那須岳
◆ 山行記録
山行概要
報告概要 南東北百名山である那須岳の茶臼岳(1,915m)、朝日岳(1,896m)及び三本槍岳(1,917m)に行ってきました。
山行日 2016年10月15日(土)~ 16日(日)
那須岳の象徴である茶臼岳(朝日岳より)
天気 10月15日 晴れ、微風
10月16日 晴れ、微風
企画 個人企画
装備 5-6kg (車中泊日帰り)
同行者 単独行
コース
概要
【1日目】
自宅==川崎IC==大橋JCT==扇大橋JCT==川口IC==那須IC==峠の茶屋駐車場
【2日目】
峠の茶屋駐車場→峰の茶屋跡→朝日岳分岐→清水平→三本槍岳→清水平→朝日岳→峰の茶屋跡→茶臼岳→峰の茶屋跡→峠の茶屋駐車場
行動記録
【10/15(土)晴れ、微風】
自宅(14:30)==川崎IC(15:30)==大橋JCT==扇大橋JCT==川口IC(16:00)==那須IC(17:30)==峠の茶屋駐車場(18:30)
【10/16(日)晴れ、微風】
峠の茶屋駐車場(6:00)--0:10--登山口(6:10)--0:30--峰ノ茶屋跡(6:40,6:45)--0:30--朝日岳分岐(7:15)--0:10--熊見曽根分岐(7:23) --0:08--P.1900(7:31)--0:20--北温泉分岐(7:52)--0:25--三本槍岳(8:16,9:00) --0:55--熊見曽根分岐(9:55)--0:20--朝日岳(10:16,10:20)--0:35--峰ノ茶屋跡(10:55)--0:35--茶臼岳(11:30) --0:30--峰ノ茶屋跡(12:00)--0:30--峠の茶屋駐車場(12:30)

峠の茶屋駐車場(12:45)==那須IC(13:40)==黒磯PA(14:00)==蓮田SA(15:30)==川口IC(15:40)==大橋JCT(16:00)==川崎IC(16:30)==自宅(17:30)
行程図
天気図
【10/15(土)】 日の出 5:48, 日の入り 17:05  晴れ 22.8℃/8.4℃, 25%, 南 2m/s, 降雨量 0.0mm
   
【10/16(日)】 日の出 5:48, 日の入り 17:03  晴れ 23.9℃/9.1℃, 35%, 南 4m/s, 降雨量 0.0mm
   
Yahoo!天気情報 過去の天気より転載 @栃木県(宇都宮)
◆ 山行資料
アプローチメモ
交通手段 ・東名高速(川崎IC~東京IC):    360円(ETC割引)
・首都高(用賀IC~川口IC):    1,300円(ETC割引)
・東北自動車道(川口IC→那須IC): 3,110円(ETC割引)
温泉 ・なし(パス)
◆ 日誌と写真
行動日誌
 秋は空気が乾いていて紅葉で山に色彩があり、最近登山には夏場よりも秋の方が最適なシーズンと思うようになってきた。 今年の夏も台風が日本近海でうろついていたり、どこかで集中豪雨があったりということで、昔のようなまぶしい太陽の下でかき氷をほうばるという暑い夏が続くということが少なくなった。
 秋の紅葉といえば東北の百名山を思い浮かぶが、残念ながらほとんど未制覇である。 友人が吾妻山に行くというので、そのつもりになったが、あいにく10月の連休は市民マラソンを予定していたので、あまり遠くには行けない。 そこで東京から比較的近い那須はまだ行っていないので、いつかは挑戦しようと思っていた。 10月の連休の市民マラソンは友人とフルマラソンに出場ということであったが、歩道を走るいわゆるマラニックで、いつもどおりあまりタイムを落とすことなく完走できた。 その翌週ではあったが、天気予報では申し分のない快晴ということなので、那須に挑戦することとした。
【10/15(土) 晴れ、微風】
 会社の休みをとって行こうかなとも思ったが、あいにく金曜日は会社を休むことができず土日で出かけることにした。
 那須岳の登山口にあたる那須ロープウェイ駅までナビで調べてみると3時間半程度で行けることが分かり、土曜日は午後2時半に自宅を出る。
 首都高の東京を抜け東北自動車道を北に向かう。やはり那須ICまでやはりちょっと時間がかかる。ICを下りた頃にはあたりは暗くなっていた。 そこから那須ロープウェイ駅を目指して登っていくが、だんだんカーブが多くなり高度が上がっていくにつれすれ違う車もなく、心細くなる。 ロープウェイ駅らしいところを通過し、駐車場を探しながら登っていくと終点近くになって広い立派な駐車場に突き当たった。
 時刻は6時半頃、駐車場には数台の車が止まっていて中には登山者らしき車もあった。 運転中出会う車もなく心細かったが一安心して、さっそくコンビニ弁当とビールで夕食を済まし、車中泊で眠る。
【10/16(日) 晴れ、微風】
 翌朝5時頃に起きるつもりがやたら周りがうるさい。窓の外をみるとなんとたくさんの人である。 駐車場も満杯。 ちょうど自分の車の前にはひろびろと那須の平野が見渡せ、その向こうに朝日がまさに登ろうとしている。 周りの人は登山客というよりも観光客といった趣きである。ご来光を車から直接見える特等席に駐車してしまったようだ。 まあご来光を見ながら朝飯を済まし、服を着替えて出発する。

