高妻山(2,353m) |
◆ 山行記録 |
山行概要 | ||
報告概要 | 高妻山に行ってきました。 | |
山行日 | 2018年9月22日~23日 | 高妻山山頂にて |
天気 | 9月22日 晴れ、微風 9月23日 晴れ、微風 |
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企画 | 個人企画 | |
装備 | 7-8kg | |
同行者 | 単独行 | |
コース 概要 |
牧場登山口━一不動山━五地蔵山━九勢至━高妻山山頂━九勢至━六弥勒━牧場━駐車場 |
行動記録 | |
【9/22(土)晴れ、微風】 | |
自宅(9:10)==稲城IC==高井戸IC==練馬IC==富岡JCT==更埴JCT==長野IC==戸隠キャンプ場(17:30) | |
【9/23(日)晴れ、微風】 | |
駐車場(5:40)→牧場登山口ゲート(6:06)→滑滝(6:48)→トラバース(6:59)→一不動山(7:24,7:35)→二釈迦(7:45)→三文殊(7:54)→四普賢(8:08)→五地蔵(8:25)→五地蔵山(828)→六弥勒(8:32)→九勢至(9:18)→十阿弥陀(10:20)→高妻山山頂(10:27) 高妻山山頂(11:05)→十阿弥陀(11:10)→九勢至(11:52)→八観音(11:59)→七薬師(12:21)→六弥勒(12:27)→牧場(13:49)→駐車場(14:12) 駐車場(14:30)==戸隠神隠しの湯(15:30,16:30)==長野IC(18:00)==更埴JCT==富岡JCT==鶴ヶ島JCT== あきる野IC(22:00)== 自宅(22:50) |
行程図 | |||
国土地理院地図より作成 |
天気図 | |
【9/22(土)】 日の出 5:35, 日の入り 17:45 晴れ 25.7℃/17.5℃, 68%, 北 4m/s, 降雨量 0.0mm, 【9/23(日)】 日の出 5:35, 日の入り 17:44 曇り 27.0℃/16.1℃, 66%, 北北東 2m/s, 降雨量 0.0mm, |
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Yahoo!天気情報 過去の天気より転載 @長野 |
◆ 山行資料 |
アプローチメモ | |||||
交通手段 |
・中央道(稲城IC→高井戸IC): 480円 ・関越道・(練馬IC→長野IC): 3,870円 ・関越道・圏央道(長野IC→あきる野IC): 4,040円 総距離: 515.6km (26.7km/L) |
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温泉 | ・戸隠神告げの湯 日帰り入浴 500円 |
◆ 日誌と写真 |
行動日誌 | |
9月の最初の三連休は会社のOB連中と八幡平温泉ツアーの計画が入っていたので、八幡平とそのついでに岩手山を登ってきたが、次のお彼岸を含む三連休でもどっか百名山を制覇しておきたい。ただ親戚のお墓詣りも行かなくては、という気持ちもあり親戚に連絡して三連休の最後の振り替え休日にお墓参りをさせてもらって、土日の2日間で行けるところ、ということで高妻山にした。 私の持っている百名山ガイドブックにも上級者向きとあり、滑滝の登り、またトラバース、それに急峻な登りとなるので、やはり早々に制覇しておきたい山の一つでもあった。 そこで計画として前日に登山口に車中泊し、翌日山に登って東京まで帰る1泊2日の行程で、帰りの運転がちょっと長くてきついが、その翌日も休みなのでお天気さえよければ行くこととした。 | |
【9/22(土) 晴れ時々曇り、微風】 | |
