大楠山
◆ 山行記録
山行概要
報告概要 三浦半島の最高峰、大楠山(241m)に行ってきました。
山行日 2018年1月27日(土)   
大楠山にて全員集合
天気 1月27日 晴れ、微風
企画 KMT
装備 5-6kg
同行者 Mさん、Tさん、Fさんほか総勢10名
コース
概要
安針塚駅→安針塚→阿部倉登山口→大楠山→前田橋バス停→立石公園==逗子駅
行動記録
【12/9(土)晴れ、微風】
鶴川(7:16)+++町田(7:22,7:30)+++横浜(7:56,8:10)+++安針塚駅(8:33)

安針塚駅(10:30)--0:35--安針塚公園--1:00--阿部倉大楠山登山口(9:45,9:50)--2:40--大楠山(11:30,14:15)--0:20--前田橋バス停(14:35)--0:40--立石公園(15:15)

立石公園バス停(15:27)===逗子(16:20,16:36)+++ 藤沢(16:42,16:49)+++ 鶴川(17:29)== 自宅(17:40)
行程図

国土地理院地図から作成た。
天気図
【1/27(土)】 日の出 6:45, 日の入り 17:04  晴れ 8.9℃/-2.5℃, 20%, 南南西 2m/s, 降雨量 0.0mm,
   
Yahoo!天気情報 過去の天気より転載 @神奈川(横浜)
◆ 山行資料
アプローチメモ
交通手段 ・小田急・相鉄 鶴川→横浜:  ¥505(片道)
・京急     横浜→安針塚: ¥308(片道)
・JR     逗子→藤沢:  ¥237(片道)
・小田急    藤沢→町田:  ¥370(片道)     合計 1,420円
温泉  なし
◆ 日誌と写真
行動日誌
 1月は真冬でこれまでKMTでの山行はあまり記憶がなく、2年ぐらい前に杓子岳に登ったが、 山頂は雪でまた下山して駐車場への帰り道で非常に寒い思いをした。 2月のKMTでの山行では1年前に明神山・高指山に行ったが、もちろんゆきがあったが、これは天気が最高で富士山もずっと望めた。
 なので、Tさんからどこがいいかと尋ねられた時、候補として3択だったが一番ゆる~い、 また暖かそうな三浦半島ということで、今回の大楠山に1票、結局Mさんからも夕日も楽しめるよ、とのアドバイスで今回の山行が決まった。
 しかしあまり名前を聞いたことがなく、いつもの山と高原地図にもこの地域のマップもない。 そこで、ネットで調べると、大楠山は三浦半島で一番高い山で標高241.3m、山頂からの眺望は相模湾、東京湾や房総半島をはじめ、 富士山や伊豆半島、伊豆大島までを眺められ、 かながわの 景勝50選と関東富士見100景にも選ばれてるとある。 年末に家族で下田温泉に旅行に行った帰り、伊豆スカイラインから見た富士山もよかったので、そのような景色が楽しめるのかな、と期待した。 また三浦半島は自宅から近いこともあり、寒い冬の朝に早々に出かけなくてよいのがうれしい。 なにしろ、22日の月曜日から火曜日に欠けて低気圧が本州の南岸を通り、東京では積雪が23cmとなり交通マヒ状態。 職場からの帰りで駅のプラットフォームに入るのに寒い中長い間待たされた。 また気象庁によれば、記録的な寒波が日本に南下してきて、 さいたま(埼玉県)では26日に最低気温が氷点下9度8分と1977年12月の統計開始以来最も低い気温を観測するなど、 25日から27日にかけて東京都や埼玉県の各地点で日最低気温の観測史上1位の値を更新という状況であった。
【1/27(土) 晴れ、微風】
 今回の山行は下山後サンセットを見ながらビールを楽しむということで、その時間に合わせるためかどうか集合場所である京急「安針塚駅」には10:30集合という極めてのんびりした時間であった。なので、自宅はいつもの通勤より遅い時間に出て、10時にはもう安針塚駅には到着していた。するとTさんも同じ電車で、Kさんはというと我々より先に来て横浜ベイスターズの練習場を見学しているとのことだった。
集合時間になって仲間が集まり出し結局総勢10名の大パーティとなった。
 さていざ出発となったが安針塚駅は住宅街の真ん中にある駅で、まずは線路のガードをくぐってとにかく住宅街を登っていく。ここは「山と高原地図」のマップもなく、googleマップや国土地理院の地図をスマホで確認しながら道を探すも入り込んだ住宅街でよく分からない。たまたま通りかかったおばあさんから道を教えてもらい、変電所を過ぎたあたりで日陰で先週の雪が残っていた。ちょっと急な坂で凍っていそうだが、アイゼンとまでは必要ないと思われた。ただその先が心配ということで、Tさん、Kさんが先頭で登っていって確かめてくれたら、その先は陽ざしの明るい塚山公園であった。
 それにしても集合した安針塚駅ではまったく登山客は見かけなかったし、住宅街で大きなザックを担いだパーティが歩いているのもちょっと、という違和感を感じていた。

