蔵王熊野岳(1,841m)
◆ 山行記録
山行概要
報告概要 東北の百名山と蔵王熊野岳に行ってきました。
山行日 2019年8月13日(火)
蔵王 熊野岳山頂
天気 晴れのち曇り、微風
企画 個人企画
装備 5-6kg
同行者 単独行
コース
概要
蔵王温泉+++蔵王山頂駅→熊野岳→ワサ小屋跡→熊野岳十字路→刈田岳→熊野岳十字路→熊野岳→ワサ小屋跡→蔵王温泉
行動記録
【8/13(火)晴れ時々曇り、微風】
山形市ホテル(6:50)==蔵王ロープウェイ山麓駅駐車場(7:30)

蔵王ロープウェイ山麓駅(08:30)+++蔵王ロープウェイ山頂駅(09:00)→地蔵山(09:10)→ワサ小屋跡(09:25)→熊野岳十字路(09:50) →刈田岳(10:30)→熊野岳十字路(11:00)→熊野岳(11:20,11:30)→ワサ小屋跡(11:50)→蔵王温泉(13:45)→駐車場(13:55)

蔵王ロープウェイ山麓駅駐車場(14:00)==蔵王温泉大露天風呂(14:15,14:55)==南陽PA(15:35,15:40)===安達太良SA(16:49,17:35)==矢板北PA(20:05,20:15)==蓮田SA(22:00,22:24)==自宅(23:40)
行程図


国土地理院地図より作成
天気図
■8/13(火) 日の出 4:51, 日の入り 18:36  晴れ時々薄曇り 35.9℃/24.7℃  東南東 2.6m/s 0.0mm
   
天気図、衛星画像 日本気象協会より転載 @山形市
◆ 山行資料
アプローチメモ
交通手段 ・蔵王ロープウェイ(山麓駅→山頂駅):         1,500円
・東北中央自動車道(山形上山IC→米沢北IC):    1,120円
・東北自動車道(福島大笹生IC→川口JCT):     6,100円
・首都高速(川口JCT→高井戸IC):         1,290円
・稲城大橋:                       480円
温泉 蔵王温泉大露天風呂:            日帰り入浴 550円
◆ 日誌と写真
行動日誌
 月山から下りてきて、神町、天童を一巡りして山形市内のビジネスホテルにチェックイン。 山形駅周辺を散策した後、夕食をとってゆっくり休養した。 前日が車中泊だっただけに布団の中でゆっくり寝ることができた。
【8/13(火) 晴れのち曇り、微風】
 蔵王は近いので、ホテルでしっかり朝食をとってから出かける。 市内を通り過ぎて蔵王温泉に向けて比較的空いている道路をグングン登っていく。 お天気は晴れていて蔵王ロープウェイの駐車場に着くとすでに暑い日射し。 ロープウェイは8時半からということでしばらく車の中で待機。 広い駐車場には車が2~3台、あまり登山客はいない。 蔵王はやはり登山というよりもスキーがメインなんだろう。

蔵王山麓駅

蔵王ロープウェイ
 ロープウェイで樹氷高原駅で降り、そこからゴンドラを乗り継いで山頂駅に着く。 山頂に近づくにつれて樹氷の元となるアオモリトドマツが枯れている。 樹氷となると分からないが、気候変動のせいか少々気になる。 山頂に着くとあたりは雲の中に入ってしまい見晴らしはあまりよくない。 登山者の2~3人といったところか。 山頂付近の大仏などをひととおり見学して、すぐそばの地蔵山に登る。

蔵王山頂駅

大仏

地蔵山

ワサ小屋跡
 地蔵山からはなだらかな稜線を歩く。途中ヤマンバという立て札とともに珍しい地蔵が立っており、霊を感じさせる。

ヤマンバ

熊野十字路
◆姥神伝説 ヤマンバさま
蔵王の主峰熊野岳の山頂に「熊野神社・現在の蔵王山神社」があります。 その山頂に至る登山道神社への参拝道で最後の上り口にあたるこの場所は、 「ワサ小屋跡」と呼ばれ、おワサさんという老婆がここにあった山小屋の 番をしており、参拝者の面倒をみていたといわれています。
この土地は蔵王山神社地とともに山形市下宝沢の神保神宮が司る敷地で、 ひと頃は、参拝道に対してここで水を提供していたといいます。
その昔、三途の川のほとりで衣をはぐという婆という伝説があり、 そこから先は「女人禁制」であったという言い伝えがあります。 立ち膝にギョロ眼、大きく開いた口の端から牙をむき出して、入山する者をとがめているようです。 この婆神、通称ヤマンバ様の石像がここにいつの頃から居るのか。 いつ首が無くなったか。つい最近まで誰にも知られずに、積まれた石の下に埋もれていました。 祓川登山道の分岐点を標す「首無し婆神さま」に、あらためて頭・顔部を再生しようという機運が上がり、この度晴れて開眼と相成りました。
平成23年5月24日 蔵王山神社 総代会長 小嶋 信一 協力 蔵王ロープウェイ株式会社。

 熊野十字路に到着したが、熊野岳の山頂が見当たらない。 出会った登山者に聞いてもこのあたりがそうだろうとあいまな答え。 とりあえず記念写真を撮ろうにもその登山者は行ってしまい、しばらくその場に居ても誰も来ないので、道標だけを撮って次の目標であるお釜見物のために刈田岳に向かう。

避難小屋の跡か?

