秩父七草寺巡り

散策概要

  • 報告概要
    秩父七草寺巡りしてきました。
  • 山行日
    2023年9月30日(土)
  • 天 気
    曇り
  • 企 画
    KMT
  • 装 備
    約2.0kg
  • 同行者
    Yさん、Aさん、Yさん、Aさん、Yさん、Iさん、Kさん、Nさん、Uさん夫妻の総勢11名
  • コース概要
    長瀞駅→不動寺→うめだ屋(ランチ)→真性寺→法善寺→多宝寺→洞昌寺→遍照寺→道光寺→樋口駅


法善寺にて

行動記録

行程図

map

■9月30日(土)

自宅(6:00)== 鶴川(7:15)+++町田(7:21,7:31)+++八王子(7:57,8:13)+++東飯能(8:49,8:58)+++長瀞駅(10:13)

長瀞駅(10:20)→岩畳(10:35,10:45)→不動寺(11:05,11:15)→うめだ屋(11:30,12:00)→真性寺(12:55,13:10)→法善寺(13:35,13:40)→多宝寺(13:50,14:00)→洞昌寺(14:40,14:50)→遍照寺(15:10,15:20)→道光寺(16:10,16:20)→樋口駅(16:40)

樋口駅(16:51)+++御花畑(17:32)==西武秩父(18:00)+++飯能(18:54,18:55)+++秋津(19:22)==新秋津(19:30)+++国立府中(19:44,19:55)+++登戸(20:10,20:18)+++鶴川(20:29)==自宅(20:45)

天気図

■9/30(土) 日の出 4:48, 日の入り 19:01  曇り 32.2℃/24.0℃   1.9m/s 南西 0.0mm

天気図、衛星画像 日本気象協会より転載、気象データ:気象庁@東京都 八王子

アプローチメモ

  • 交通手段
    ・小田急線    鶴川→町田:   167円
          ・JR線     町田→東飯能:  858円
          ・西武線・秩父線 東飯能→長瀞:  420円・480円
          ・秩父線     樋口→御花畑:  550円
          ・西武線     西武秩父→秋津: 576円
          ・JR線     新秋津→登戸:  406円
          ・小田急線    登戸→鶴川:   230円

行動記録

 秋の七草寺巡りという誠に秋らしい企画なので、興味が湧いた。また秩父は自宅からちょっと遠いが、このハイキングのゴールが小生の名前の駅ということで参加せずにはいられないとの思いも湧いた。自分自身の名前の由来などまったく分からないし、元々関西出身なので秩父地方とはまったく縁がない。ともあれ秋の七草とはどういうものか、またお寺巡りということで年寄り向きのハイキングであろう。
天気予報では雨が午後から少しぱらつくことになっていたが、ハイキングなので小雨程度では決行ということであった。

【9月23日(土)曇り】

 久しぶりの秩父である。電車で行くといろいろな行き方がありまたどのルートも乗換が多くややこしい。今回は八王子からJRで東半飯能に行ってそこから西武電鉄に乗るが、乗り継いだ車両には行き先が長瀞行と三崎口行の2つ表示されており、途中でその列車の真ん中で切り離しそれぞれ違う方向に向かうらしい。 車掌の案内を聞いて長瀞に行く号車に乗ったはずであるが間違ってないか不安でだったが、車内で今回参加するメンバーと出会いほっとした。


秩父電鉄 長瀞駅

岩たたみ通り

 長瀞は観光地で河原の石畳には多くの観光客が来ていた。その中で子供たちがゴミ拾いをしていて、それをどこかのテレビ局なのかロケ班が撮影していた。
さて長瀞駅に戻り、そこから宝登山参道の広い道路を上がっていく。そのロープウェイ手前の広い駐車場の先に不動寺がある。


長瀞岩畳

不動寺の参道

 不動寺の参道に入ると両側に綺麗な灯篭が並んでいて石畳の道をゆるやかに登って行くという落ち着いた雰囲気、その傍らには真っ赤な彼岸花が咲き乱れていた。不動寺は撫子ということで境内の庭に撫子の花壇があったが、ほとんど終わってしまったのか、咲いていたのはわずかであった。


彼岸花

不動寺でお参り

 不動寺からはまた駅前の道路に引き返し、交通量の多い幹線道路をひたすら歩いて「お豆腐処うめだ屋」に着いた。ここは豆腐料理で人気ということで、事前に幹事から待ち時間を気にしてかあらかじめ希望を募り人数分予約しておいてくれた。幸い12時前だったせいか希望者全員すんなりと入れた。 手作りの豆腐のフルコースでお肉やお魚は一切なし、まさに精進料理であった。とてもヘルシーで美味しかった。食堂の隣りではとうふのドーナツも売っていたのでお土産に買った。


お豆腐処 うめだ屋

お豆腐定食

 さておいしいお昼ご飯を食べ終えたが七草寺はまだひとつしか行っていない。ここからが本番である。まずは女郎花で有名な真性寺に行く。寺の前は女郎花の畑があり、あたり一面黄色の花で埋め尽くされていた。


女郎花の真性寺

真性寺

 真性寺の次は川を越えて向こうの山裾にある法善寺。法善寺と言えば大阪の法善寺を思い起こすが、ここは古い寺門をくぐり緑の小道を通ってお寺へと続く。なかなか古風で静かな雰囲気が漂う。ここは藤袴ということであるが、薄い紫の花が咲き誇っていた。


