半月山(1753m)

山行概要

  • 報告概要
    いつもの仲間で半月山に登ってきました。
  • 山行日
    2024年8月10日(土)
  • 天 気
    晴れ時々曇り
  • 企 画
    KMT
  • 装 備
    約2.0kg
  • 同行者
    Tさん、Fさん、Sさんの計4名
  • コース概要
    県営南駐車場→イタリア大使館別荘記念公園→狸窪根→半月峠→半月山→中禅寺湖第一駐車場→狸山→展望台→明知平分枝→茶ノ木平→茶ノ木平登山口→県営南駐車場

半月山にて

行動記録

行程図

map

■8月10日(土)

筑波(4:20)==県営南駐車場(7:00)

県営南駐車場(7:30)→イタリア大使館別荘記念公園(7:45)→狸窪根(8:10)→半月峠(9:10,9:30)→展望台(10:10,10:20)→半月山(10:30)→中禅寺湖第一駐車場(11:20,11:30)→狸山(11:40)→展望台(12:10,13:10)→明知平分枝→茶ノ木平(13:40)→茶ノ木平登山口(14:30)→県営南駐車場(14:50)

県営南駐車場(15:00)==やしおの湯(15:30,16:30)==筑波(20:00,20:10)==自宅(22:00)

天気図

■8/10(土) 日の出 4:55, 日の入り 18:40 晴れ 26.6℃/16.6℃  西南西 2.2m/s 湿度 平均 83% / 最低 60% 降水量 0.0mm

天気図、衛星画像 日本気象協会より転載、気象データ:気象庁@奥日光(日光)(栃木県)

日帰り温泉

行動記録

 KMTでは夏は山小屋泊りの山行を計画している。今年は東吾妻山ということで吾妻小屋に泊り魔女の瞳と言われている一切経山から見る五色沼を見学する行程で計画し、吾妻小屋には幹事の方で5月頃から希望者を募って予約していた。ところが急に発生した台風5号が日本列島に近づいてきて予報ではだんだん曇りや雨のマークに変わり、苦渋の決断により東吾妻山を中止とし山小屋もキャンセルした。
 そこで幹事のTさんから、東吾妻山など東北の山のお天気は悪いが3連休ということもあり、初日の10日(土)は関東地方の山ではそんなに悪くならないのでどっか行こうという話になり、LINEトークでいろいろやり取りした結果、日光の半月山に行くこととなった。また参加者を募集したが、急遽変更ということもあり、東吾妻山では12名の参加であったが、この日帰り山行の参加者はで結果的に4名となった。
 半月山は以前(2017年)に社山~黒檜山を縦走したのでだいたいの雰囲気は分かっており、今回の半月山はその手前に位置することもあり、社山や黒檜山みたいな大きな山でもなさそうなので楽そうだなと思った。それに今回は、筑波市に住んでいるSさんが初めて参加するので、自宅から一旦筑波に寄ってから日光中禅寺湖に向かうこととなり、少々長時間運転も覚悟の上での参加となった。
 ということで、今年の夏山山行は思いがけない計画変更となった。

【8月10日(土)晴れ時々曇り】

 幹事のTさんからは、三連休なので東北道の渋滞が予想されるので集合場所には出来るだけ早く着いた方がよいということで8時集合となった。私にとっては筑波経由なので、その日に自宅を出ることは無理なので、前日に筑波に行きその晩は車中泊、そして当日の午前4時にSさんをピックアップし集合場所に向かうこととした。  筑波からは東北道も通る必要もなく、また下道は早朝で空いていて集合場所の県営南駐車場には7時頃には到着した。駐車場ではTさん、Fさんもすでに到着していた。東北道は台風の影響なのか渋滞はなく空いていたと言う。
 みなさん予定より早めに到着したので、7時30分に駐車場脇にある遊歩道入口からスタートした。


駐車場からいざ出発

中禅寺湖が穏やかです。

まずは青い水湛えた静かな湖畔のハイキング道を歩きます。中禅寺湖を挟んで対面には百名山の男体山が綺麗なカーブを描いているが山頂は雲がかかっていた。途中、英国大使館別荘やイタリア大使館別荘の記念公園を通り抜け、遊覧船の桟橋を過ぎ、話しながら歩いているといつのまにか登山口に着いた。


湖畔の道を歩みます

イタリア大使館別荘は記念公園になっています。

狸窪根に着きました。ここから登りです。

邪魔な倒木

 狸窪根からは登山道となり、最初は緩やかであるが、次第にジグザクの道を登って行く。また辺りは風がまったくなく湿度も高いせいか蒸し暑くなる。


ユーモラスな石のモニュメントにほっこり

半月峠に着きました。

 約1時間ほどで半月峠に出た。すると今度は中禅寺湖とは反対の群馬・栃木県境に連なる山々が見える。風も少々あり、登りでかいた汗が少々ひっこむ。
 半月峠から登り途中振り返ると今度は半月峠から先の社山、黒檜山の稜線も望める。また社山方向から左に目を移すと、皇海山、庚申山、袈裟丸山などの山並み、それにから足尾銅山の削られた茶色の岩肌も露わになっているのが分かる。その山々の稜線上にかすかであるが富士山と思しき山影も見えた。


