杓子山
◆ 山行記録
山行概要
報告概要  富士山の眺望が素晴らしい杓子山(1,598m)に行ってきました。
山行日 2015年1月17日(土)
杓子山から富士山
天気  晴れのち曇り、微風
コース
概要
忍野村ふれあいホール--鳥居地峠--高座山--大権首峠--杓子山--子の神--立ノ塚峠--忍野村ふれあいホール
装備 5-6kg (日帰り)
同行者 Tさん、Mさん、Kさん
企画 KMT
行動記録
【1/17(土) 晴れ、微風】
自宅(4:45)== 国立府中IC==都留IC==忍野村ふれあいホール駐車場(7:10,8:30)--0:50--鳥居地峠(8:45) --0:55--高座山(9:40,9:50)--1:12-- 大権首峠(11:02)--0:10--杓子山(11:11,12:05)--0:15--子の神(12:13,12:22) --1:30--立ノ塚峠--1:11--忍野村ふれあいホール駐車場(15:00,15:15)==紅富士の湯(15:40,16:20)==山中湖IC==八王子IC==自宅(18:20)
行程図

地図データは、 いつもGPSを持ち歩いているMさんが編集した地図を使わせていただきました。
天気図
【1/17(土)】 日の出 6:54, 日の入り 16:57, 晴れ 5.0℃/-1.6℃, 39%, NW 7m/s, 0.0mm
         Yahoo!天気情報 過去の天気より転載 @河口湖

   
◆ 山行資料
アプローチメモ
交通手段 ・中央道  国立府中IC~八王子IC:    ¥440(ETC料金)
      八王子IC~都留IC:     ¥1,080(ETC料金)
      山中湖IC~大月JCT:     ¥370(ETC料金)
      大月JCT~八王子IC:    ¥1,710(ETC料金)
温泉 山中湖温泉 紅富士の湯 入館料 700円
山梨県南都留郡山中湖村山中865-776  電話:0555-20-2700
◆ 日誌と写真
行動日誌
【1/17(土) 晴れ、微風】
KMT今年最初の月例登山です。1月なのでそう高い山は雪なのでちょっと無理なのですが、雪の富士山の眺望が素晴らしいということで、 山中湖の近くにある杓子山ということになりました。メンバーは相変わらずいつもの4人。そういえば、 KMTの案内でアイゼン必携と書いてあったので女性や初心者はビビッて辞退したのだと思います。
さて集合時間が朝8:00なのですが、山中湖へはちょっと電車では間に合わないのでマイカーで行くこととしました。 この2日前に真冬の寒気が入り雪に見舞われたので、きっと山も道路も凍結していることだろう、と覚悟して行くことにしました。

忍野村ふれあいホール
  
鳥居地峠(とりいちとうげ)
朝5時に出発して中央高速でラジオを聴いていると、今日は阪神淡路大震災からちょうど20年ということで特集番組をやっていた。 もう20年も経つのかという想いで、テレビのニュースでもやっていたが神戸も一見復興したように見えるが、 被災した方達のそれぞれの人生のことを思うと胸が痛む。
忍野村ふれあいホールには7時過ぎに着いたが、誰もいないし車もない。ただ真っ白な雪を頂いた富士山がで~んと駐車場から見渡せる。 その後、仲間もやってきてさっそく雪をかぶった林道を滑らないよう慎重に鳥居地峠に向かって歩きだす。 轍のところは雪が踏みしめられて凍っており、気を付けて歩かないと滑ってしまう。
  
アイゼン装着
  
高座山への登山口
  
稜線を登っていく
  
高座山への登り
ほどなく鳥居地峠に着き、そこでさっそくアイゼンを装着する。初めてモンベルで買った軽量アイゼンを装着するも靴が大きいのか アイゼンのゴムの引張りが足らないのか少々手間取る。やはりこういう時に備えて装着など事前に練習するべきである。 とかく雪山になると手がかじかんだり寒さのため億劫になるので、こういうところにも慣れや経験が要る。 アイゼンを装着して林道を登っていくとあの滑りそうな轍の方がアイゼンが氷に突き刺さって歩き易く心地よい。 林道から登山口に入り、雪が着いた山道はそのまま急登になってくるが、ここでもアイゼンが効いてどんどん高度を上げていく。 ここはガイドブックによれば泥んこで登りにくいとのことであったが、 このように雪が着いているとアイゼンがちょうどグリップとなってかえって登り易い。 稜線の右側がススキの原っぱなので眼下に忍野村の街並みが見渡せる。
  
