東吾妻山(1,975m)
行動記録
行程図
■10月11日(金)
自宅(9:30)==用賀(11:00)==三郷(12:45)==守屋SA(13:00,14:30)==谷和原IC(14:40)==筑波(15:25)
筑波(14:00)==桜土浦IC(17:00)==福島西IC(19:59)==ホテル(20:15)
■10月12日(土)
ホテル(7:15)==浄土平駐車場(8:15)
浄土平(8:45)→0:45→分岐(9:30)→0:05→避難小屋(9:35)→0:35→一切経山(10:10,10:30)→0:30→避難小屋(11:00)→0:20→姥ケ原分岐(11:35)→0:50→東吾妻山(12:25,13:20)→1:15→姥ケ原分岐(14:35)→0:40→登山口(15:15)
浄土平駐車場(16:00)==高湯温泉(16:30,17:30)==福島西IC(18:00)==桜土浦IC(21:15)==筑波(21:40)
筑波(21:50)==谷田部IC(22:10)==三郷(22:25)==東名川崎IC(23:05)==自宅(23:30)
天気図
■10/12(土) 日の出 5:45, 日の入り 17:07 晴れ時々曇り 23.4℃/12.2℃ 北東 1.2m/s 湿度 平均 84% / 最低 48% 降水量 0.0mm
天気図、衛星画像 日本気象協会より転載、気象データ:気象庁@福島(福島県)
アプローチメモ
高湯温泉 共同浴場 あったか湯: 250円
行動記録
KMTの夏山登山は東吾妻山であった。吾妻連峰の百名山は西吾妻山でありすでに2018年に登頂しているが、そのなだらかな山容と広大な湿原が印象に残っている。その西吾妻山から東吾妻山までの縦走は小屋泊まりとなるがちょっと魅力的なコースであるが、この年齢になると小屋泊まりの縦走はもう体力的に無理である。そこでKMTでせっかく東吾妻山を企画してくれたので参加することとした。東吾妻山は吾妻小屋で前泊ということで2か月前から幹事のほうで参加者を募って予約してくれた。ところが山行予定日が近づくにつれ台風10号が日本に接近していて予報円のコースに入っていたので、やむなく中止となり小屋もキャンセルした。ただこの台風10号、その後西日本付近で迷走していたので、この山行の代わりに近場の半月山の山行に変更となった。
さて前置きは長くなったが、10月のKMT山行は那須であったが、半月山に一緒に参加したSさんから参加するんですかとの問い合わせがあり、私は那須には2~3回行ったこと、また紅葉シーズンは登山口に行く道路が大渋滞の記憶があったので行かないよ、それよりも8月に諦めた東吾妻山に紅葉を見に行きたいと返事すると興味があるとの返事。そこで10月の3連休で計画してみた。ちょっと遠いので前泊必須となる。KMTの夏山計画では山頂付近の吾妻小屋泊りであったが、どうせ紅葉シーズンなので予約はとれないであろうと思い、登山口にあたる浄土平へ行くのに最も近い福島駅付近のビジネスホテルに泊まり翌朝早々出発することにした。そしてこの計画でオリパラ登山部の方々にも声をかけたが、そのうちの2名はKMTの那須に行く予定で、残りの方も仕事とか用事があるとのことで、結局2名で行くこととなった。
10月に入り秋雨が続いたが天気予報で3連休は日本列島丸ごと高気圧に覆われるとの予報、この晴天を逃してはいけないということでそのまま決行することとした。
【10月12日(土)快晴】
最初は出来るだけ早くホテルを出ようと思ったが、ビジネスホテルの朝食が6時半からということ、また朝起きて窓から外を見て陽ざしがなく曇り空だったので早朝に出る意欲がなくなり朝食を食べてから近くのホテルに泊っているSさんを迎えに行った。
そこから磐梯吾妻スカイラインに向けて車を走らせる。福島市内は曇り空であったが、街外れになり山に差し掛かろうとするところで霧が晴れてきた。やはり上空は快晴である。磐梯吾妻スカイラインを順調に登って行く。途中ちょっとした駐車スペースに車が2~3台停まっていて観光客が雲海を撮影しているので、我々も下りて撮影。やはり福島市街は盆地なので特にこのような快晴の時は霧に覆われるのであろう。それを上から眺めるとまさに雲の海原である。太陽がまぶしい。
車は次々とS字カーブを経て段々高度を稼いでいく。そのうち荒々しい山肌が見えてきた。また道路脇に「窓を閉めろ」との標識が目に入る。ここらあたりは火山地帯で有毒ガスは湧き出しているらしい。その場所を過ぎるとすぐに浄土平に到着した。広い駐車場には多くの車が駐車しているが心配していた程の満車状態ではなく係員が奥の方に誘導してくれた。