金石水管橋

法華寺

 法善寺の次はすぐに近くの多宝寺である。寺の前は広い庭となっており花壇には紫や白い桔梗が咲いていた。


法華寺の藤袴

桔梗の多宝寺

多宝寺の前で

線路を渡ります

 桔梗の多宝寺から次の洞昌院までは少々歩く。ハイキングコースに並行して走る秩父電鉄の線路を越え、街中の道を通り過ぎてだらだら登って行く。やがて急な坂道となりあえぎながら登って行くと小さな洞昌院に着く。寺の前は狭くベンチはあるものの萩の花は見当たらない。寺の横に萩山という看板があり、裏手に萩が植えられていた。


洞昌寺への急な参道

萩の洞昌寺

その看板に従って細い道を行くとその両側はお墓、山の斜面にたくさんのお墓が並んでいる。急な階段を登って行くとやがて稜線に出ると眼下に長瀞の街並みが望めた。幹事のTさんから次の遍照寺へショートカットだということで、そのまま先に進むと道が細くなり、というか踏み跡もないような急斜面になる。滑りそうになりながら慎重に下ってやっと道路に出る。確かに近道であった。そこからだらだらアスファルトの道を進んで遍照寺に。


山を越えて遍照寺に到着

遍照寺

 遍照寺は葛の花であるが、住職によれば時期が過ぎていた花は咲いていなかった。お寺の前の広場に葛の棚があったが、よく見るエンドウみたいな房に種が出来ていた。で、いったい葛の花はどんなものなのか?葛湯とか白い粉は確か根っこから作るのではないかと思うのだが種は単に種なんであろう。


葛の遍照寺

遍照寺の葛園の前で

 遍照寺から最後の道光寺まではずいぶんある。道路を歩いているとFさんから道端の茂みに葛の花が咲いているとのことでやっと葛の花なるものが理解できた。時刻はもう3時を過ぎ、また疲れてきたので、途中でTさんが見つけていたガーデニング専門店でジェラートが売っていたのでそこでひと休み。山ブドウのジェラートを食べたがほのかに山ブドウの香りがしておいしかった。
 ひと休みしてらか最後のお寺である道光寺を目指す。そこからもゴールの樋口駅を越え、さらに10分程歩いてやっと道光寺に着いた。尾花の寺である。ただここの尾花は山で普通に見かけるススキではなく大きな穂がまっすぐ上に伸びた巨大な箒のようなススキというであった。


あちこちに栗が落ちていました。

尾花の道光寺

誰も歩いていない道路をゴールを目指して進む。

ゴールの駅に到着、無人駅

 道光寺から疲れた脚を引きづりながらやっとゴールの樋口駅に到着。時刻はとっくに4時半を回っていてあたりは夕暮れの気配。ここでハイキング終了、解散ということで、それぞれ秩父方面、熊谷方面へと帰っていった。こちらは10分ほどで長瀞行き電車が来たのでそれに乗り込み、長瀞駅で御花畑駅行電車に乗り代える。ここで秩父出身のKさんから秩父電鉄と西武電鉄の話などいろいろアドバイスを受け御花畑駅から西武秩父駅まで歩く。実は御花畑駅から西武秩父駅がそんなに離れているとは知らなかった。朝は乗り継ぐ必要はなかったが、Kさんによれば直通する電車はその朝の1本だけ、普通はこうして歩いて乗換えるとのことであった。その乗換の道の途中にお土産やレストランが入った新しい大きな建物があr。乗り継ぎ時間が20分程度あるので、みんなで缶ビールで乾杯し、地元のKさんと分かれて西武電鉄に乗ってそれぞれ自宅に帰った。

 秋の七草の名前は「ハスキーなおふくろ」とお覚えるそうである。 つまり「萩」、「すすき」、「桔梗」、「なでしこ」、「女郎花(おみなえし)」、「ふじばかま」、「くず」ということで「ろ」は字余り。また順番を変えて「お好きな服は」という覚え方もある。
 残念ながら「なでしこ」と「くず」はすでに終わっていたが、他は綺麗に咲いていたので、この秩父七草寺巡りで見つけた秋の七草、それに道端で見つけ秋の草花をあげておきます。


撫子(不動寺で1輪だけ咲いていた)

女郎花(真性寺)

藤袴(法善寺)

桔梗(多宝寺)

萩(洞昌寺)

葛(遍照寺ではなくて道端でひっそりと咲いていた)

尾花(道光寺)

秋の象徴、コスモス

あけび

感 想

 9月の終わり、今夏は異常な暑さであったが、幸い曇り空でそんなに気温は上がらず、雨に降られるか心配したが青空も少し見えて秩父の七草寺巡りを楽しむことが出来た。 が、しかし秋とはいえ少々蒸し暑く、また洞昌院裏手の墓地での急階段、またそこから山道とは思えない急な坂道を下るなど、ハイキングとは思えない山道を通るなどハードなハイキングでもあった。
春の七草は七草がゆとして少々知識はあるが、秋の七草は?と言えばとんと何の知識がない。今回このハイキングに参加して、実際の花とともにとても勉強になった。
最後に、女郎花寺 真性寺で見かけた掲示板に秋の七草の由来について次のように記されていた。「ハスキーなおふくろ」ではなかった。

万葉集で山上億良が
「秋の野に咲きたる花を指折りて、かき数うれば七草の花」
つぎに
「萩の花尾花葛花なでしこ、女郎花また藤袴朝顔の花」
と詠ったものからでたものである。
この歌の尾花=ススキで、葛花はクズ、最後の朝顔はアサガオではなくキキョウであろうといわれている。
何気なしにに花を並べた中に、いまでは夢のような秋の野の姿が彷彿として浮かび出る。
自然と人間とのつながりかたを改めて考えさせられる可憐な花が多い。
男郎花=オトコエシ、女郎花に似ているが白花で全体に毛が生えておりたくましいので七草に入らない。
合掌

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