城ヶ崎海岸

散策概要

  • 報告概要
    伊豆半島の城ヶ崎海岸に行ってきました。
  • 山行日
    2023年10月08日(日)
  • 天 気
    曇り時折り小雨
  • 企 画
    KMT
  • 装 備
    約2.0kg
  • 同行者
    Tさん、Aさん、Yさん、Yさん、Fさん、Uさん夫妻の総勢8名
  • コース概要
    富戸駅→富戸漁港→ぼら納屋→砲台跡→半四郎落とし&つり橋→門脇崎灯台→伊豆海洋公園==伊豆高原駅

城ヶ崎海岸

行動記録

行程図

map

■10月08日(日)

自宅(6:30)== 鶴川(6:44)+++小田原(7:51,8:20)+++熱海(8:43,9:03)+++富戸(9:41)

富戸駅(10:00)→産着岩(10:10)→富戸漁港(10:45)→ぼら納屋(11:10,11:50)→砲台跡(11:55)→つり橋(12:20)→門脇崎灯台(12:30)→ティファニーミュージアム(13:10)

伊豆海洋公園(13:35)==伊豆高原駅(13:45,13:59)+++熱海(14:46,14:50)+++小田原(15:11,15:18)+++鶴川(16:29)==自宅(16:45)

天気図

■10/08(日) 日の出 5:42, 日の入り 17:21  曇り 17.3℃/19.5℃  湿度 69% 北北東 3.5m/s 0.5mm

天気図、衛星画像 日本気象協会より転載、気象データ:気象庁@静岡県 網代

アプローチメモ

  • 小田急線(鶴川―小田原):       1,298円(=649円x2)
  • JR線(小田原→富戸):        1,185円
  • 東海バス(伊豆海洋公園→伊豆高原駅):  250円
  • JR線(伊豆高原駅→小田原):     1,364円

行動記録

 KMTハイキング、1週間ほど前に秩父七草寺巡りしてから続けてのハイキングである。久しぶりの伊豆方面ということで自宅からは近いだろうと思ったが、小田原、熱海を越えて伊豆半島の真ん中付近の城ケ崎海岸ということである。聞いたことはないが、海岸沿いの景勝地である。海を眺めながら潮風に吹かれながらのんびり歩くのもいいだろうということで参加した。
 幹事からいつものようにコース途中にあるお店の情報がきた。「ぼら納屋」というお店で、その周辺にはそこしか食べるお店はないとのこと。ただメニューをみると金目鯛のメニューがずらっと列挙されているがお値段が全て2,500円以上とちょっと高い。金目鯛御膳なんかはなんと4,500円。そこでUさんから小田原駅に「炙り金目鯛と小鯵の押寿司」(1,350円)という駅弁があり、評判だということでUさんはそれにするとのこと。当然私もコスパを考えその駅弁にすることとし、どこで売っているかネットでいろいろ調べるとどうも新幹線ホームの売店しか買えないようで、ちょっと不安であった。
 ハイキング前にメンバー内でお昼の食事で盛り上がったが、肝心のお天気の方があまり芳しくない。金曜日までは絶好の行楽日和であったが、土曜日から月曜日の3連休、天気予報によれば次第に悪くなり月曜日は雨とのこと。日曜日は直前の天気予報では午後3時から雨とのことであった。

【10月08日(日)曇り】

 伊豆急行の「富戸」という聞き慣れない駅に集合ということであるが、私の場合、小田急で小田原に行ってJRに乗換ることとなる。その小田原駅で小田急からJRに乗り移るコンコースに弁当屋があり、そこでおっちゃんが弁当を並べている最中であった。そのおっちゃんに「炙り金目鯛と小鯵の押寿司」を尋ねたところ、クーラーボックスの中から取り出してくれた。一応目標の駅弁は無事ゲット。
 小田原からは東海道線、伊豆急行線となるが本数が限られているので、JR線でほぼ皆さん同じ電車に乗り合わせ、車内のボックス席でしゃべりながら目的地の富戸駅に着いた。窓の外は曇り空で陽ざしはなかった。


伊豆急行線 富戸駅

富戸の街並み、海岸に向かって下りる

 富戸駅からは民家の中を海岸に向けてアスファルトの道路を下る。少々急な道であるが誰も歩いていない。10分程歩いて海岸に着くと小道に入ったところに産着石という遺跡がる。その先に見晴台があり、城ヶ崎海岸の荒々らしい岸壁、それに今日歩いていく海岸線を見渡すことができた。


産着岩

見晴台

 見晴台で絶景を楽しんだ後、富戸漁港に向けて歩き出そうとすると雨がパラついてきた。なんかこれからの行程が思いやられるが、傘をさして歩いていくうちに雨がやんだ。交通量の多い道路の脇を通って富戸漁港に入り、車の通行が気にならなくなった。
 富戸漁港は小さな漁港で、船着き場のコンクリートで固められた岸には誰もいなかった。


