三峰山(934m)
◆ 山行記録
山行概要
報告概要 丹沢山系の三峰山に行ってきました。
山行日 2018年5月12日(土)
三峰山にて
天気 晴れ、微風
企画 KMT
装備 5-6kg
同行者 Tさん、Kさん、Aさん、Tさん夫妻、Iさんの計7人
コース
概要
広沢寺温泉入口バス停→山上隧道→不動尻→三峰山南峰→三峰山北峰→煤ヶ谷バス停
行動記録
【5/12(土)晴れ、微風】
自宅(7:35)==鶴川(7:47)+++本厚木(8:16, 9:00)==広沢寺温泉入口バス停(09:35)

広沢寺温泉入口バス停(09:40)→山上隧道(10:35, 10:40)→不動尻(11:05)→稜線分岐(12:15, 12:25)→三峰山北峰(12:53,13:40)→ザレ場(14:20,14:25)→煤ヶ谷(15:40)

媒が谷登山口バス停(16:05)==本厚木(17:00,18:28)+++ 鶴川(18:52)==自宅(19:00)
行程図

国土地理院地図より作成
天気図
【5/12(土)】 日の出 4:40, 日の入り 18:36  晴れ 25.0℃/14.0℃, 46%, 南南西 4m/s, 降雨量 0.0mm,
   
Yahoo!天気情報 過去の天気より転載 @神奈川東部(横浜)
◆ 山行資料
アプローチメモ
交通手段 ・小田急      鶴川-本厚木:       278円
・神奈川中央バス  本厚木→広沢寺温泉入口:  360円
          煤ヶ谷→本厚木:      480円
温泉 ・今回はパス
◆ 日誌と写真
行動日誌
 最初Tさんから5月は丹沢方面にするということを聞いていたので、三峰山が分からずなんとなく富士山が綺麗に望める三つ峠と勘違いしていた。集合場所が本厚木ということでおかしいなと思い、丹沢の地図を広げて丹沢山から東の方に目を転じると三峰山という山を見つけた。大山の東側で以前行った仏果山の西である。自宅からは意外と近い。ネットでさらに調べてみるとなんと丹沢山系で一番鋭い山でくさり、ロープ、はしごの連続とある。この歳になるともう岩山でのスリルはあまり味わいたくないのであるが、危険というほどのこともないようである。とにかく4月の花見登山とはまったく違ったきびしい山行となるようで、どうりで参加者も激減している。
【5/12(土) 曇り、微風】
 本厚木駅は自宅から30分ほど、今回のメンバーの中では一番近い。人通りの多い本厚木駅の改札口で待ち合わせ、そこからバスターミナルに向かう。天気は快晴。9時のバスに乗り込む。登山者は我々の他にはもう一つのほんの5~6人。広沢寺温泉入口バス停では我々のほか、もうひとつのパーティも下りるもすぐに出発してしまった。
 バス停からしばらくアスファルトの道路を広沢寺温泉に向けて歩く。途中携帯基地局らしいアンテナがあり、弊社のものかどうか議論するもなんの標識もなく、判別できずもやもや感が残る。どうでもよいことではあるが。。。。

広沢寺温泉入り口

広沢寺温泉付近の釣り堀
 広沢寺温泉からは樹林帯の林道をどんどん進んでいくとやがてトンネルに出くわす。山神隧道である。中は照明がまったくなく中へと進むと足元も見えないくらい真っ暗になる。途中で一人の登山者が前から来てそのまま通り過ごす。昼までこちらはグループなのでなんともないが、夜中にこのトンネルで一人で入って出くわすと怖い。

木立の中の林道を進む

暗い長いトンネルを抜けてきた二人
 無事トンネルを過ぎて林道をどんどん進むとやがて終点で、不動尻に着く。ここからが本格的な山登りとなる。

林道終点の不動尻

緑の中のせせらぎ
 山道が地図では沢に沿っているはずなので、地図に沿って進むとちょっとブッシュになったがちゃんとした道が山の斜面についていた。沢沿いの道であるが、岩肌に沿って道がつけられており、途中鎖が着いた岩登りを強いられる。

