小野路散策
◆ 散策記録
散策概要
報告概要 地元の里山である小野路を散策しました。
山行日 2021年11月27日
小山田緑地見晴らし台にて
天気 11月27日 晴れのち曇り
企画 KMT
装備 5-6kg
同行者 Tさん,Fさん,Mさん,Mさん,Nさん,Yさん,Sさん,Kさん,Kさんの計10名
コース
概要
小野神社前バス停→小野神社→萬松寺→見晴らし広場→小山田緑地→見晴らし台→奈良ばい谷戸→浅間神社→小野路里山交流館
行動記録
【11/27(土)曇りのち雨】
鶴川駅(9:55)==小野神社前バス停(10:08)

小野神社前バス停(10:10)→小野神社(10:20)→萬松寺(10:25)→見晴らし広場(11:00)→小山田緑地(12:00) →見晴らし台(12:20,13:10)→奈良ばい谷戸(14:10)→浅間神社(13:50)→小野路里山交流館(14:10,14:50)→小野神社前バス停(15:02)

小野神社前バス停(15:02)==鶴川駅(15:18)
行程図

国土地理院地図より作成
天気図
 
【11/27(土)】 日の出 6:52, 日の入り 16:48 晴れ時々曇 22.9℃/14.7℃, 西北西 3.1m/s, 降雨量 0.0mm
気象庁 過去の天気データより @八王子
◆ 山行資料
アプローチメモ
交通手段 ・神奈川中央バス  鶴川駅―小野神社前:   220円
◆ 日誌と写真
行動日誌
 幹事のTさんからハイキングの場所について相談があった。 我々はもともと山行が中心の会なので、ハイキングといっても街中ではなく少々自然のあるところを求めていた。 そこで私の地元である小野路はどうかとちょっと提案したところ、早速採用ということとなった。 実は小野路は週末のジョギングコースであるが、その周辺の道路を走っているだけで、その中の里山には入ったことがない。 皆さんをハイキングにお誘いするにも、どのような場所かあらかじめ調べておく必要がある。
 そこでさっそくジョギングがてらいつものジョギングコースから里山に入って小野路散策ガイドマップにあるコースを走ろうとするも、 変なところに出てしまってなかなか散策ガイドマップ通りのコースから外れてしまう。 結局3回トライするもいつも道を間違えてしまった。ジョギングがてらということで、地図を持たず勘だけを頼りに進んだこと、 また畑や家屋に通じる道や山道がいろいろあることが原因であった。ちゃんと地図を頼りに下調べすべきであった。
 こんな状況ではあったが散策ガイドマップさえ持っておれば問題なかろうと軽い気持ちで当日を迎えた。
【11/27(土) 晴れ時々曇り、微風】
 鶴川駅でKMTメンバーを迎えることに少々違和感を覚えるが9時半の集合時間には全員集合した。  鶴川駅のバス停からバスを乗り込んだのはいいが、行き先が異なるバスに乗ってしまい、一つ目のバス停で全員下車。 さっそくチョンボ。要するに予定した出発時刻前の違うバスに乗ってしまった。 バス停で次に来るバスが本来のバスに乗って、ほどなくして小野神社前に予定通り到着した。
さっそく小野路里山交流館の前で記念写真を撮り、まずは小野神社にお参りする。 神社の前には黄色く色づいた大きな銀杏が青空の中で出迎えていた。 小野神社の境内に始めた入ったが結構年代を感じさせる。また神社の周りの紅葉も真っ赤に色づいて秋らしい雰囲気に包まれている。

小野神社のりっぱな銀杏

小野神社前は銀杏の落ち葉

小野神社から出発

小野神社
 小野神社からしばらくアスファルトの道を進むと萬松寺に至る。 この萬松寺も初めて境内に入ったが割と大きな寺で、境内は石庭風に綺麗に掃き清められ、猫や犬の置物があった。 意外と由緒ありそうな立派なお寺であった。

小野神社境内の紅葉

萬松寺

萬松寺の石庭

猫が寝ている、と思ったら置物
萬松寺を出てしばらくすると林の中に六地蔵が並んでいた。 そこを過ぎて里山らしいアスファルトの道を登っていくと牛舎に出会う。

六地蔵、だが地蔵は7体

牛舎
ここから林の中の小道を進むと里山らしい畑に出た。そこをさらに進むと見晴らし台である。

畦道を歩いて来ました

畑が広がっています
見晴らし台は林の中にあるが、周りの里山、それに遠くの方に街中のビル群も眺められた。 ちょっと東京の町田市とは思えない場所である。

数少ない道標

見晴らし広場
見晴らし台からさらに林の中の道を進むと小野路城址に立ち寄った。 城址といってもちょっとした広場があり、そこに鳥居と小さな祠が建っているだけである。 ただこのような里山にも歴史を感じさせる遺跡があることに驚かされる。