急登
  
振り返ると雪の富士山
あまりにも急登が続くのでアキレス腱やふくらはぎが痛くなる。ただ振り返ると雪の富士山がで~んと構えていて気持ち良い。 高座山(たかざすさん)を経て、しばらくゆるやかな道になるも雪道には変わりない。アイゼンが依然雪道に食い込んで心地よい。
  
杓子山山頂
  
鹿留山方面
最後の登りもそれほど急登でもなく杓子山に到着。山頂につくと富士山はおろか360度の景色が見渡せる。どこも雪をかぶって静か。 鹿留山(しかとめやま)の方が標高が1,632mと杓子山より高いが山頂はあまり見晴らしは良くないとのこと。 幸い山頂は風もなくまったくもって快適である。で、さっそくあったかうどんを作る。
  
温かうどんを堪能
  
雪の稜線
うどん4人前はKさんが準備してくれて、肉やネギなど具だくさん、雪山で冷えた身体が温まる。いつものカップ麺とは大違いである。 昼飯を十分楽しんだ後、鹿留山方面へ稜線を下る。新雪の上には一人分だけの踏み跡があり、その踏み跡に沿って足を進める。 途中雪の着いた大きな岩を通過する箇所もあるが、特に危険はなかった。 鹿留山は見晴らしがよくないとのことでパスして分岐を立ノ塚峠へと下る。
  
山道を立ノ塚峠に下りてくる
  
立ノ塚峠から林道
雪の山道を慎重に下っていくとだんだん気温も暖かくなるような気がしてくる。人声が下の方でするので進むとそこは峠であった。そこには、 なんと10人程度のトレイルランナーに出くわす。女性もいる。この雪道をトレイルするなんて。話を聞くとやはり山道は走らず林道を走ってきたと言う。 でも林道でもこの氷では走れないだろうと思うが。まあどうでもよいが最近の山はいろんな人に出会う。
  
なぜか広い道路
  
忍野村ふれあいホールに戻る
スキーがあれば快適に滑っていける雪の林道をてくてく歩いて下る。やがて突然広いう道路に出くわす。 林道にしてもあまりにも広いし、道路にしてもちょっと道幅が広過ぎる。確かに道路工事をしている様子であった。 でもこんな山中でこのような広い道路が必要あるのか、自然破壊ではないかと思ってしまう。やがて忍野村の街並みに入ると 太陽も曇って北風がぴゅーぴゅー吹いて非常に寒い。やっとのことで集合場所の忍野村ふれあいホールの駐車場に戻ってきた。 駐車場からは今日登ってきた稜線がすべて見渡せた。
感想
さてほんとに久しぶりの雪の山行であった。アイゼンを着けて山を登るのは学生時代燧ヶ岳に行った時以来である。 凍りついた林道にアイゼンの歯が心地よく突き刺さりしっかりした足取り、登りでもそのまま高さを稼いでいくという感じで、 土の山道で根っこや石ころを気にすることがない。昔味わった真っ白い雪道を歩く快感を久しぶりによみがえった気がする。 山頂でも風に吹かれることもなく、幸い天気が恵まれていたのが良かった。周りの雪を頂いた山々は緑の山並みとは違った美しさがあり、 雪山にあこがれる山男の心情が分かる。ただ南アルプスが望めなかったのが残念であった。
冷えた身体を温めるため、さっそく温泉に直行。紅富士の湯というところであるが、駐車場には観光バスも止まっていて結構大きい。 12月から2月までは朝の6時から営業しているそうで、そういえば朝焼けに染まる紅富士を温泉に浸かりながら楽しめる、ということらしい。 ただ朝から温泉に入ると、その後山に登る気にはなれないであろう。

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