沢沿いに沿って進む

そのうち鎖がかかった岩の斜面
 30分ほど登ってちょっと開けた場所で休憩していると、Tさんから悲鳴が聞こえてきた。なんと彼の登山靴に山ヒルがくっついていた。彼はさっそく登山靴を脱ぎ、靴下にも山ヒルがついていることを発見。同じパーティのTさんが幸いハッカスプレーを持ってきていたので、それをふりかざすと山ヒルも退散した。この分だと我々の登山靴にもついているかもしれないと思い、点検するとどうもいないようなのでほっとする。ただ念のためTさんお手製のハッカスプレーを登山靴やズボンにシュッシュと振りかける。山ヒルに襲われたTさん曰く、どうも道を探しに沢沿いの湿地帯を通過した時にくっついたのかも、とのこと。ということは、その後をついていた僕も可能性が大であるが、あの山ヒルを見たくないので、登山靴を脱いでまで調べることはしなかった。
 それにしてもTさんによれば、取ろうとしても簡単にとれない山ヒルであるが、ハッカを一滴垂らすと直ぐに退散してくれ効果覿面であったとのこと。その後は稜線に登るにつれ湿った箇所もなく山ヒルのことも気にならなくなった。
 稜線に出てからは、痩せた尾根をアップダウンを繰り返して山頂に到着。途中南峰、中峰を通り過ぎて最後に北峰ということのようで、山頂標識は北峰に立っていた。見晴らしはあまり良くないが、テーブルがあるのでここで昼食を取ることとした。

三峰山に近づくほど鎖がかかったアップダウン

下山途中の崩壊した斜面であるが眺めが良い
 狭い山頂で昼食を終え下山するもすぐに痩せ尾根の連続、ただ鎖や鉄の杭が要所要所にあり、危険を感じるほどではない。岩山の箇所がすぎると樹林帯の快適な道になるが、途中斜面が大きく崩れた箇所に出る。おそらく最近の大雨で崩れたものと思われるが、ここからは丹沢方面がばっちり望める。これまでの山道でもっとも眺めが良い箇所かも知れない。
 そこからまた快適な稜線上の山道を下り、途中再度Tさんのハッカスプレーを噴射して、地図で「山ヒルに注意」と記されている場所に向かう。そこは木々で覆われた山腹の山道であるが、そぐ下に小川があり少々暗い。幸い晴れていて乾燥しているせいか山ヒルがいそうもない。そこを無事通過しバスの時刻を気にしながら、どんどん下り、バスの発車時刻には十分時間を余してバス停に到着した。山ヒルに襲われたTさん、バスを待っている間も靴の中を点検したら1匹入っていたとのこと、靴紐周辺から入ってきたのだろうとのこと。それを聞いて僕の登山靴の中身が気になったが、面倒なので点検せずバスに乗り込む。

崩壊した斜面から丹沢山方面を望む

ゴールの煤ヶ谷は近い
 本厚木に向かうバスは最初は空いていたが、町に近づくほど込み合ってきた。本厚木に到着し、まだ明るいのでビールで乾杯ということで軽く打ち上げをして、家に帰る。
 家に帰って、気になっていた登山靴の中に山ヒルが潜んでいないか入念にチェックして登山靴、靴下を脱ぐ。幸いには山ヒルは現れずほっとする。ただ心配なので、登山靴は玄関の外に置いておく。
感想
  丹沢山系で都会の本厚木からバスで30分ほど、低山の割には岩山でロープ、クサリ、また階段がたくさんあり、そして痩せた尾根(幅30cm程)を通るところもあり、スリル満点である。ただ要所要所にしっかりした鎖があり、危険を感じることはない。また丹沢山系は最近山ヒルが出没することで話題となっている。Tさんの靴下の上をピクピク動くあのいやらしい山ヒルを見ただけでも気持ち悪い。幸い僕の方は山ヒルに見舞われることなく下山できたが、丹沢山はこれに気を遣う。
 山頂は木々が邪魔して眺めはほとんどなく、山道からときおり仏果山方面、丹沢の大山方面の景色がちょっと眺めらるという程度であった。厳しい山行になるかな、と思ったが意外に安全であった。こんな近郊の山で意外とハードで山ヒルの恐怖といい変化に富んだ山歩きを楽しむことができた。

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