里山の中を進みます

小野路城城址
さらに里山の中を細い小道を進むとまっすぐに生えそろった見栄えのする竹林が出てきた。道の傍らにはベンチもあった。 そこを過ぎると階段があり、そこを降りるといつものジョギングコースのアスファルト道路に出た。

竹林

とりあえず里山から出ます
アスファルト道路を渡り、今度は小山田緑地に入る。ここは都立の公園であって整備されている。 多摩丘陵の地形を生かした緑地公園で、湧水を利用した溜池、広大な運動広場、それにみはらし広場などがある。

小山田緑地に入ります

見晴らし広場で昼食
みはらし広場が公園で一番高いところで、そこから丹沢山系、その稜線上に富士山がちょこっと見える。 手前は街並みがよく見えてました。少々風が吹いていたが、ここのベンチで景色をみながら昼食タイムを楽しんだ。

見晴らし広場から丹沢山系

見晴らし広場から下ります
昼食をとった後、小山田緑地を出て再び小野路の里山に入る。今度は別ルートで奈良バイ谷戸と呼ばれる田んぼの横を登っていく。 途中、昔ながらの機械で藁を刻んでいた。そこを過ぎると立派な炭焼き小屋が出てきたが、炭焼きはしていなかった。

藁を刻んでいました

炭焼き小屋
里山の道をどんどん進んで今度は浅間神社に出る。ここからも富士山が眺められるようであるが、残念ながら西の空は雲が沸いていた。 浅間神社から出発地点に向かって里山を下っていく。

浅間神社

狭い農道を下ります

戦車壕跡

里山から出てきました
途中戦争中に戦車を隠したという戦車壕跡を通って里山から出た。 ここからは小野路宿通りで、昔の宿場通りを思わせるよう電柱などは取り払われていて整備がなされている。 この通りの真ん中にあたる中宿バス停には「高札」が掲げられ、昔の宿場町の説明がある高札が掲げられていた。

小野路宿通りに出ます

小野路里山交流館
 宿場通りの終点、すなわち小野神社があるところに里山交流館があり、バスの出発時間まで休憩。 里山交流館では蕎麦やぜんざい、アイスなどのスイーツが食べられる他、取り立て野菜なども売っていた。 朝に下りた小野路神社バス停からバスに乗り鶴川駅に着いて、そこで解散しハイキングは無事終了した。

〆のぜんざい

鶴川駅
感想
 今回のハイキングは地元ということで、鶴川という東京の典型的な郊外の住宅街であり、その外れでもあり里山といってもあまり小規模でつまらなかったと言われたらどうしようと少々不安を感じていた。 だが思いのほか、皆さんに満足してもらったようで安心した。
 私自身、このようなハイキング企画がなければ進んで里山には入っていなかったのかもしれない。 いつもその周りをジョギングしているのに、いつかは行ってみようという気があったがずるずる見過ごしていた。 今回小野路里山に来てみて、改めて身近にこんな自然が残っていること、また歴史を感じさせる場所があることに感動した。
 「高札」説明文より抜粋
 小野路は長い歴史を通じて交通の要所で、江戸時代に東海道と甲州街道を結ぶ脇往還として、 また江戸中期以降は埼玉方面から大山詣でで行き来する人々で賑わう宿場となっていました。
 江戸時代には近隣の35ヵ村をまとめる組合村の寄場として見張番屋が置かれ、明治時代には登記所や郵便局などの公的施設ができ、 小野路は地域行政の中心的な役割も果たしました。
 この地図をみると江戸時代には交通の要所で栄えていたことがわかる。 注意深く見ると旅籠の他仮牢屋があったり、東照宮様の御尊棺のお車破損とか、萬松寺が小野郷学の教場になっていたとか、 なかなか興味深い。またこの近くには新選組の近藤勇が剣道を学ぶために通ったという関屋の切り通しという場所があり、 昔ながらの風情でうす暗い道が残っている。 現在では小田急や京王線の私鉄が出来て、街の中心はその私鉄沿線に移ってしまったが、江戸時代までは交通の要所であったことがわかる。 明治から昭和、それに平成、令和の世の中になり時代の流れを感じさせるハイキングであった。 なお小野路に関しては「まちへ、森へ」サイトに詳しく説明されている。

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