人でごったがえす峠の茶屋駐車場

那須岳登山口
まぶしい朝日も出て空は快晴、駐車場から見上げる山は紅葉まっさかりである。6時に出発する。 登山口の鳥居をくぐってから階段の山道を登っていく。 ほどなく視界が開けると稜線上にある峰ノ茶屋跡避難小屋が 遠くの方に見え、登山道がそれに向けてまっすぐ上っている。コースタイムで約1時間10分とあるが40分ほどで到着。 ここにくると山裾からかすかに噴煙を上げる茶臼岳、それに荒々しい朝日岳が近くに迫ってくる。ちょうど那須の真ん中にあたり、 那須岳の中心部に来たという感じがする。

峰ノ茶屋跡避難小屋への登り

峰ノ茶屋跡避難小屋から朝日岳
 大勢の人が休んでいるが、避難小屋は使えない。ここからはネットやガイド本からの情報で一番の難所という場所を通ることとなる。 確かに一部切れ落ちたトラバースや急な岩場があるが、道はしっかりしていて危険を感じることはまったくない。

峰ノ茶屋跡避難小屋

朝日岳への崖のトラバース
難所を通過すると朝日岳の肩に到着する。右手に朝日岳が近くに聳えている。山頂へは帰りに寄ることにして先を急ぐ。

熊見曽根東橋より茶臼岳

ピーク1900m
 朝日岳の肩からは眺めの良い縦走路が続き、P.1900を越えたあたりから打って変わって清水平というなだらかな平原に入る。 ちょっとした湿原であるが、木道から下をみるとうっすら氷が張っていた。

清水平

三本槍岳(最高峰 1917m)
 清水平からなだらかな山道で三本槍岳まで続く。ほとんど疲れることなく三本槍岳に到着する。
 そこからはまさしく360度のパノラマが広がっていた。 北の方には飯豊朝日連峰、また行く前に山行計画を立てていた磐梯吾妻連峰、安達太良山、南の方には朝日岳、茶臼岳の荒々しい稜線、その向こうはおそらく日光白根山や男体山と思われる山影がうっすら見えている。
 景色を味わいながらゆっくりカップラーメンを食べて、またもと来た道を引き返す。

朝日岳(1896m)

朝日岳より三本槍岳方面を望む
 清水平から少々登ると朝日岳の肩に到着。そこから朝日岳山頂へはほんの10分ほどで到着する。 朝日岳からも360度の大パノラマが楽しめた。特に那須の平野や家々が眼下に広がっている。 またここからの茶臼岳の姿が素晴らしい。
 時刻はまだ10時15分、十分時間があるので茶臼岳も制覇することにし、写真撮影をそこそこに済まし登ってきた道を引き返す。 改めて清水平の緩やかな稜線と異なり朝日岳周辺は噴火口の後のような岩山である。 峰ノ茶屋跡からは茶臼岳への登り道となる。この登り道から朝日岳の斜面の素晴らしい紅葉が眺められた。

茶臼岳山頂那須神社(1720m)

茶臼岳より峰ノ茶屋方面
 茶臼岳はロープウェイで登ることが出来るので人が多くなる。茶臼岳に登ると噴火口の周りを一周することとなる。 その最高峰には鳥居、祠があり、たくさんの人が休憩していた。
 茶臼岳から朝日岳、三本槍岳方面の景色も素晴らしい。今日辿ってきた稜線が見える。また茶臼岳のふもとの紅葉が素晴らしい。

峰ノ茶屋からの下り

朝日岳の紅葉と荒々しい稜線
 茶臼岳に登っている頃からトイレに行きたくなったが、茶臼岳ロープウェイの駅へは30分ほど下らなければならない。 どうせ下るのであればもと来た峰の茶屋経由駐車場まで我慢しようと決心する。それにしても陽が登るにつれ大勢の登山客である。 これだけ大勢の登山客が来るのにトイレがないのは非常に残念である。
 峰ノ茶屋では休憩も取らずひたすら下山する。途中朝日岳の紅葉と緑の草原が風でなびいいているのが美しい。 やっとの思いで駐車場に到着。すぐにトイレに駆け込んで用を済まして自分の車のところに戻ってくると駐車場は満車状態。 私の車の前で自家用車に乗ったおじさんから「出るの?」と声を掛けられ、「着替えてから出るよ。」と返事してそこそこ慌てて着替える。 それにしても駐車場は車があふれていて、皆さん駐車スペースを確保するのに四苦四苦八苦している。確かに下りの車道でも反対の上り車線は数珠つなぎであった。
 帰りにどこか温泉でもたち寄ろうかと思ったが、気軽に日帰り入浴が出来そうな温泉に出くわさない。 また東京までちょっと遠いので渋滞を避けるためにも温泉はパスしてそのまま高速を飛ばして自宅に帰った。
感想
 那須は以前KMTで企画されていたが、理由は忘れたが参加しなかった。 KMTメンバーによると当日はすごい強風にさらされたとか、そういう話を聞いていたので、また百名山でもあるので覚悟して行ったが、天候に恵まれたせいか、楽して那須岳の主要な三山を楽しむことができた。 また紅葉シーズンの真っ只中というベストシーズンに山行が出来て幸せであった。 前日に登山口まで行っておくことが、このシーズン中の山行には重要である。ロープウェイ駅までに続く車の渋滞をみると、前日の夕方、心細かった車道はなんであったろうかと思う。
 昨年の朝日岳に続き、今回那須岳を制覇したが、東北の百名山はまだまだ残っている。 三本槍岳から遠くに見えていた飯豊連峰、磐梯吾妻、安達太良山など今年はもうこれらの山には行けないが、来年には是非とも制覇と思いを馳せる山行であった。
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