トムラウシ
◆ 山行記録
山行概要
報告
概要
北海道夏合宿、十勝岳に続き3座目、トムラウシに行ってきました。
山行日 2014年7月22日(火)
トムラウシ山頂
天気 7/22(火) 晴時々曇り微風
コース
概要
短縮登山口 ⇔ 分岐 ⇔ カムイ天井 ⇔ コマドリ沢 ⇔ 前トム ⇔ トムラウシ公園 ⇔ 南沢 ⇔ トムラウシ山頂
装備 5-6kg[日帰り]
同行者 Tさん
企画 個人企画
行動記録
【7/22(火) 晴時々曇り、微風】
短縮登山口(4:20)--0:20-- 正規登山道分岐(4:41) --0:35-- カムイ天井(5:22)--1:40-- コマドリ沢(7:00,7:11)--0:47--前トム平(7:58)--1:05-- トムラウシ公園 (8:40,9:00) --0:23--トムラウシ山頂(9:58,10:45)--0:10--トムラウシ公園(11:45)--0:35-- 前トム平(12:00) --0:35--コマドリ沢(12:55,13:00)--0:47--お花畑(13:30,13:35)--1:00--カムイ天井(14:28) --0:35--分岐(15:08)--0:20--短縮登山口(15:23)
行程図

地図データは 他人のヤマレコ から使わせていただきました。
天気図

【衛星画像】 日の出 4:15, 日の入り 19:08

【7/22(火) 晴れ,25.2/18.8℃,71%,S 7m/s,0.0mm】
Yahoo!天気情報 過去の天気より転載 @岩見沢
◆ 山行資料
アプローチメモ
交通手段 ・望岳台~上富良野~狩勝峠(38号線)~道道忠別清水線(718号線)~トムラウシ温泉(約5時間半)
駐車場 ・短縮登山口駐車場 約30~40台、無料 バイオトイレあり
温泉 トムラウシ温泉 日帰り入浴 500円
◆ 日誌と写真
行動日誌
【7/22(火)晴時々曇り、無風】
 北海道山行の2日目、十勝岳も無事こなし、次の百名山であるトムラウシに向かう。
 白金温泉から延々北海道の道を走ってきて無事トムラウシ短縮登山口の駐車場に6時前に到着。 さっそくトイレを済ますとひょっこりキタキツネが現れ駐車場をうろついているではないか。
 駐車場では今頃になって下りてくる登山客がちらほら。そのほとんどが疲れ切った様子、それに泥んこの様子。 となりに駐車していたおばさんと少々話すると、そのおばさん、トムラウシにはなんと4回も登っているとのこと。 札幌在住の人で、明日向かうトムラウシのことをいろいろ教えてもらう。 やはりこういう生の情報が一番であるが、いろいろ話しているうちに、こちらがロープウェイで旭岳を往復してきたというと「もったいない!」と言う。 「あそこはロープウェイの駅から旭川の方に向けて下りると大湿原でお花も綺麗なところなのに・・・」とか、また十勝岳も単に往復してきた、と言うと 「あそこも十勝岳の表と裏とまったく景色が違ってほんとにいいところよ。」とか「富良野岳や美瑛岳なども素晴らしいのよ。」とか、なかなか北海道の山を知り尽くしているご様子。 今日もどこかの低い山を制覇してきて、今日は駐車場で人を待っているところとのこと。 そうそうそういえば、テニスのクルム伊達選手のような元気なおばさんであった。 それにしても、こちらは東京からフェリーでマイカーで来て、限られた休み期間でそうそう自由に計画が立てられないのだ。
 夕食にとりかかり本日は焼肉ということで、ビールを呑みながら宴会していると例のキタキツネ、もの欲しそうに5~6m先からこちらを見つめている。 気持ちは分かるがエサはあげられない、と無視しているとそのうちあきらめて去って行った。
 さてここの駐車場は樹林帯の中にあり、また空には雲がかかっていて明日の天気が気になるが、トムラウシは行程が長いので早立ちすることとして、狭い車の中で寝ることとした。
 4時前に起床し、どろんこ道に備えてスパッツを付けて4:20に駐車場を出発。 ここでスパッツ、購入して初めて着けるのであるが、苦労しているとTさんからこういう風につけるのだ、と教えてもらう。 やはり順番があるんだ、楽につけらるじゃん、と感謝。これで出発は10分遅れたかもしれない。