この日はとにかく登山口まで行けばよいので、ゆっくり自宅を出て稲城ICで中央高速道に入り、いったん都心に出て環八経由関越自動車道、上信越自動車を通って長野ICに出る。長野市内を通り、坂のある郊外の道を抜けると戸隠高原の道路になり、別荘地のような高原の道を進んで戸隠キャンプ場の駐車場に5時半に到着。駐車場は登山用駐車場があり、ほぼ半分程度埋まっていた。 缶ビールにコンビニ弁当で簡単な夕食。それと今回USBスピーカを持ってきたので、好きな音楽をウォークマン経由流してBGMを聞きながら酒を呑む。わざわざ車のスイッチを入れる必要がないので静かに音楽を楽しめる。 | |
【9/23(日) 晴れ時々曇り、微風】 | |
夜中に車が動く音がしていたと思ったら、5時頃目を覚ましてみると駐車場は満車。
やはり百名山の威力なのか夜中にやってくる登山客も結構多い。若い人はそれでも元気に登っていくが、年寄りにはそういうマネはもうできない。 さっそく身支度をして出発する。戸隠キャンプ場に入り、しばらく道路を登っていくと牧場に出る。すでに登山客が数人前を行く。 |
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高妻山登山者用駐車場 |
最初は牧場の中を進む |
牧場の端についてやっと高妻山登山口の標識、それに牛が逃げ出さないよう簡単な柵のドアがある。谷沿いの道を登っていくと沢筋に入り渡渉というほどではないが横切っていく。そういえば北海道の斜里岳に行ったような沢筋の道であるが斜里岳よりは短いし、沢幅も狭い。そして、最初の難関である滑滝に出る。順番待ちである。 | |
牧場から登山道へ(牛が逃げないように柵) |
最初の関門、滑滝 |
滑滝の横を登っていくのであるが、しっかりした鎖があり、岩にも少々ステップがあるので問題ない。そこを過ぎるとすぐに岩の長いトラバースに出る。ここでも順番待ち。 | |
滑滝を登ると次はトラバース |
トラバースを上から振り返る |
トラバースする距離は少々長いが靴幅程度の道があり、また岩壁に鎖も張ってあるので問題ない。問題はトラバースが終わった場所の背丈ほどの高さの岩を登るときである。岩肌の表面には水が流れておりいかにもすべりそうでギラギラしている。またステップがまったくなく、それこそ鎖を頼りに登るほかはない。手に体重の重さがすべてかかるので、まさに手を離したら滑り落ちてしまう。ちょっとヒヤッとした。 そこを過ぎると沢筋はだんだん平たんになり草地をしばらく登ると稜線に出る。稜線に出てすぐのところに石作りの一不動避難小屋があり、その前で登山客が思い思いに休憩している。 | |
最後の岩登り、岩はすべすべ、鎖だけが頼り |
一不動避難小屋 |
ここからは順番に祠がある。避難小屋を後にして稜線の道を進むとすぐに一不動の祠が現れる。しばらく稜線上の道をたどって二釈尊の祠を過ぎたところでやっと林間越しに今日の目標となる高妻山が左手に見える。三角錐が青空にきっと突っ立っている。 | |
一不動 |
二釈迦 |
高妻山がやっと見えた!結構鋭い |
三文殊 |
陽ざしの中、三文殊、四普賢と順調に過ぎて五地蔵に来たところで五地蔵山の頂上への立ち寄る。その山頂から高妻山、それに戸隠高原の眺望を楽しんで、すぐに六弥勒に到着。 | |
四普賢、祠が埋もれている |
五地蔵 |
六弥勒は今日の下山コースにあたる弥勒尾根の分岐点にあたる。ここでしばらく休憩する。 六弥勒は峠にあたり、そこから道は少々下るが、遠くの方に北アルプスの稜線が見える。登山道は高妻山に向かって稜線を丁寧に沿って続いているが、あえぎあえぎ登ってやっと標識に出くわしたと思ったら九勢至に出た。どうやら七番、八番を見落としてしまったらしい。ここからの高妻山の景色も素晴らしい。今日のゴールが近くに見えた。 | |
六弥勒 |
九勢至、山頂はあそこ! |
