守屋山(もりやさん)
◆ 山行記録
山行概要
報告概要 花の百名山である守屋山(1,651m)に行ってきました。
山行日 2022年4月30日(土)
守屋山山頂にて
天気 4月30日 快晴、微風
企画 個人企画
装備 3-4kg
同行者 Nさん、Aさん、Yさんの計4名
コース
概要
杖突峠駐車場→キャンプ場→守屋山東峰→守屋山西峰→守屋山東峰→キャンプ場→杖突峠駐車場
行動記録
【4/30(土)晴れ、微風】
箕輪町福与(6:10)==杖突峠駐車場(6:55)

杖突峠駐車場(7:40)--キャンプ場(8:18,8:24)--守屋山東峰(9:00,9:20)--守屋山西峰(9:33,10:40)--守屋山東峰(11:42,11:47)--キャンプ場(12:10,12:20)--杖突峠駐車場(12:45)

杖突峠駐車場(13:00)==ながたの湯(14:00,14:40)==農産物直売所みのわテラス(15:00,15:30)==蓑輪町福与(16:00)
行程図

国土地理院地図から作成
天気図
【4/30(土)】 日の出 4:57, 日の入り 18:34 晴れ 19.5℃/5.1℃, 北北西 2.6m/s, 降雨量 0.0mm
  
気象庁・気象協会 過去の天気より転載 @辰野(長野) 
◆ 山行資料
アプローチメモ
交通手段 ・自動車(蓑輪町福与―杖突峠)
日帰り温泉 ながたの湯   日帰り入浴 500円
農産物直売所 みのわテラス
◆ 日誌と写真
行動日誌
 ネットでたまたま守屋山という景色の良い山があることを知り、次のように説明がなされていた。
 守屋山(もりやさん)は、長野県諏訪市と伊那市との境にある標高1,651mの山である。 伝承によると旧名を「森山(もりやま)」という。古文書には「守屋ヶ嶽」「守矢が岳」という名称も見られる。 諏訪地方の人々には守屋山を含めた伊那側の山並みを「西山」とも呼ばれている。 花の百名山にも数えられている守屋山。春から夏にかけてザゼンソウやクリンソウ、レンゲツツジなどを代表する豊富な山野草が咲き誇るとある。
 ちょうど5月の連休の予定について伊那谷に住む先輩からも問い合わせがあり、がぜん行きたくなった。 連休中に家族で高山に温泉旅行に行く計画がすでに入っていたが、その帰りに家族は松本駅でおろし電車で東京に帰ってもらうこととし、私の方はそのまま先輩宅に行って泊めてもらい、次の日に登るという計画を立てた。 そのことを先輩に伝えたところ、すぐさま快諾をいただいので行くこととした。天気予報によれば、28日は晴れ、29日が雨、30日は晴れと目まぐるしく変わる予報であった。
【4月29日(金)曇りのち雨、北風】
 午前中はホテルでのんびりして、やわら高山の観光スポットをブラ歩き。ただ雨が降り出し傘さして通りを歩くのも億劫になったので一通り見学した後、松本駅に向かう。 松本駅には4時前に到着、家族を下して伊那谷に住む先輩宅に向かう。
 先輩宅には夕方5時に着いたが、雨は本降りでまた北風が吹いて少々寒い。6時頃になって小雨になったので、先輩と近くのスーパーで買い出しに行った。
 先輩宅では買ってきたおつまみとおいしいワインをごちそうになる。明日は会社の現役の方も来て焼肉パーティだとのこと。 天気予報によれば翌日は晴れとのこと。
【4月30日(土) 快晴、微風】
 5時に起きて先輩が作ってもらった朝食を食べ、6時に先輩宅を出た。天気予報通り朝の伊那谷は青空で澄み渡っていた。 先輩の車に乗せてもらって高遠経由杖突峠に向かう。途中窓から雨上がりのすがすがしい田舎の風景が広がっているが、なぜか杖突峠付近だけが厚い雲に覆われている。
 杖突峠の広い駐車場に到着したが依然これから向かう守屋山方面には雲がかかっている。 現役社員2名も急遽守屋山に登るということで7時半に待ち合わせであったが、遅れるとの連絡が入ったので我々は先に出発することにした。

先輩宅の前から経ヶ岳を望む

杖突峠の広い駐車場

駐車場からの守屋山登山道入口です。

林道から別れてキャンプ場まで近道が出来ております
 駐車場から林道をしばらく歩くと思っていたが、登山道がありまっすぐ登っていく。途中林道に出たと思ったらすぐさまキャンプ場までの近道と思われる登山道に入る。 この道は林道と並行しているのかアップダウンの少ない歩きやすい道でしばらくして開けたキャンプ場に着く。