熊野十字路
 ガスの中の稜線を下っていくと崖の端からお釜がうっすらと覗けた。 途中出会った登山者からは、この辺りはガスがよく湧くのでなかなか見れないよ、またこの時期にコマクサが咲いているのは珍しいよ、などと教えてくれた。

コマクサ

ガスの中からお釜がちらっと
 刈田岳に近づくにつれ、だんだん人を見かけるようになる。刈田岳は確か蔵王を縦断する道路が通っており、観光客は峠の駐車場で降りて刈田神社をお参りしてお釜見物する。 確かに刈田神社の近くの稜線に展望台があり、大勢の観光客が記念写真を撮っている。 私もスマホやデジカメで写真撮影。風が東から吹いているせいか山肌にあたってガスが湧いている。 ただ幸運にお釜周辺にはガスがかかっておらずラッキーであった。

刈田神社

お釜の全貌が見渡せる
 そこからもと来た縦走路を引き返して熊野十字路に戻り、そこでゆっくり昼食をとることにした。 しばらく休んでいると2人組の西洋人のカップルが"Kumano shrine ~?*!*?~$x#"と話しながら通り過ぎていった。 そこで地図で確かめると熊野岳はここからなんと20分のところにあるじゃん。
 午前中に出会ったおっさんのあいまいな返事であわや熊野岳山頂をパスするところであった。

蔵王最高峰にある熊野神社

熊野岳近道分岐
 熊野岳に着くと数名の登山者がたむろしていた。やはり百名山である。 熊野岳で記念写真をとって、もと来た稜線を戻ってワサ小屋跡から山裾を下山する。 この下山道が結構整備されていて、また青い空をバックに下界に続く山並みを見下ろしながら下るので気持ちがよい。 途中ロープウェイの樹氷高原駅への分岐があるが、ロープウェイは使わずゲレンデまで歩いて下りることにした。

ワサ小屋跡

下山道

よく整備された登山道

気持ちの良い夏空
 下山するにつれ、樹林帯に入り景色もなにもみえず、気温もだんだん暑くなる。

ロープウェイ樹氷高原駅への分岐

見上げるとロープウェイが通過していく

ゲレンデに到着

蔵王山麓駅に到着
 ゲレンデに到着すると暑い日射しが待っていた。駐車場に置いた車の中も熱気が充満していた。 さっそく温泉に、とナビやスマホで調べると蔵王温泉大露天風呂というのが近くにあったので、そこに車を走らせる。
 露天風呂の前の駐車場はほぼ満車状態であった。着替えをもって温泉に行くとまさしく川のそばに作った露天風呂だけ、洗い場もなく着替え室も小さい。 汗を洗い流すというよりも露天風呂に浸かるだけにはいいが、山から下りて汚れた身体を洗うには石鹸も使えず物足りない。
 とにかく一風呂浴びたので、東京へのロングドライブを考えると冷たいコーラでとにかく喉をうるおし、東京に向けて出発。 ナビの指示どおり車を走らせると新しく開通した東北中央道を選んでいる。 山形上山ICから高速道路に入り、交通量の少ない高速道路を快適に走行して東北自動車道に合流した。 安達太良SAで食事して、渋滞の中を走る。 来た時よりも幾分渋滞は緩和されているようであったが、結局自宅に着いたのは午後11時40分。 約8時間の運転であった。
感想
 樹氷で有名な蔵王であるが、実は2月頃の樹氷シーズンに行こうと思っていた。 スノーシューハイクとなるが、ふもとの蔵王温泉でレンタル屋も探していた。 ただ天気予報で2~3月になかなか晴れた日がなく、またいくらロープウェイで山頂近くまで行けるとはいえ、雪山なので躊躇していた。
 今回、お盆休みでたまたま南アルプス塩見岳と月山・蔵王と天秤にかけ、お天気のよい方を選んだために夏の蔵王に行くこととなった。 ロープウェイで稜線まで登り、そこからなだらかな稜線歩き、夏場はほんとにハイキング程度の山行であるが、 意外とガスが湧いていて、お釜が望めたのはほんとにラッキーであった。
 今回、月山と蔵王という山形の百名山を制覇したのはいいけど、東京までロングドライブということで、そっちの方で疲れた。 しかし、新車の自動追尾機能のおかげでなんとか一人で運転して帰ってこれた。 今回の山旅ドライブ、総距離はなんと954.9kmであった。

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