六甲山 |
◆ 山行記録 |
報告概要 | 日本百低山のひとつである六甲山(931m)に行ってきました。 | |
山行日 | 2022年6月24日(金) | 六甲山最高峰 |
天気 | 曇り時々晴れ、強風 | |
企画 | 個人企画 | |
装備 | 2-3kg | |
同行者 | 単独行 | |
コース 概要 |
JR芦屋駅→阪急芦屋川駅→高座の滝→風吹岩→本庄橋跡→一軒茶屋→六甲山最高峰→有馬温泉 |
行動記録 | |
【6/24(金)曇り、強風】 | |
新大阪駅(6:58)+++JR芦屋駅(7:19) JR芦屋駅(7:20)--0:10--阪急芦屋川駅(7:30)--0:25--高座の滝(7:55)--0:45--風吹岩(8:40,8:50)--1:00--本庄橋跡(9:50,10:00)--0:52--一軒茶屋(10:52)--0:10--六甲山最高峰(11:02,11:15)--1:15--有馬温泉登山口(12:30)--0:15--有馬温泉バス停(12:45) 有馬温泉(13:10)==阪急三番街(13:55)==大阪駅(14:10)+++新大阪駅(14:14) |
行程図 |
国土地理院地図より作成 |
天気図 | |
【6/24(金)】日の出 04:47, 日の入り 19:17, 曇り時々晴れ 29.5℃/25.5℃, 82%, 南南西 4.5m/s, 降雨量 0.0mm |
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Yahoo!天気情報 過去の天気より転載 @福島県(福島) |
◆ 山行資料 |
アプローチメモ | |||||
交通手段 |
・JR神戸線 新大阪→芦屋: 400円 ・JR東海道線 大阪→新大阪: 160円 ・阪急交通バス 有馬温泉→阪急三番街: 1,400円 |
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温泉 |
・金の湯 650円(日帰り入浴) ・銀の湯 550円(日帰り入浴) |
◆ 日誌と写真 |
行動日誌 | |
コロナ禍も落ち着いてきた矢先、高校3年9組の同窓会を行うとのメールがきて、久しぶりの大阪もいいかなと思い、
ついでに両親の墓参りもしようと思った。それとお付き合いのある神戸大の先生から今度神戸に来たら神戸牛を食べさせてくれるということだったので、
ちょうど良い機会なので、同窓会の幹事に出席との返事を出した。 さっそく神戸大の先生と前日に会う約束を取り付けた。ただ神戸牛は夜の食事ということなので、その前の時間つぶしということで、前々から行ってみたいと思っていた六甲山に登ることとした。 六甲山は子供の頃よく行っていた山で、それこそ家族で六甲カンツリーハウスという広大な芝生の公園に遊びで行ったものだ。 またボーイスカウトに入隊していた小学生から中学生にかけては、ハイキングで何回か六甲山に出かけ、おぼろげながらロックガーデンから見た神戸や大阪の街並み、 ゴルフ場の脇を通って、山頂付近にある一軒茶屋など、なぜか明るい雰囲気だったとの印象を持っている。 また大学のワンゲル部にいた時はクロスカントリーと称して塩屋駅から宝塚まで総距離54km、累積標高差2,000mの六甲山全縦走というコースで、そのレースが毎年11月に仲間と開催され順位を競っていた。 六甲山の麓には阪急電車に通っており、西宮駅を過ぎて六甲駅まで車窓から見る風景もなにか大阪とは違うおしゃれな雰囲気があって、それが現在はどのようになっているかも気になっていた。 |
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【6/24(金) 晴れ時々曇り、強風】 | |
梅雨の時期なので天気が気になったが、幸い梅雨前線は北上し阪神地方はなんとか晴れそうであるが、気温は真夏並みになるとの予報。
とにかく夜は神戸牛の約束をしているので、登山を早く済ますこと、また汗かいたままではいけないないのでホテルに帰ってシャワーを浴びる時間を確保する必要がある。
新大阪の格安ホテルに泊まっていたので、ホテルで朝一に朝食を済ませ、新大阪駅に行ってべく早い電車で芦屋に向かう。
