御嶽山(3,067m) |
◆ 山行記録 |
山行概要 | ||
報告概要 | 木曽の御嶽山に行ってきました。 | |
山行日 | 2019年9月15日(日) | 御嶽山山頂にて |
天気 | 晴れ、微風 | |
企画 | 個人企画 | |
装備 | 5-6kg | |
同行者 | 単独行 | |
コース概要 | 飯森高原駅 ⇔ 行場山荘 ⇔ 女人堂 ⇔ 石室山荘 ⇔ 剣ヶ峰 |
行動記録 | |
【9月14日(土)晴れ時々曇り、微風】 | |
自宅(13:10)==八王子IC(14:20)==双葉SA(16:08,16:23)==伊那IC(17:35)==デリシア伊那センター(17:37,17:51)==ホテル木曽温泉(19:25)==御岳ロープウェイ駐車場(19:46) | |
【9月15日(日)晴れ、微風】 | |
御岳ロープウェイ山麓駅(7:00)+++山頂駅(7:10) 飯森高原駅(7:20)→行者小屋(7:26)→女人堂(8:15,8:25)→石室山荘(9:40,10:00)→黒沢十字路(7:15)→剣ヶ峰(10:45,11:00) →二ノ池小屋(11:22)→黒沢十字路(11:30)→石室山荘(11:50,12:25)→女人堂(13:05,13:10)→行者小屋(13:45)→飯森高原駅(13:55) 御岳ロープウェイ山頂駅(14:00)+++山麓駅(14:10) 御岳ロープウェイ駐車場(14:26)==鹿の瀬温泉(14:40,15:15)==伊那IC(16:30)==諏訪SA(16:50,17:30)==談合坂SA(21:10,21:30)==高尾山IC(22:00)==自宅(22:30) |
行程図 | |||
国土地理院地図より作成 |
天気図 | |
■9月14日(土) 日の出 5:24, 日の入り 18:02 晴れ 29.2℃/18.2℃ 0.0mm |
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■9月15日(日) 日の出 5:25, 日の入り 18:01 晴れ 30.7℃/19.1℃ 0.0mm |
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天気図、衛星画像 日本気象協会より転載 @長野市 |
◆ 山行資料 |
アプローチメモ | |||||
交通手段 |
・中央自動車道(八王子IC→伊那IC): 3,090円(ETC) ・中央自動車道(伊那IC→高尾山IC): 3,000円(ETC) ・御嶽ロープウェイ: 2,600円(往復) 総走行距離:510km |
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駐車場 | ・御岳ロープウェイ無料駐車場: 収容台数 1,500台 | ||||
温泉 | ・鹿の瀬温泉: 日帰り入浴 450円 |
◆日誌と写真 |
行動日誌 | |
9月の3連休、8月のお盆休みには東北地方の百名山の月山、蔵王にいったが残りの百名山で近場となると中央アルプスが残っている。
木曽駒ヶ岳、空木岳、それに木曽駒ヶ岳であるが、木曽駒ヶ岳と空木岳は縦走して2座するにして、3日間の限られた休みの中で消化するには少々しんどい。
連休明けも有休を使って余裕をもって行こうとも思ったが、17日(火)は仕事の関係でどうしても休めない。
それに3連休とも晴れていとも限らない。そこで木曽御岳山に行くこととした。少々車で行くには遠いが、前日に登山口まで行って車中泊パターンである。 木曽駒ヶ岳といえば、5年前の噴火事故があり山頂付近は立入禁止となっていたが、調べてみると期間限定およびコース限定で山頂まで行けることがわかった。 ただしヘルメット着用とある。またいつ何時噴火するか分からないので、木曽駒ヶ岳に行くこととした。 コースは一般ルートである御岳ロープウェイを使うこととにして、ロープウェイ山麓駅の前にはなんと1,500台以上駐車できる広い駐車場もあることが分かった。しかも無料である。 |
