尾瀬ヶ原
◆ 山行記録
山行概要
報告概要 恒例の会で尾瀬ヶ原に行ってきました。
山行日 2014年6月9日~10日
どこまで続く木道
天気  雨、曇り、晴れ、微風
コース
概要
鳩待峠--山ノ鼻--竜宮十字路--見晴--元湯山荘--東電小屋--竜宮十字路--山ノ鼻--鳩待峠
装備 4-5kg (山小屋1泊)
同行者 恒例の会メンバー
企画 恒例の会
行動記録
【6/9(月)雨のち曇り、微風】
自宅(06:00)+++ 新宿(07:00,07:20)==戸倉(10:50,11:10)== 鳩待峠(11:45)

鳩待峠(12:10)--山ノ鼻(13:10,13:15)--中田代--竜宮十字路(14:10,14:20)--見晴(15:10,15:25)--元湯山荘(15:40)
【6/10(火)晴れのち曇り、微風】
元湯山荘(6:30)--東電小屋(6:50,7:15)--竜宮十字路(8:10,8:30)--中田代--山ノ鼻(9:20,10:10)--鳩待峠(11:25)

鳩待峠(12:10) == 戸倉(12:30,14:40)== 新宿(16:30,16:40)+++自宅(17:30)
行程図
  
天気図
【6/9(月)】 日の出 4:26, 日の入り 19:00、曇り,26.7/18.8℃, 65%, SW 1m/s, 0.0mm
    
【6/10(火)】 日の出 4:25, 日の入り 19:01、曇り,28.5/19.5℃, 53%, ESE 3m/s, 0.0mm
    
Yahoo!天気情報 過去の天気より転載 @前橋
◆ 山行資料
アプローチメモ
交通手段 ・関越交通 新宿~戸倉   ¥3,900(片道)
       戸倉~鳩待峠 ¥ 930(片道)
温泉 尾瀬ぷらり館
 泉質:アルカリ性単純泉、泉温: 43.8, PH9.82  ¥500
◆ 日誌と写真
行動日誌
【6/9(月) 雨のち曇り、無風】
おじさん連中9名の大パーティによる尾瀬ヶ原です。あいにく関東は梅雨入りしてしまい、 それも梅雨入り早々豪雨という異常気象の様相を呈し、果たしてこの微妙な時期に 好天も期待できそうもないと当然カッパ歩きの覚悟をしていたところ、9日当日、 新宿集合の時はお日様も望めるではありませんか。また高速バスで戸倉に着くと太陽が眩しく暑い。 そこから切符を買ってマイクロバスで鳩待峠に向かうとにわかに曇りだし車の窓に雨粒、そのうちワイパーが動きだし、 鳩待峠に着くと雨はしっかり降っているではありませんか。
予定では、鳩待峠からアヤメ平を経て富士見峠を尾瀬ヶ原に下るというコースでしたが、 雨はだんだん土砂降りにみたいになってきて、とてもアヤメ平という気分になれず、当然尾瀬ヶ原に向かうこととし、 黙々と下って尾瀬ヶ原先端の山ノ鼻に向かう。
  
雨上がりの尾瀬ヶ原
  
水芭蕉の咲き具合
鳩待峠から尾瀬ヶ原までは、この間来た時よりも整備されていてすべて木道となっていたが、雨に濡れた木道は ややもすれば滑りやすいので注意を要する。途中、残雪の至仏山の山肌をそばに眺められたが頂上までは望めず。 山ノ鼻に下りていくうちに雨は小雨になりとなる。尾瀬ヶ原の2条の木道を歩き出すと幸い雨も止んで、 湿原の花を見ながら進む。中田代三叉路を過ぎて尾瀬ヶ原の撮影ポイントである下ノ大堀川畔は、ヤマレコで先週カメラ撮影の順番待ち だと書いてあったが、天気のせいかはたまた月曜日のせいか、2~3人の人しかいなかった。ただ残念ながら、 有名な至仏山をバックに川と水芭蕉を通した尾瀬ヶ原風景写真は、至仏山がガスにかかってやはり絵にならない。 竜宮十字路で当初の計画であったアヤメ平、富士見峠からの道を望むも稜線はやはりガスにかかっていて、 あの雨を押して行ってもガスの中で何も見えなかったに違いない。ただ稜線の向こう側にわずかながら青空も見え出した。
水芭蕉がない下田代をとおり見晴に着き、休憩をとった後、今日の宿である元湯山荘に向かう頃になってちょっと雨粒が 再び落ちだす。そのうち、ゴロと雷みたいな音となって雨もだんだん本降りになりだした頃、小屋に着いた。4時前であった。
さっそく元湯山荘に入って合羽を脱いだところ、小屋の兄ちゃんから乾燥室もあるよとか、 ほんとに山小屋とは思えないほど施設が充実している。また前日は大勢の人でごった返していたが、 今日の宿泊客は総勢22名、そのうち3分の一以上は我がパーティであった。
風呂に入り、さっそくビールで乾杯、夕食の後も例のごとくワインとつまみで宴会が続く。 そのうち小屋の兄ちゃんから隣のお客さんがうるさいと言ってるので、隣の部屋に移ってくれ、 と言われ、まあこの「恒例の会」宴会はいつものようなおじさん恒例のパーティになった。
【6/10(火) 晴れのち曇り、微風】
昨晩は雨音がしていたが、目を覚ましてトイレに行ったとき、窓の外を見ると青空。 青空指向派のわたくしとしては、やはりこうでなくっちゃと心で叫ぶ。 小屋の朝飯まで時間があるので、小屋の前を少々散歩。朝6時の朝食を終え6時30分にはさっそく出発。
  
