紅葉の街路樹

2012年11月18日(日)

実家に帰って近所に紅葉の名所があるというので車に乗って見に行きました。
そこはちょうど我が母校、大学の通学路で、通っていた頃はそんなに紅葉が美しいという印象はありませんでした。 大学の入学試験で初めてこの道を通ったのですが、その当時大学は都会の中心から新しいニュータウンの近くに引越ししてきたばかりで、コンクリート剥き出しの新しい現代的な建物でした。 その大学に行くのに、この新興住宅街の中の坂道を通って行くのですが、大学入試の時に3月初旬の寒風の中3日間通いましたが、 確かその時は街路樹も植えたばかりで寒い中を葉もつけずひょろひょろと立っていたような気がします。 入試という重苦しい気分の中、曇り空の下荒涼とした寒々しい風景であったと記憶しております。 それからもう40年以上も経てこんなにあでやかな色を醸し出しているのを見るにつけ、ひとしお年月の流れを感じさせます。

それにしても色が鮮やかですね。楓かポプラなんでしょうか。 1週間前に箱根に行きましたが、紅葉シーズンということで行楽客が大勢来て混んでおりました。 しかし、このような鮮やかな紅葉には残念ながらお目にかかれませんでした。 有名な温泉旅館に泊まれば紅葉の美しい庭園が味わえるのかもしれませんが。 それにしても実家へは車でのんびりドライブで帰省したのですが、途中の伊賀上野あたりの山々の紅葉も美しい色合いを見せておりました。 関東よりも関西の山の方が広葉樹林が多いせいか紅葉も鮮やかなような気がします。
さて大学受験に一度失敗して再度挑戦の大学受験でしたがめでたく合格いたしまして、この道を通って充実した学生生活を過ごしました。 大学を卒業して以来、地元を離れて会社や世間に揉まれてなんとか過ごしてきましたが、この街路樹のようにりっぱに成長したのかどうか分かりません。 ただこのようなあでやかな紅葉にあやかりたいと思う自分です。