京急 安針塚駅

住宅街を抜けたところですが、坂道に雪が残ってます
 広い塚山公園は桜の名所ということだそうで、その展望台から横須賀の街が見下ろせる。海上自衛隊の戦艦が岸壁に横付けされているのが見える。また一部だけであるが米軍の空母らしきものも見える。ここ見晴台から眺めると横須賀は確かに軍港として最適であることが分かる。海の向こうは千葉県で東京湾に入るすべての貨物船はここ浦賀水道を経ていくが、横須賀の軍港はちょうど深い入江になっており、隠れ家という感じになっている。青空の下、大きな貨物船の往来を見るのはなんだか気持ちが良い。
 さてここから大楠山へは塚山公園の見晴台下から遊歩道を下り、車道に出る。横浜横須賀道路のインターを経てしばらく道路歩きが続く。Tさんもはっきりした地図がなく、スマホのナビを頼りに進むが郊外の里山は意外と道が複雑である。なんとか大楠登山口バス停に辿り着き、ここから信号を渡って阿部倉温泉方面に向かって歩くもやはり道が良く分からなくて不安であったが途中で横須賀で観光ガイドをやっているおばさんが案内してくれた。英語のガイドをやっているということで、英語で説明してくれるかなと期待したが結局日本語での雑談でこのあたりのことをいろいろ教えてくれた。そして横浜横須賀道路をくぐるところまでご一緒して分かれた。横須賀道路をくぐると左手に立派なトイレがあり、そこからは本格的な登山道となり、沢沿いの山道を登っていく。

塚山公園の展望台にて

阿部倉の大楠山登山口からは本格的な登山道
 樹林帯の道を登っていくと、やがて開けた道路に出る。そこからはゴルフ場沿いの細い道を進んで、ひと登りすると大楠山の直下に出る。 ここから山頂に通じる階段を登る道があるが、直登の階段を避け そのまま林道を進み、最後に150段ある階段を登ってやっと大楠山に到着した。

ゴルフ場沿いの道を通って大楠山はもうすぐ

広々とした大楠山山頂
大楠山の山頂は開けており、 レストハウスや展望台タワーがある。後ろには雪の富士山も望めるほか、東京湾や相模湾、房総半島や伊豆半島も見える。
時刻も12時をとっくに過ぎていたのでおなかが空いて即昼食タイム、それに先立ってワインやビールで乾杯、遅ればせながらの新年会となる。てっきり寒くて冷たい北風を心配したが、穏やかな陽差しもあり暖かい。Tさんが持ってきたワインをコンロで温めてホットワインを堪能、また私が持ってきた焼酎もお湯割りにして皆さんで飲み干してしまった。その後、展望台に上がって360度の風景を楽しんだ。

さて新年会です

山頂にあるタワーから山頂広場、横須賀方面を望む
山頂で景色とたっぷりのお酒を楽しんだ後、下山につく。山道は道標もあり迷うことなく下りてこられたれたが住宅街に入り、またまた道に迷う。地元のおばさんに教えてもらって無事前田橋バス停のある国道に出て、そこから車の行き交う道路沿いの道を一列に並んで20~30分程で最後の目的地である立石公園に到着した。公園ではすでに大きなカメラを3脚に据えて日の入りを待ち構えているマニアが数人場所を陣取っていた。日の入りにまだ時間があるので、堤防の上でジェットボイルを出してお湯を沸かしてコーヒーを振る舞う。やがて相模湾の向こう側に太陽がゆっくり沈んでいく。富士山のシルエットと穏やかな海に沈む太陽、確かに山で見る夕日とはまた違った素晴らしい風景であった。

かながわの景勝50選 秋谷海岸

夕焼けの秋谷の立石と富士山
日が暮れて、海岸近くのバス停からバスに乗り込み、逗子駅で下りる。そこからJRで藤沢駅に行き小田急に乗り換え、自宅に戻った。
感想
 この山行の前、日本列島に強烈な寒波が来襲、特に富山県や福井県で大雪に見舞われ、1,000台以上車が一昼夜以上も立ち往生したとのこと。 そこで、今回服装は登山用ズボンに代えて、綿の入った暖かいトレーニングパンツ、ヒートテックのシャツの上にタートルネックのセータ、 プラス普通のセータの重ね着、それにダウンやホカロンもザックの中に持ち込んで臨んだ。 しかし、当日は明るい陽ざしがたっぷり降り注ぎ、また山頂でも風はなく意外と暖かかった。 お陰でセータ2枚ではちょっと汗をかいてしまった。
 暖かい山頂でのお酒あり富士山あり、また松林のある海岸からは相模湾越しに美しい富士山と夕日など、まことに新年にふさわしい山行であった。

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