最初は阪急電車で行こうと思ったが、新大阪からJR線でそのままJR芦屋駅に行くのが手っ取り早いことが行く直前に分かった。 新大阪から快速に乗るとそのまま芦屋駅まで乗り換えなしで行けた。空は少々雲があったが、薄日はさしていた。ただ六甲山の方に眼を向けると雲に覆われていた。 JR芦屋駅からまず阪急芦屋川駅に向かう。街中で駅に出勤している人々の中を反対に山の方に歩いていく。 10分ほどで芦屋川駅に近づいたが駅前には向かわずそのまま芦屋川に沿って登ると本来の道に合流した。 芦屋といえばお屋敷、豪邸が並ぶ関西でも有名な高級住宅街であるが、確かに広い大きな家が多い。また時折ベンツやレクサスなどの高級車が道をすり抜けていく。 子供の頃に通った印象では、もっと屋敷みたいな豪邸ばかりとの印象があるが、確かに豪邸もあるが、普通の家並みもあり高級住宅街という雰囲気が少々薄らいできたようであった。 住宅街のアスファルトの坂道を登っていくやがて住宅街から離れ、うっそうとした樹林帯の中の道へと変わり、さらに坂を登っていく。 |
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芦屋川に沿った住宅地 |
住宅街から山中へ |
川に沿ってコンクリートの坂道をどんどん登っていくと芦屋ロックガーデン入口と書かれたゲートをくぐる。両脇にはジュースなどを販売するお店が並んでいるが、平日のせいか閉まっている。 やがて高座の滝に到着。昔、こういう滝があったのか、また古いお堂もあったのかまったく記憶がない。でも水量も豊富であったことので昔からこのような姿の滝であったのであろう。 この滝ツボを通り過ぎていよいよロックガーデンの登りにさしかかる。 | |
芦屋ロックガーデン入口 |
高座の滝 |
やはりロックガーデンというだけにあって、花崗岩の中を貫いて坂道をぐんぐん登っていく。
花崗岩は、ごつごつした感じはなく柔らかそうで、これまで大勢の登山者で踏み跡がしっかり削れていて危険な箇所はない。
岩山を登っているので高度が増していく。途中振り返ると神戸の街並みが見える。風吹岩にいけばもっと景色が楽しめるものと期待して登る。
やがて花崗岩の岩稜地帯を抜けて林の中を進むと風吹岩に到着した。 風吹岩に登り、神戸方面を望むも残念ながら霞んでいてよく分からない。それに風が強い。またこれから登る六甲山方向を見ると山頂付近は雲に隠れている。 |
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風吹岩 |
神戸・大阪方面は霞んでいて何も見えず |
風吹岩からは樹林帯の中のなだらかな道となり、そのうち小さな沢を横切るとアスファルト道に出くわした。これはゴルフ場の道路である。 | |
岡本からの登山道分岐付近 |
ゴルフ場 |
雨ヶ峠から谷に向かってどんどん下り、少々本格的な沢を石の上を渡って横切る。 ここが本庄橋跡かなと思ったが、それから上流に少々さか登ったところに木橋があり、そこを渡ると広場に出て、そこに本庄橋跡の案内板があった。 | |
本庄橋 |
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しばらくゴルフ場に沿って山道は続く。そして少々登ったところが雨ヶ峠である。本庄橋から六甲山稜線上にある一軒茶屋まではしんどい登りとの印象がある。
本庄橋跡を過ぎてすぐに山肌の取り付きに「七曲り」との標識を見つけ、そういえば昔に見た六甲山のガイドブックにもそのような表記があったことを思い出した。
昔の記憶では、このあたりから六甲山の稜線を見上げることが出来たように思ったが、林の中の道で視界はまったくない。
