浅間山が望め、道のかたわらで食事をとっている人もいる。 蛇骨岳に着くとやはり大勢の人が昼食を楽しんでいる。また蛇骨岳から嬬恋村の盆地、その向こうに昨年9月に登った四阿山(あずまやさん)が望めた。 さっそく我がパーティも昼食とし、Kさんが用意したうどんをつくる。全部で6人のパーティなので鍋を二つ使い、 私はもっぱら愛用のジェットボイルでお湯をせっせと沸かした。女性陣からはうどんのトッピングとしてゆで卵、それにかまぼこが用意されていた。 今日は天気がよく暑いくらいであるが、暖かいうどんはいつものカップ麺よりもうまかった。
飯を食った後、しばらく景色を撮りに山頂の岩場を散策、やはり青空をバックに浅間山を撮るといい写真が何枚でも撮れる。 よく見ると浅間山の山頂からはやはり白い噴煙が昇っていた。 太陽が燦々と照り続け穏やかな日和で、いつまでもそこに居たい気もするが、周りはみんないなくなったので、 我々も退却することとした。トーミの頭までは、どこでも浅間山が左手に見えていた。
  
黒斑山~蛇骨岳~仙人山~鋸岳・Jバンド
  
トーミの頭より浅間山
トーミの頭までのんびりと稜線を歩く。黒斑山山頂付近には火山の観測するタワーが建っており、 TVカメラや巨大なスピーカも据え付けられていた。突然これが鳴り出すとさぞでかい音量であろう。
  
車坂峠のホテルが見えてきました。
  
登山口に帰ってきました。
トーミの頭で浅間山の景色を最後に楽しんだ後、下山は朝登ってきたルートではなく中コースを選択する。 林間コースで景色は楽しめないとのことであったが、登るの箇所がひとつもない下りだけのコースである。 ちょっとした瓦礫の開けた場所からスキー場やホテルが望めた。静かな林間コースであるが、途中若手、 といっても30代とのことであったが男女の10人ほどのパーティが賑やかに通り過ぎていった。
車坂峠から帰る途中、小諸にある「あぐりの湯」という温泉に立ち寄る。ここは千曲川の対岸にあり、 立派な建物で施設も広々としている。それになによりも、そこから浅間山、黒斑山、湯の丸などの山容がきれいに見渡せる。 今日登ってきた山を見ながら湯船に浸かり、疲れもすっかりとれた。帰りの高速道路の渋滞も気になるが、 今度はKさんに運転してもらい、楽して帰れたのが良かった。
感想
浅間山は現在噴火警戒レベル2ということで火口から半径2km以内、外輪山から下った賽の河原あたりで、 そこからは入山禁止となっているようである。東日本大震災以降、日本の火山は活動期に入ったのか、 昨年の御嶽山の噴火で多くの登山者が犠牲になったことから、今年4月に行った霧島山、阿蘇山、それに今年8月の雌阿寒岳も入山規制で、 百名山を目指す者にとっては山頂制覇はあきらめざるを得ない。従って、今回は浅間山を「半登頂」としてはカウントさせていただくことにする。
なお今回は外輪山ということであったが、これはこれで姿の美しい浅間山をまじかに仰ぐことができて、 また荒々しい外輪山とふもとの湯の平高原と迫力のある風景を満喫することができた。 また山の上で温かいうどんを賞味することが出来て、天気も良く最高でした。 KMT発足以来80回目とのことであるが、記憶に残る登山でした。

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