キタキツネ

トムラウシ登山口
 短縮登山口から20分ほどで正規登山道と合流。正規登山道だとここまで2時間、この差は大きい。 今ではトムラウシを登る登山者の8割は短縮登山口を利用するらしい。
 カムイ平からコマドリ沢までぬかるみの道が続く。

今日も天気は良さそう

コマドリ沢の雪渓を登る

前トム平

前トム平からのしばらくなだらかな道が続く

トムラウシが見え出す。ここからちょっと下る。

トムラウシ公園

トムラウシ公園のお花畑

南沼、テントサイト・トイレあり

トムラウシ山頂から眺め
 トムラウシ山頂では百名山を目指している方と話する。山頂では携帯が通じていたので会社の人からのメールで仕事をしていたとか、こんな奥深い山でも携帯が通じると仕事に追われることとなる。 そのおじさん、また百名山も仕事だ、とおっしゃる。会社の人からいつ百名山を達成するのか、とせっつかれ半ば仕事だ、とのこと。 ここトムラウシに来る前は幌尻岳に行ってきたとのことで、渡渉は膝上くらいまであり、一度流されそうになった、非常に冷たかった、またピークまでアップダウンできつかったとのことで、やはり日高の山の厳しさを教えてもらう。 もう90座程度制覇されていて、このトムラウシの後、十勝岳に向かうとのことで、早々と下りて行った。
 トムラウシといえば、やはり2009年7月に起こった遭難事故が記憶に新しい。なにしろ7月という夏の時期にツアーガイドを含め9名も低体温症で死亡した事故である。 夏山の山岳遭難事故としては近年まれにみる数の死者を出した惨事である。 このニュースを聞いたとき、やはり中高年登山は体力がないので事故にあったのかな、という程度の認識であったが、 2年前に山岳講座の話を聞いて低体温症がいかに怖いものでそれも身近に起こることを認識した。 また日本山岳会でもこの事故の報告書があり、その中で詳しく事故の報告がなされている。
 確かにトムラウシの頂上からヒサゴ沼のあたりをみるとなだらかな尾根が続き、樹林帯はなく、風を避けるところがないことがよく分かる。

またまたトウラウシ公園

ミヤマリンドウ
 トムラウシ公園はほんとに高山植物が咲き誇っていて、これまで山であまり花で感動したことはなかったが、ここは違う。 なんというか彩が素晴らしくあたり一面咲き誇り、ほんとに別世界である。女性の登山客が多いのが分かる。
 登山道で女性2人のパーティと抜きつ抜かれつして山頂に到着。北海道の方であるがそのうちの一人はやはり2回目とのことで、例のクルム伊達おばさんと同じような元気な山ガールであった。 コマドリ沢の雪渓を慎重に下っているとその女性、キャッキャッといって一気に下って行った。ほんとに元気な女子じゃ。

コマドリ沢の雪渓を一気に下る

トムラウシ温泉「東大雪荘」今夜はここで泊まる。
感想
 トムラウシはやはりきつかった。4:20に出発して帰ってきたのは15:23、なんと往復11時間の山行であった。 やはり東大雪荘の宿泊は正解である。この疲れで車中泊はきつい。登山靴、スパッツは例のぬかるみの山道でどろんこ状態で車が汚れるのは必至。 さっそく東大雪荘に向かう。途中、例のキタキツネが道の真ん中でどうどうとこちらを見ている。きっと昨晩エサをくれなかった車だと気付いているのであろう。 近づくとやっと道を開けてくれ、道の傍でそれ違う時、キタキツネと目と目があった。 恨めしそうな目でこちらを見ていたのが目に焼き付いた。「でも仕方ないんだよな。」と心で声かけてやった。
 東大雪荘に着いて、靴とスパッツを洗い、コインラインドリーもあったので汚れた衣服を洗いがてら、温泉を楽しむ。 広い浴槽で大自然に囲まれ滔々と流れるユウトムラウシ川を見下ろす露天風呂を楽しむ。 その後、鹿肉のジンギスカンを食って畳の上で布団の中で心地よく眠る。明日は休養日、トムラウシから後方羊蹄山のある真狩村までの移動するだけ。

 ホームへ