ただ山道はきれいに整備されており、最後の方はコンクリートで敷き詰められていた。 コンクリートの山道になったことで六甲山の稜線を走るドライブウェイに近づいた感じがした。 そのうち視界が開けドライブウェイの側に立っている立派な一軒茶屋に出くわした。 昔はこの一軒茶屋が六甲山山頂という意味合いがあった。というのも昔六甲山山頂は米軍のパラボラアンテナが立っており、山頂には行けなかった。 今回は一軒茶屋から山頂までアスファルトの坂道をさらに10分ほど登ることになる。 時代が変わりパラボラアンテナが撤去されたので、六甲山山頂はただの広場となっており、真ん中に「六甲山最高峰」という標柱が一本立っているだけであった。 周りの景色はというとガスで何も見えない。それに山頂だけあって風が強い。今日は平日なので山頂は誰もいない。山頂での記念写真でも撮ってもらおうと思い少々待っていたが誰も現れず。 やむを得ず有馬方面に下り始めると中年の男性が息を切らして登って来た。もう少し待っておれば良かったと思ったが、引き返すほどの気力は起きなかった。 階段を下りるとそれこそ立派な休憩所兼トイレがあり、サイクリングの方が2名、登山者が2名程休憩していた。 |
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一軒茶屋 |
六甲山最高峰下にある休憩所兼トイレ |
休憩所でトイレを済まして、有馬方面に下る。最初は石畳のある山道で快適に下る。そのうち石畳はなくなるが幅広い山道で快適にどんどんくだっていける。 途中で立派な東屋があったので、そこで昼飯を食べる。そのうち道は林道となって有馬温泉まで続く。 下っているうちにだんだん暑くなり、最後に林道から有馬温泉街に出てみると、ホテル街のアスファルト道路は夏の太陽で熱せられていた。 旧温泉街を下っているとマスクをした観光客がちらほら散策していた。 こちらは汗でびっしょりした登山客なので、有馬温泉で有名な「金の湯」か「銀の湯」に入ろうかと思ったが、大阪行きのバス便が1時間に1本でもし満席で乗れなかったら、という考えが頭によぎり、温泉は我慢して早くホテルに帰ってシャワーを浴びることにした。 とにかく夜の神戸牛に間に合うことが最優先である。 | |
有馬温泉に下る |
有馬温泉登山口 |
金の湯 |
有馬温泉街 |
下界はやはり猛暑であった。阪急バスの案内所で大阪行きのバスの切符を購入。狭い待合室は観光客で占領されていた。
こちらは疲れていたが自動販売機で炭酸飲料を購入して喉を潤す。やがてきれいなバスが入ってきて乗車したが、幸い私の座席の横は空席であった。
温泉に入らなかったので、Tシャツもタオルも汗でじっとりしていたが、車内の空調が効いていて乾いてきた。 バスは中国自動車道、新御堂を通って1時間足らずで阪急三番街に到着。 暑い都会の喧噪の中トボトボ歩いてJR大阪駅に行き、電車に乗って新大阪駅で下りてこれまた真夏の太陽に照らされた道路をテクテク歩いてやっと2時半頃にホテルに帰ってきた。 |
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感想 | |
それにしても6月だというのに猛暑であった。幸い山の方は曇っていてまた風も強かったので却って良かったのかもしれない。
景色は楽しめなかったが、太陽が照り付ける猛暑の中での山登りは老人にとって危険でもある。 それにしても六甲山が百低山のひとつに数えられていることに何かうれしく感じる。 この山は日本の普通の山と違って山頂に神社とか祠がない。 六甲山が最初外国人が山登りなどして開発されたこともあり、何かあか抜けた感じがしている。 ただ昔はロックガーデンにしろ、ゴルフ場にしろ、また一軒茶屋までの登りにしろ、もっと開けた明るい印象があったが、今回行ってみて案外樹林帯の中の山道が多いことに少々驚いた。 おそらく昔の灌木が成長して多い茂ったせいなのかもしれない。 また昔は山頂のパラボラアンテナが遠く大阪からも見えていたが、1992年に撤去され山頂は何の変哲もない広場となった。 昔の神戸は阪急沿線沿いからも海も見えて、夙川や芦屋川には両側に松などが植えられていてが、今回阪急芦屋川駅から住宅街を登っていくにつれ、 昔の高級別荘の雰囲気が少々薄らいでいた。 子供の目では大きな屋敷でも大人になった目とは違う印象があるのかもしれないが、芦屋川の対面に低層マンションができていたりして、何か市街地化しているようであった。 ということで、六甲山は若いときに大いに楽しんだ山であり、私の登山の原点とも言える山である。 今回40年ぶりに改めて登ってみて、変わったところ、また変わらないところが発見できて、私の登山歴で一区切りとなる山行であった。 |