半月山への急登

高度が増すにつれ周辺の山々が見えてきました

 急な坂が緩やかになったところでテラスとなっている展望台に出た。そこにあがるとほぼ180度の眺め、中禅寺湖側の山々も見渡せた。中禅寺湖に大きな山容の男体山、その左手には戦場ヶ原、その奥には残念ながら雲にかかっているが日光白根山もみえる。皇海山もここからみるとかなり鋭い三角形をしており、それぞれの山に対し登った時の記憶が甦る。
 景色を堪能していると外国人の女性がひとりやってきた。これから社山に向かうという。黒い帽子に顔を半分スカーフで覆い、日焼けを非常に気にしているようであった。単独行の白人女性が過ぎ去った後、また若者3人がやってきて「おお~すげぇ~」と感激していた。手ぶらだったので、おそらく車で近くまでやってきて登ってきたようだ。


展望台に着きました

展望台から中禅寺湖の眺め

 展望台から半月山に登りとなるがすぐに山頂に到着した。ただ山頂は林に囲まれていて眺望はなし。そこからはしばらく稜線に沿って下っていくと広い駐車場に出くわした。


半月山山頂、眺めはなし

中禅寺湖第一駐車場に出ました。

 駐車場には車でやってきた観光客が数名たむろしていた。駐車場の手すりからも中禅寺湖や奥日光の山々の景色が楽しめ、観光客も写真を撮っていた。我々も記念写真を撮って、次の狸山(むじなやま)に登る。
 狸山も林の中に単に山頂標識があるだけでまったく景色は望めない。それよりも上空を見ると晴れ間がなくなり、雲が増え少し暗くなってきた。


狸山山頂、ここも眺めはありません

途中で道路を横切ります

 一度アスファルト道に出てそこをわたり再び山道を登るとすぐに木でできたテラスの展望台に出た。上空も青空になり、太陽が出ると陽ざしがきつい。テラスからは中禅寺湖、男体山、白根山などこれまでよりも雲も少なくなって山並みがよく見える。まさに大パノラマでテラスには我々しかいない。さっそくここで待ちに待ったランチタイムとなった。


展望台に着きました

この展望台でランチタイム

 この大展望の下で優雅なランチを楽しんだ後、下山に取り掛かる。ここから少々登りがあるが、ランチタイムで十分休憩したので、木漏れ日の山道は足取りも軽やか。


なぜか木の根っこが白い

木漏れ日の中を歩む

 しばらくして広大な茶ノ木平に出た。ここにはもみの木を熊や鹿から防護していた。 この場所に熊の注意点があり、足跡(長さ18cm)を見るように記載されていた。
 ここからだらだらと下ると茶ノ木平登山口に出た。そこからアスファルト道路をぶらぶら歩いて朝集合した駐車場に着いた。


高原のような茶ノ木平

茶ノ木平登山口に下りてきました。

 汗をかいたので、日帰り温泉ということでTさんが検索して「やしろの湯」に行くことにした。いろは坂を下って「やしろの湯」の駐車場につくと陽ざしがきつくとても暑い。やはり中禅寺湖湖畔とは高低差が大きいことを感じた。
 ひと風呂浴びて汗を流してさっぱりしたところであるが、これから帰宅となると高速道路の渋滞が気になる。TさんやFさんは東北道を通るが、Sさんと私は筑波なので、東北道は朝来たみたいに横切って帰るルートで筑波まで行けるが、幸い東北道は混雑していなかったので、東北道~北関東自動車道~常盤道と高速道路を使って筑波まで帰った。筑波でSさんをおろし、その時点でもう午後8時をまわっていたが、ここから首都高速も渋滞がなく順調で10時には自宅に着いた。日光から町田への長距離ドライブであったが、日光から筑波までSさんが運転してくれたおかげであった。

感 想

 今年の夏は連日35度を越える猛暑であるが、中禅寺湖まで来ると下界の暑さと打って変わりさわやかな気温である。ただ山の中は意外と湿気があり、風がないと蒸し暑かった。
 台風のお陰で福島県の東吾妻山から日光の山に変更となり、関東地方の猛暑の影響で夏山の厳しい登山を強いられるかと思われたが、意外と雲が出ていて強い陽ざしを浴びるということも幾分少なかった。また展望台からは奥日光の山々を望むことが出来て、社山・黒檜山の縦走、とても厳しかった皇海山、また一人で登った日光白根山やスノーシューで行った戦場ヶ原など、以前の山行に想いを馳せることが出来た。山の風景で過去に登ったことがある山が見えると記憶を呼び覚まされる。
 今回、KMTに初めて参加してくれたSさんも皆さんと登山を楽しんでくれたようで、筑波までお迎えした甲斐があったというものである。

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