浄土平はさすが3連休初日もあって観光客や登山者で人が多い。眼の前に吾妻富士があり多くの人が登って行く。観光客にも簡単に登れるようだ。我々は準備し反対側の湿原の木道から出発する。
しばらく湿原の中の木道歩きであるが、すぐに登山道に入る。結構登山客が多い。この雰囲気、安達太良山を思いだす。登り終えるとやがて開けた高原に出る。
酸ヶ平という湿原である。夏場は高山植物で彩られているかと思うがこの時期、何の植物か分からないが淡い紫色の草が広がっていて美しい。その湿原の真ん中に避難小屋がある
小屋を過ぎると一切経山への登りとなる。振り返ると酸ヶ平の向こうに鎌沼が見える。
一切経山には多くの登山客が登っている。途中ガス(火山ガスではなく雲のこと)が出ていた場所を通過し、ちょっと見晴らしが気になったが、ガスが湧いているのはそこだけで山頂に着くと360度景色が広がっていた。
山頂からは以前登った西吾妻山、そこからなだらかな稜線がここまで続いている。そこで確か魔女のひとみと呼ばれる沼を探しに登山客が集まっているところに行くとありました!魔女のひとみ。皆さんが眺めている場所から先は急に落ち込んでいて気をつける必要がある。沼の色がなんとも美しい。
魔女のひとみの風景をひととおり楽しんだ後、再び山頂に戻り再び吾妻連峰を眺める。その後、登ってきた道を引き返し酸ヶ平に下りてきた。
今度は鎌沼の方に歩を進める。沼の側に沿って木道が続く。あいにく雲が多くなってきて陽ざしがなくなってきた。
やがて鎌沼から離れ東吾妻山に向けて木道をさらに進む。
木道がなくなったところから東吾妻山への登りとなる。ここは一切経山と違って登山者の数がずっと少ない。最初はぬかるんだ道で丸っこい石ころの多い道を滑らないよう慎重に登る。やがて傾斜が緩やかになり階段が現れたらほどなくして山頂に到着した。山頂はなだらかで登山客が2~3組昼食をとっていた。残念ながら雲が湧いてきてどちらの方角も眺めはなし。時刻も12時半になりこちらも昼食タイムとする。陽ざしがなく風が少々吹いていて汗をかいた身体が冷えてくる。急いでヤッケとか防寒具を着込む。やはり2,000m近い標高なので気温が下がっている。
お昼を済ませた頃に雲が切れてその合間から檜原湖、それに磐梯山の先にある猪苗代湖まで見える。また吾妻連峰や一切経山も一瞬姿を現わす。時間も遅いのでこの先の鳥小平登山口には下りず登って来た道を引き返す。
東吾妻山から下りるとやはり暑い。ほんの数百メートル下っただけであるが気温差を感じる。また時折太陽が出て陽ざしのあたたかさを感じた。鎌沼の対岸を経て浄土平に向け高原をだらだら下っていく。
浄土平に下りてきて3時半。駐車場脇のレストハウスに売店があったのでお土産を少々購入。その後高湯温泉に行って汗を流す。ここは半露天風呂の湯舟で源泉かけ流し、湯温もちょうど身体もよく温まる。
温泉から出ると時刻は5時半。さてここから筑波、それに東京に帰ることとなる。日も暮れかかり東北道に入る頃にはあたりは真っ暗、郡山JCTから磐越自動車道、いわきJCTで常盤道に入る。途中夕食も考えたが東京まで帰らなければならないので夕食を我慢し筑波でSさんを下して、その後私一人常盤道、首都高を経て自宅に戻った。到着時刻は午後11時半と当日中になんとか自宅に帰れた。
感 想
10月中旬の3連休ということで紅葉を期待していたが、意外と少ない。植生が西吾妻山や磐梯山、安達太良山と比べて広葉樹が少ないので、色づいた木々が少ない。それに今年は猛暑でそれも9月になっても気温が高かったため、紅葉の時期が遅れていたようだ。ただ登山道の脇にある小さな楓などは結構色づいていた。以前磐梯山に登った後、磐梯山ゴールドラインで下る途中で眺めた山肌の一面の紅葉は素晴らしかった。今回は時間がなかったので浄土平どまりで磐梯山方面には行かずそのまま引き返し福島市内に下った。
その途中、高湯温泉の共同風呂が良かった。公共施設のようで設備は最小限といった感じではあるが鄙びた感じはない。洗い場は申し訳なさ程度の3つあるで温水と冷水の蛇口があるだけ、ほとんどの客は湯舟に使って皆さんまったり浸かっている。これで2人で500円だ。
今回、一切経山や東吾妻山からたおやかな吾妻連峰を眺めていると、以前西吾妻山に登った時の広々と開けた風景を思い出すとともに、西吾妻山から東吾妻山への稜線が気になった。この稜線歩きは途中無人の山小屋で1泊する必要があるが、たおやかな稜線を眺めていると行きたくなった。年齢的に寝袋や食料を持った山行はもう無理かと思ったが、改めて地図を眺めていると高低差はあまりなくまた西吾妻山に行った時のように登りでリフト使えばなんだか行けそうな気がしてきた。
ということで来年あたり計画してみたい、また東北地方の山で紅葉で有名なのは栗駒山であるがそれも出来れば制覇したくなった。