朝日に光る木道@元湯山荘付近
  
晴れわたった尾瀬ヶ原
今日は見晴らしを行かずに東電小屋に向かう。ヨッピ吊橋を越えて右手に景鶴山が青空に映えて美しい。
この周辺はツキノワグマが出るそうで、誰かに聞いたが熊も湿原よりは木道の方が歩き易いらしい。 木道で出会ったら登山者みたいによけてくれるのだろうか。
  
朝の尾瀬ヶ原を快調に進む(バックは景鶴山)
  
定番の水芭蕉
尾瀬ヶ原の木道には途中休憩が出来るようにテラスがあるが、このような朝にはコーヒーが欲しくなる。 ザックにはJetboilがあるが、残念ながらコーヒーを持ってこず、また水も汲んでこなかった。 どうせ雨だし、それに人も多いだろうからコンロを出してコーヒーを楽しむような雰囲気ではないな、 と勝手に決め込んでいてコーヒーを持ってこなかったのが悔やまれる。それで、なんでコンロだけ持ってきたのだろう。
  
リュウキンカ
  
ワタスゲ
これまで山に来たら風景ばかりの写真を撮るが今回はお花もしっかり撮影。 出来る限り花の名前を覚えようと思うが、小さい花などは区別がつきにくい。
  
植物研究見本園の水芭蕉
  
帰ってきました。鳩待峠にて
鳩待峠に帰る途中、木道の整備をしていてなんとヘリコプターで機材を運んでいた。 それで途中ヘルメットをかぶったオッチャンからヘリコプターが来るので制止されたが、風で帽子が飛ばされそうになる。 尾瀬ヶ原一帯は木道が敷き詰められているが、このようにヘリコプターを使って整備している場面を目の当たりにし、 やはりお金がかかっているな、と感心した。その鳩待峠に向かう途中、団体さんが大勢尾瀬ヶ原に向かっていた。
鳩待峠には11時半頃着いたが、そこで思い思いの昼食。ちょうど24時間前土砂降りであったことを思い出すと、 曇っていても雨が降っていないだけでもありがたい。そして戸倉につくと暑い。やはり鳩待峠の標高が1,600mに対し、 戸倉は1,100mくらいでこの標高差の違いは大きい。戸倉ではみんなで温泉に入り、露天風呂で全員集合の写真を撮ったが さすがにこの報告には掲載できない。戸倉からは高速バスで一路中央高速を通って新宿には7時頃に到着しました。
感想
この尾瀬ヶ原の山行は確かこの会の3月の宴会で急遽出てきた話であったが、 百名山を志向しているわたくしとしては、せっかく尾瀬に行くなら唯一征服していない山、 平ヶ岳にも挑戦しようと計画していた。
アヤメ平は2007年6月のKMTでいっているし、至仏山も燧ヶ岳、会津駒ヶ岳も征服しているが、 平ヶ岳は知る人は知る百名山の中で体力を要する1位か2位の山で、なんとコースタイム往復で13時間を要する。 ワンゲル時代はブッシュの山、秘境の山と言われていた。この尾瀬ヶ原山行が月曜、火曜の予定だったので、 土曜、日曜に平ヶ岳を征服したのち、元湯山荘で合流する予定であった。 それで平ヶ岳登山口にある清四郎小屋に予約までして準備していたが、 天候が不順で関東地方の梅雨入りした以降、大雨で6月期の降雨量がいっぺんで達成したとか、 また小屋のおじさんから山頂付近はまだ雪がたくさん残っていてガスがでたら方向がわからなくなるよ、 との言葉にちょっと不安を感じて結局取りやめることとした。
考えたら尾瀬には今回で5回目、尾瀬ヶ原は3回程度訪れているが、今回のように土砂降りを経験したのは初めてであった。 確かにあのまま平ヶ岳に挑戦していたら、きっと雨で途中で引っ返ししていたと思う。
百名山の平ヶ岳には行けずちょっと欲求不満も残ったが、尾瀬ヶ原散策も翌日に晴れて至仏山、燧ヶ岳が望め、 それに平日のせいか人も少なく静かに散策を楽しめたので、そういう意味で満足のいく山旅でした。 またそこには若い頃に見た時と変わらない素晴しい自然が残されておりました。

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