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【9月14日(土) 晴れ、微風】 | |
3連休の初日である土曜日は木曽駒ヶ岳の登山口まで行けばよいので、昼食を食べてから自宅を出た。 お天気は晴れ、中央道の伊那までは何回も行っているのであたりの景色には馴染みがある。伊那ICで高速を降りてスーパーで食料、ビールを買い込んで、そこから権兵衛トンネルを抜け木曽谷に入る。 木曽谷の方は伊那と違って両側の山が迫っており、さすが木曽地方という感じがする。だんだんあたりは暗くなり、登山口である御岳ロープウェイ駐車場に着いたのは8時近くであたりはまっくらであった。 まわりは数台の車が駐車しているが暗くてよく分からない。 | |
【9月15日(日) 晴れ、微風】 | |
朝は5時頃目を覚ましたが、ロープウェイが動くのは7時とあったので、それまでのんびりスーパーで買ったおにぎりやパンで朝飯を済ます。 だんだん明るくなるにつれ、雲一つない晴天であることがわかり心がはやる。 ロープウェイ駅に行くと切符売り場にはすでに登山客が列をなしている。 切符を買ってロープウェイ駅の乗り場まではスキーのゲレンデになっているのか広大な斜面に色とりどりの花が植えられていて、その向こうに木曽駒ヶ岳が青空の中にくっきりと映えている。 | |
ロープウェイ乗り場から御嶽山 |
ゆっくり登っていく |
ロープウェイの力は、先月行った蔵王でも感じたが、たった15分で580mの高度を稼ぐのでつくづくありがたいと思う。 山頂駅について外に出ると真っ青な空に太陽、それに信州の山々が雲海の中から峰々を現している。 |
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ロープウェイ山頂駅は快晴 |
真っ青な空と太陽の中の展望台 |
ここからが登山である。ロープウェイから下りた客はほとんど登山客で大方は景色を眺めて出発している。 その後を付いていくとほどなくして行者山荘が現れる。中を覗くと真ん中に通路があり、片方に畳の間でそこで寛げるようになっている。 そこを通り過ぎて樹林帯の中を1時間ほど登っていくと女人堂に到着する。 | |
行者山荘を通り過ぎる |
最初の休憩所の女人堂 |
女人堂の前の広場で登山者が休憩している。そこからも北アルプス方面への雄大な眺めを楽しむことができる。 女人堂の裏手に行くと木曽駒ヶ岳が目の前に迫っている。それにしても鳥居や石碑などが数多くあり、信仰の山という雰囲気が感じられる。 | |
女人堂から乗鞍や北アルプス方面を望む |
鳥居や石碑がいっぱい、御嶽山を仰ぐ |
女人堂からは見晴らしの良い登山道で気持ちがよい。ところどころに石碑や仏像がある。 ほどなくして次の目標である石室山荘が見えてくるが、だんだん勾配がきつくなる。 | |
仏像が下界を見下ろしている |
石室山荘はあそこだ |
やっと石室山荘に到着。ここも山荘の中に通り道があり、両側に畳の間。しばらく畳に座って休憩させてもらった。 | |
やっと石室山荘に到着 |
石室山荘の中を通り過ぎる |
石室山荘を抜けると鳥居のある覚明堂を過ぎて、ここから山頂まではヘルメット着用の期間限定コースになっているところ。 ヘルメットは持ってきてはいたが、家にあった防災用ヘルメットで、あたりはちゃんとした登山用のかっこいいヘルメットを着用している。 ただヘルメットなしの登山者も大勢いたので、ヘルメットは付けずに登る。 | |
石室山荘からも素晴らしい眺め |
覚明堂を通過、さて山頂を目指す |
剣ヶ峰山頂まではだらだらとした緩い勾配であるが、最後の御嶽神社の長い階段は一気に登ることができず、途中で小休止して山頂に到着した。 | |
ぞくぞくと登ってくる登山者 |
山頂に続く道 |
行者一行とすれ違う |
御嶽神社奥社への最後の階段 |
山頂は5年前の噴火は嘘のように登山者でごった返ししている。その当時もこのように人が多かったのであろうか。 山頂からは乾いたような白い噴火口の一ノ池、そのすぐ下に二ノ池が望める。その向こうは北アルプス、中央アルプスなど信州の山並みが青い水平線に浮かんでいる。 | |