九勢至からすぐ山頂に行けるかなと思ったら案外遠く、岩場の手前で少々休憩。そこからはほんとに岩場の急登になり、休憩しておいてよかった。危険はないがそれこそ急な登りでしんどい。あえぎあえぎ登ると稜線に出たところであのユニークの形をした銅鏡の十阿弥陀がある。そこから高妻山山頂はほんの100mであろうか。ごつごつした岩道を経て山頂に到着。 | |
十阿弥陀と山頂 |
十阿弥陀の銅鏡 |
山頂からは北アルプスの後立山連峰、北の方には妙高山に火打山、おそらく雨飾山も見えていたはずであるが特定できないが申し分のない大パノラマ。登ってきたルートもよくわかる。 | |
妙高山 |
北アルプス後立山連峰 |
山頂でいつものカップラーメンを食べてのんびり過ごした後、山頂を後にする。 九勢至までは中高年男女の登山パーティと一緒であったが、追い抜いてからひとりで順調に下っていくと、登るとき見逃していた八観音の祠を発見、しっかりとした標識があるではないか。ここはその手前に倒木が登山道を塞いでいて、登るときはその大きな木を越えるのに気を取られていて、祠はその木を越えたところにあり、登るときは完全に見落としてしまっても仕方がない。 | |
あそこから登ってきた |
見逃していた八観音 |
それからさらに下っていくと、ちょっとした峠のところに七薬師も発見。登るときは得てして下を見ているので周りの景色を見ていない。これですべての祠を認めたことに満足する。数字があるとどうも全部揃わないと気がすまない変な性格の持ち主である。 | |
これも見逃していた七薬師 |
六弥勒に生えていたタケノコ |
六弥勒の分岐からは尾根道をひたすら下りていく。尾根道にしては急な坂道である。目の前には円錐状の飯綱山がで~んと控えている。下っていくと樹林帯に入り眺めもなくなり、単調な道で思ったより長いなと下りに飽きがきたところで、木の幹に「牧場まで後40分」とかの標識が現れ、それが唯一の刺激となる。そしてようやく沢の渡渉を経て広い牧場に出る。 | |
あの牧場まで下る、その向こうは飯綱山 |
牧場入り口の渡渉 |
牧場の端をしばらくのんびり下って行って戸隠キャンプ場に出ると、親子連れの観光客でにぎわっている。3連休の中日、天気もよいので行楽客も多い。 | |
牧場の端をのんびり歩く |
帰ってきました! |
思いのほか早く下山出来たので、東京までは遠くどうせ帰宅時間も遅くなる、また翌日も休日ということもあって、温泉に立ち寄ってゆっくり帰ることにした。そこで、事前にネットで調べていた「戸隠神告げの湯」というところに行く。昨日はそんなに車がなかったが、温泉に行く狭い道路は渋滞していてなかなか進まない。まあ有名な温泉だし、高妻山も大勢の登山客がいたので温泉も混んでいるのであろうと思って渋滞の中チョロチョロ進んでいたが、温泉の駐車場が見えてきたので、駐車場入口のおっちゃんに聞くと温泉駐車場は空いているのでどうぞ、とのことであった。なんと温泉の奥にあるテーマパークがあるらしく、ほとんどの車はその駐車場待ちであった。これで30分以上、時間のロスをしてしまった。 温泉に入り、どうせ遅れついでにここで有名な戸隠蕎麦で食って帰ることとした。それで温泉を出たのは、4時をとっくに過ぎていた。昨日着た道をそのまま帰る。途中長野市内を通るので信州大学や県庁の前を通ったが善光寺は通らなかった。長野市内は行ったことがなかったが、車で通ってみた印象であるが何かちょっと昔にタイムスリップしたような気がした。 | |
感想 | |
これで前回の越後駒ヶ岳に続いて、上信越の百名山をすべて制覇したことになる。 やはり少々きつかったが、天気が最高であったので満足した。戸隠高原には初めて訪れたが長野の保養地といったところか。 また戸隠神社も人気の観光地のようであり、観光客が大勢来ていた。信州には北アルプスや南アルプス、八ヶ岳や伊那谷などよく来ているが、山ばかりで松本とか長野など街中は行ったことがない。 いつか観光でゆっくり来てみたい気がする。 |