キャンプ場

樹林帯の中を登っていきます
 キャンプ場は林の中に切り開かれた明るい場所で、ベンチやトイレが整備されている。太陽の日差しを浴びて明るく守屋山方向も青空になってきたようで期待が膨らむ。 樹林帯の中を登っていくと霧氷を付けた木々が現れてきた。昨日の雨がここでは霧氷となっていた。

霧氷です

もうすぐ山頂です
 霧氷からの氷が解けて道に落ちる。やがて山頂と思ぼしき頂が見えてそこを目指して登っていくと急に視界が開け、青空とともに雪を頂いたアルプスの山々、それに目の前には諏訪湖が広がる風景が飛び込んできた。 若い兄ちゃんがいて、お互い360度の絶景に感動を分かち合う。さっそく周りの風景の写真をとるとともに若い兄ちゃんから我々の記念写真も撮ってもらう。 ここは東峰であるが、霧氷の稜線が守屋山の西峰へと続いている。

守屋山東峰に到着

稜線上の木々は霧氷になっています

まずは記念写真、バックは南アルプス

守屋神社奥宮
 東峰から西峰へ向かうとすぐに鉄の柵で囲まれた守屋神社奥宮があった。 西峰への稜線はわずかなアップダウンの歩きやすい登山道であるが、風が吹くたびに霧氷が着いた木々から小さな氷のかけらが肩や首にあたり、直接肌にあたると痛いくらいである。

青空に霧氷

霧氷の氷が落ちて登山道は白くなっています
 やがて守屋山の西峰に到着。ここも眺めは最高で広い芝生の山頂から北アルプス、御嶽山、中央アルプス、南アルプス、八ヶ岳、それに霧ヶ峰などそれこそ360度の大展望である。 空は完全に晴れ上がりアルプスの峰々が白く輝いている。眼下には大きな諏訪湖が広がっていた。登山者もちらほら現れ、思い思いに休息している。 こちらのお湯を沸かしてコーヒーを味わいながら、現役社員の到着を待つ。

守屋山西峰に到着

山頂は広場になっています。バックは北アルプスです。

人が増えてきました

八ヶ岳全景
 十分待ち時間があったので風景を楽しんだので名残惜しいが全員で下山に取り掛かる。
 山頂からちょっと下ったところにラビットハウスがある。その途中に策で覆われた花壇があり、その中でオキナグサが咲いていた。 オキナグサは絶滅危惧種で自生しているところは少ないようで、ここも保護しているのであろう。 ラビットハウスと看板が掲げられた小屋はほんとに小さい小屋で、中を覗くと両側に座布団を敷いた椅子があるだけである。

オキナグサ

守屋山山頂ラビットハウス

ラビットハウスの中です

さざれ石

元気になる木、とのこと。

木に花が咲いています。

拡大します。なんの木だろう?

のんびり下ります
 東峰に再び到着したが、朝来た時より大勢の登山客で混んでいた。家族連れのパーティも登ってくる。 木々の霧氷はすっかりなくなり、代わりに新緑の木々の中に花が咲いている木があった。

キャンプ場に着きました

駐車場に戻ってきました
 杖突峠の駐車場に戻ってみると広い駐車場はほぼ満杯であった。心地よい汗をかいたのでさっそく日帰り温泉に向かう。 箕輪町の温泉施設であるが広い浴場で露天風呂もあり、清潔で明るい。
 温泉でひと風呂浴びた後、本日の晩のメニューであるバーベキューの食材を買い出しに地元の農産物直売所に立ち寄る。 先輩宅に戻り、さっそくバーベキューコンロを準備して、その晩はビールとワイン、それにジビエも含めた焼肉パーティの打ち上げで夜が更けた。
感想
 ネットでみたとおり抜群の見晴らしで、快晴の中で登ることが出来て良かった。それに前日の雨で霧氷が出来ていたこと、また雨上がりの澄みきった青空で遠くの方まで望むことが出来てラッキーであった。 北アルプスでは白馬の先まで、御嶽山の全容、中央アルプスも経ヶ岳から空木岳まで、南アルプスも甲斐駒ヶ岳、北岳、仙丈ヶ岳、赤石三山、塩見岳から光岳まで、浅間山、八ヶ岳も全部、それに諏訪湖をはさんで霧ヶ峰など 日本の主要な山々がすべて望めるくらいで山頂から山名を確認するとともに百名山で踏破した山々を確認することが出来て感慨深い。
 ところでこの守屋山が花の百名山ということらしいが、その根拠となっているザゼンソウは見かけなかった。

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