谷川連峰・馬蹄形縦走
◆ 山行記録
山行概要
報告
概要
紅葉シーズンということで、谷川岳馬蹄形縦走(左回り)してきました。
山行日 2013年10月10日(木)~ 12日(土)
ジャンクションピーク
天気 10/10 曇り @土合駅
10/11 曇り、雨、のち晴れ
     @白毛門、笠ヶ岳、朝日岳
10/12 曇り、雨、@谷川岳
コース
概要
土合駐車場--白毛門--笠ヶ岳--朝日岳--清水峠--武能岳--茂倉岳--谷川岳--天神平
装備 約12kg (小屋泊まり)
同行者 Sさん、Mさん、Kさんの計4人
企画 KMT
行動記録
【10/10(木)曇り、無風】
鶴川(19:02)≡南大塚(20:53, 21:00)==土合駅(23:00)
就寝(23:30)
【10/11(金)曇り、雨のち晴れ】
起床(3:30)
登山口(04:45)…2:55…松ノ木沢ノ頭(07:40)…0:57…白毛門(08:37,08:55)…1:03…笠ヶ岳山頂(09:58) …笠ヶ岳避難小屋(10:05,10:25)…1:40…朝日岳(12:05)…2:12…清水峠(14:17)(標高 1,450m)
行動時間 9時間32分
就寝(19:00)
【8/12(土)曇りのち雨】
起床(3:30)
清水峠(05:20)…1:00…分岐(06:20)…0:05…七ッ小屋山頂 1,674m(06:25,06:32)…0:34…分岐1544m(07:06) …0:12…蓬ヒュッテ 1,529m(07:18)…0:52…武能岳 1,759m(08:10,08:18)…0:40…休憩(09:40,09:50) …1:00…茂倉岳 1,977m(10:24,10:40)…0:25…一ノ倉岳3.120m(11:00)…0:14…谷川岳 1,759m(12:05) …2:25…天神平(14:30,14:45)==登山口駐車場(15:30)
登山口駐車場(15:30)==谷川温泉==水上IC==川越IC(19:00)==南大塚(19:11)≡鶴川(20:47)…自宅(21:00)
行動時間 9時間10分
行程図
天気図
  Yahoo!天気情報 過去の天気より転載 @群馬(前橋)

【10/11(金)】日の出 05:47 日の入り 17:4

晴れ, 25.5/19.6℃, 74%, NNW 2m/s, 0.0mm

【10/12(土)】日の出 05:48 日の入り 17:12

晴れ, 30.8/19.2℃, 45%, NNW 7m/s, 0.0mm
◆ 山行資料
山行情報
アプローチ ・関越高速 水上ICより県道291号線、JR上越線土合駅
避難小屋 ・笠ヶ岳避難小屋  無人 収容人数 4名
・白崩避難小屋   無人 収容人数 7名
・蓬ヒュッテ    有人 収容人数 20名 料金 7,000円(要予約)
・茂倉岳避難小屋  無人 収容人数 20名
・一ノ倉岳避難小屋 無人 収容人数 4名
・谷川岳肩の小屋  収容人数 40名
          施設協力金 2,000円 食事料金 3,500円
駐車場 ・土合橋の奥 白毛門登山口前 約50台
温泉 谷川温泉・湯テルメ谷川
 町営温泉休養施設、露天風呂あり。谷川橋から県道252号線に入る。
◆ 日誌と写真
行動日誌
【10/10(木)曇り】
会社を定時に退社し急いで帰り、自宅の駅の駐車場に家内に車で来てもらって車の中で着替えてそのまますぐに電車に乗って集合場所の南大塚に向かう。 メンバーと無事合流し車で土合駅に行く。23:00頃到着し、その日は駅のベンチで寝袋で寝る。 我々しか駅で寝るものはいない。このように駅で寝るのはワンゲル時代以来か。。
【10/11(金) 曇り、雨のち晴れ】
3:30に起床、駅は寝るときは構内は照明が点けっぱなしであったが、夜中に消灯されていて起きてみるとあたりはまっくら。 その中で山の支度をして車で土合橋の白毛門登山口に向かう。

白毛門への急登、まだ暗い

夜が明けても霧の中

段差のきつい岩稜が続く

白毛門
最初は木の根をよじ登る感じ、その後時折岩が露出し段差のきついのぼりが続く。 登り始めは曇りで合羽を着るまでもなかったが、標高が高くなるにつれ雲の中に。 白毛門まで直登、松ノ木沢の頭から白毛門までは鎖場もあり。 やっと白毛門に着くが雨が降ってきた。 ここから谷川岳の絶壁が望めるというが、この天気ではまったく望めず。