見晴台より海岸

富戸漁港へ

富戸漁港が近づいてきた

富戸漁港

 富戸漁港から崖を登って道路にでて、そこからピクニカルコースという聞き慣れない散歩道に入る。すぐに魚見小屋という看板があり、下の方に目を向けると断崖に小さな小屋がある。ぼら漁の見張り小屋で昔はボラの大群を入江に追い込んで捕獲する際に、船と連携して魚見小屋から指示を出していたとのこと。それにしてもあんなところによく小屋を建てたものだ。


城ヶ崎ピクニカルコース

魚見小屋

 海岸沿いの道を進むと海にそそりだした大きな黒松、湾曲した海岸と打ち付ける白波、数々の奇岩、垂直にそそり立つ岸壁など、いろいろな風景に出会う。30分程歩いて道路に出たところに「ぼら納屋」の看板があり、その道を下ると茅葺屋根の「ぼら納屋」が見えてきた。漁師小屋の面影を残す建物で、その前は広い駐車場になっており、車で直接乗り入れることができる。


ピクニカルコース

歩きやすい道です。

松越に太平洋、近くに見える島は大島

ぼら納屋が見えてきた

 駅弁を買ってこなかった方は「ぼら納屋」でのお食事、駅弁組は「ぼら納屋」の前の海岸沿いにある建物(海水浴客向けに着替えのための建物らしい)で食事する。雨がちらほらしていて、こうした建物があることで雨をしのげるので助かるが椅子やテーブルがないので、ビニールシートを敷いて座る。
 さて評判の駅弁であるが確かに金目鯛、小鯵の押寿司であるが、なんか握り方がしっかりしていないせいかもう一つという感じではあったがそこそこ旨かった。小鯵は良いが金目鯛は炙りよりはやはり煮つけであろう。


小屋の中で昼食タイム

駅弁「炙り金目鯛と小鯵の押寿司」

 さて早い昼食を済ませ、幹事によればまだ半分も行っていないという。雨がパラついているが再びピクニカルコースに入って傘をさしながら歩き始める。ところどころ風が強かったり、湾内に入ると無風になったり、海岸線が入り込んでいるせいであろう。幸い雨もやんだ。歩道を進むと突然砲台跡が現れる。黒船襲来に対して海防上の要所として、備えた四門の大砲の砲台跡地とのこと。


砲台跡屋

絶壁

 この散歩道を歩く観光客が増えてきて、歩道から岩場の海岸に出れる個所がところどころあり、観光客が岩場で戯れていた。とくに門脇岬というところにはつり橋がかけられており、大勢の観光客が思い思いに写真をとったり、岩場の散策をしていた。このつり橋、高さは23mあり、深くえぐれた谷底をみると高度を感じる。


つり橋

つり橋

 このつり橋からほどなく歩くと門脇崎灯台があり、灯台の先っぽまで階段で登れる。


門脇崎灯台

灯台より下を望むと岸壁

 灯台の最上部まで急な階段を登ると360度のパノラマビューを楽しむことが出来た。そこから天城山が望め、百名山らしくそれなりの高さをもった堂々とした山脈として見えたのが意外であった。また大室山もきれいな台形の姿を見せていた。
 門脇埼灯台の入り口付近には、売店やトイレがあり、人出も多い。ここからまたまたピクニカルコースとなるが、その入り口にニューヨークミュージアムという看板が目につく。で、ミュージアムってなんだろうと思いながらやっとその場所に着くとニューヨークランプの博物館ということであった。中には入らなかったが、いろいろなランプが展示されているらしい。我々はその前の店でソフトクリームが売っていたので、そのソフトクリームでしばし休憩。


灯台より百名山の天城山と大室山を望む

ニューヨークランプミュージアムの前のカフェ

 ソフトクリームを食べている間、幹事からこの先はピクニカルコースではなく道路をひたすら歩くだけ、それにお天気も雨が降りそうなので、ここでハイキングは終了、バスで伊豆高原駅に直行することとした。まあお天気も芳しくないのでいた仕方がない。

感 想

 このハイキングに参加して、城ケ崎海岸が伊豆半島の観光スポットであることを初めて知った。 つり橋付近はたくさんの観光客がいたが、その中にはインバウンドの影響か外国人、特に中国語を話す観光客が多かった。日本人もあまり知らない観光地まで外国人が普通に現れるというのは、円安の影響なのかやはりそういう時代なのであろう。
 時折雨がパラついたが、それほど気にもならずひととおりの海岸の風景を楽しむことが出来た。さらに欲を言えば、やはり青い空と太平洋の白波という風景に出会いたかった。時折見かけた伊豆観光案内の立て看板には大室山が示されていたが、桜の名所でもあるようなので、来年の春には大室山のハイキングにしようということが今回参加したメンバーの結論であった。

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