ごった返す山頂 |
眼下に二ノ池山荘 |
山頂直下に目を移すと、すでにほとんど解体され屋根が取り払われた剣ヶ峰山荘。 5年前に噴火した西側に目を転じるとぼこぼこの屋根の山荘がそのままの状態で残っていた。 | |
山頂直下の御嶽剣ヶ峰山荘は解体中 |
こちらも爪痕が。。 |
傾いた灯篭 |
新しく設けられたシェルター |
人が多いのといつ何時また噴火するか分からないので、山頂滞在はほどほどにして下山する。 そのまま来た道を戻るのはもったいないので二ノ池に立ち寄ることとした。 | |
下山開始 |
二ノ池に向かう |
二ノ池では、山頂に向かう時にすれ違った行者一行がお祈りをしていた。 よく見ると若い男女のグループで、山岳信仰が若い世代に引き継がれていることにある種の感動を覚えた。 | |
二ノ池山荘 |
お祈りする行者一行 |
石室山荘で昼食タイムとして、お湯を沸かしてカップラーメンを食べた後、元来た道を引き返した。 ロープウェイ山頂駅に戻ると朝の時のような賑わいはないが、観光客が景色を楽しんでいた。 ゴンドラでは同年配と思しき男性と一緒になり、少々言葉を交わす。新潟から来られたということで越後方面の山々を登っているとのことであった。 ロープウェイを降りて駐車場に戻るとやはり下界の暑さである。 さっそく温泉へということで、昨日ナビで指標となったホテル木曽温泉に行こうと思いナビの設定したが途中に「鹿の瀬温泉」という看板に出くわし、 登山者と思われる車数台駐車しているので、そこの温泉に入ることにした。 古い旅館風であるが中に入ると優しそうな叔母さんが一人で切り盛りしていた。小さい温泉であるが、木曽地方の鄙びた感じがして気に入った。 |
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当然ロープウェイで下山 |
鹿の瀬温泉 |
温泉で汗を流して、さっそく東京へ車を走らせる。明日も連休で休みなので今日中に自宅に着けばよいとの気持ちでゆっくり急がず車を走らせる。 諏訪SAでそばを食べて気を引き締めて中央道の渋滞に突っ込む。渋滞の中で談合坂SAに立ち寄ることに大幅に時間を消費してしまったが、 途中のPAでも満車なので、この区間の通過については渋滞をいかに対応するか悩んでしまう。特に年寄りになるとトイレの関係を考慮しなければならない。 今回ナビでは高尾山ICで降りる指示が出ていたので、それに従うと高速道路を降りてから意外と早く自宅に着くことができた。 |
感想 | |||||
♪木曽のなあ、仲乗りさん、木曽の御嶽山はなんじゃらほい、夏でも寒い、よいよいよい♪ 哀調を帯びた木曽節に歌い込まれた御嶽山(御岳山)は、富士山、白山とともに信仰の山として知られており、 現在でも夏には白衣の御岳講の人たちが、「六根清浄」を唱えながら大勢登っており、『信濃奇勝録』にも「信州一の大山なり、 嶽の形大抵浅間に類して、清高これに過ぐ、毎年六月諸人潔斎して登る、福島より十里、全く富士山に登るが如し」と書いてある。 今回も白衣を着た若い男女の御岳講一行に出会い、木曽地方は信仰が根づいているのかなと思うとともに、やはりこういう文化は子々孫々受け継がれていくべきだとも思った。 このように御岳山は信仰の山であるが、5年前(2014年9月27日)の突然の噴火で登山者が58名も犠牲になったことは痛ましい。 噴火そのものは他の火山噴火規模と比較して決して大規模なものではなかったようであるが、 ちょうどお昼時に発生し登山者がもっとも山頂付近で昼食などの休憩していた時間帯であったことで犠牲者が多くなってしまった。 当時のニュースでまさにまじかに噴煙が沸き上がる動画が流されていたが、突然山から噴煙があがり石が飛んでくるかと思うと恐ろしい。 また犠牲者を救護するために有毒ガスのためにガスマスクを着けて救助に行く消防団、警察、自衛隊の方々の苦労にも頭が下がる。 いずれにしろ百名山である御嶽山はこの噴火で山頂制覇はなかばあきらめていたが、今回山頂まで登れたことに感謝している。 |