紅葉なのに雨の中

笠ヶ岳山頂
白毛門からは背の高い樹林帯がなくなり晴れていたら眺めが楽しめるだろうな、と思われるが、雨の中眼鏡は曇るし風もきつくなり気持ちが萎えてくる。 やっと笠ヶ岳に着くがとても山頂でゆっくりできず、すぐ先の避難小屋で一休み。 ここでやっと単独行の人に遭う。その人はその日になんと茂倉岳まで行って、その先の平標山まで縦走するそうな。

朝日岳への登りで視界が開けてくる

朝日岳山頂

朝日ヶ原とジャンクションピーク

清水峠に続く稜線

清水峠の避難小屋

快適な稜線歩き
笠ヶ岳から合羽の完全装備で出発すると大烏帽子を過ぎたあたりから雲が取れ始める。 黄色や緑のコントラストが鮮やかな山肌が望め、そのうち行く手の朝日岳、さらに今晩の宿泊予定地の小屋まで望めるようになった。
清水峠、江戸時代から明治の初めにかけて越後の米を東京に運ぶ重要な交易ルートであり国道であった。 現代ではJR上越線清水トンネル、上越新幹線の大清水トンネル、それに関越自動車道の関越トンネルと、いずれも谷川連峰の下を長いトンネルが一気に突き抜けている。

振り返ればジャンクションピーク

上越のマッターホルン大源太山

送電線監視所と避難小屋

白崩避難小屋

避難小屋から巻機山方面を望む

避難小屋から檜倉山稜線を望む
朝日岳からは雲も完全にとれ、明るい秋の日差しの下快適な稜線歩きとなった。 縦走コースの谷川岳、また北の方には巻機山など奥利根源流の山が望める。
清水峠の白崩避難小屋は、隣の送電線監視所の小屋に比べると見劣りするが、連休前の平日のせいか我々のパーティだけの貸切状態であった。 小屋に早く着いたので、小屋の傍の芝生の上で上信越の山々を眺めながらの呑み会は最高であった。
【10/12(土)曇りのち雨】
二日目はいよいよ谷川岳までの縦走、行動時間が10時間以上なので3:30に起床。 朝飯は「ためしてガッテン」で紹介されていたパスタ料理であったが、昨晩から水に浸けていたのが長すぎたのか、 パスタが原型をとどめず悲惨な状態に。 それにトマトスープを入れて味付けするも味が全体に回らずほとんどメリケン粉をどろどろにしたような得体のしれない朝飯になった。 まあそれを食わないことには、今日の長時間縦走に耐えられないので無理に流し込む。 そんなこんなで小屋出発は5:20になった。
以外に暖かい朝で雲の中の霧雨の中をヘッドランプを点けて出発した。

七ッ小屋山

七ッ小屋山から蓬峠、武能岳への稜線

霧の中の蓬ヒュッテ

茂倉岳

一ノ倉岳避難小屋

ノゾキを覗くが何も見えず

谷川岳オキノ耳

人混みの谷川岳トマノ耳

天神平ロープウェイ駅に着くと虹が

やっと駐車場に到着、さあ早く温泉へ
感想
 谷川岳と言えば山岳遭難の名所で「魔の山」という印象をまず持つが、稜線は意外と見晴らしがよい。 またロープウェイで谷川岳自体は誰でも気軽に行けるという程度の知識はあった。 山の仲間から1年前に行って紅葉が素晴らしかったということから、今回の山行に加えさせてもらった。 また百名山ということも理由のひとつである。 ただ今回のコースは谷川連峰の核心部を縦走するもので数多くのピークを踏み、また避難小屋泊まりということで、体力勝負という覚悟をもって臨んだ。
紅葉を期待していたので、行く前から気象情報が気になっていた。 10月に入っても気温が高く、また季節外れの台風の動きも気になっていたが、台風は過ぎ去ったものの低気圧が発生し、初日の登りでは横殴りの雨に遭遇し、忍耐を強いられる山行となった。 笠ヶ岳山頂では風雨が強く避難小屋で合羽を着こんであきらめの覚悟で出発したが、朝日岳の手前あたりから突然雲が去って朝日岳山頂からは快適な縦走歩きを満喫することができた。
翌朝は霧の中の出発となったが、それでも七ッ小屋山付近では谷川岳独特のたおやかな山並みを楽しむことが出来た。 その後はまったく雲の中、ガスの中をひたすら縦走路をこなす感じで、武能岳、茂倉岳、一ノ倉岳もガスの中で眺望は望めなかった。 また谷川岳からはそれこそ人が増えてきて山頂も記念写真撮影も順番待ちという状況、また天神平への下りでは雨粒も大きくなってほぼ濡れ濡れの状態でロープウェイの駅に到着した。
結局前半に紅葉の山を楽しめたのでよかったが、「魔の山」谷川岳の絶壁は望めず、久しぶりの合羽を着た印象の濃い山行となってしまった。 また天気の良い日にまた来てみたいものである。とにかく百名山をひとつ制覇したことに満足している。

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