乗鞍岳(剣ヶ峰)
乗鞍岳剣ヶ峰山頂で先輩と
行動記録
行程図
■9月17日(日)
箕輪町(5:30)== 乗鞍高原(7:10)==スズラン橋(7:20,8:10)==畳平(9:10)
畳平(9:15)→富士見岳(9:35,9:40)→肩の小屋(10:00,10:10)→剣ヶ峰(11:30,11:35)→肩の小屋(12:20,12:40)→畳平(13:00)
畳平(14:10)==スズラン橋(15:00,15:15)==白骨温泉(15:40,16:20)==箕輪町(18:30)
天気図
■9/17(日) 日の出 5:33, 日の入り 17:56 晴れ 34.9℃/23.1℃ 湿度:63% 3.0m/s 南 0mm
天気図、衛星画像 日本気象協会より転載、気象データ:気象庁@長野県 松本
アプローチメモ
行動記録
9月の3連休、伊那箕輪町に住むN先輩と相談する必要があり、ついでに百名山で一応登頂したことになっている乗鞍岳に行ってきました。百名山は一応達成したことになっているが、実は会社の先輩達とのバスツアー温泉旅行で畳平まで行き、その休憩がてら駐車場からすぐ登れる魔王岳に登ったので乗鞍岳は制覇ということにしていたのですが、やはり百名山となると乗鞍岳最高峰の剣ヶ峰を制覇しないことには乗鞍岳に登ったということにはならない。ということで、剣ヶ峰制覇を目指すのが目的の今回の山行となったが、麓から登るにはもう年齢からしてそういう気力もなく、バスで畳平に行ってそこから剣ヶ峰を目指すという誠に軟弱なコースを登ることにしました。
【9月17日(日)晴れ時々曇り】
天気予報では幸い3連休はまずまずの天気とのことであるが、相変わらず気温は地域によっては危険な暑さになるとのこと。ほんとに今年の夏は暑い。前日午後3時に自宅を出て中央高速に入り諏訪SAに着いたのは午後の7時。それからSAのレストランで食事して、風呂でも入ろうかと思ったが、面倒なのでそのまま車中泊とした。
朝4時半に諏訪SAを出てN先輩宅に5時過ぎに到着した。先輩宅はすでに電気が点いていて私を待っていてくれた。さっそく山行荷物をN先輩の車に移し、伊那を出た。
夜明けとともに辺りの景色が見えてきたが、空は雲に覆われ青空はもちろん陽ざしもない。なんだか重い気分となる。が、長野自動車道に入り松本ICを出て地道に入ると北アルプス方面は青空、山もくっきり見える。久しぶりに上高地へと続く道は車が多く一部ノロノロとした込み具合。やはり3連休のせいか人出が多いようだ。
乗鞍高原には7時過ぎには到着したが、駐車場はすでに満杯、バス停にも長蛇の列、駐車場のおじさんは上に行けと指示。そこでさらに上に進むもどこが第2駐車場やら分からない。ずいぶん登ったところで左手に駐車場らしきところに車が10台ほど停まっていた。とりあえずそこに駐車しようと中に入ると奥に広い駐車場があったのでその奥に車を停めた。その後どんどん車が来て、その広い駐車場に車が駐車していく。道路の側のバス停には最初20人程度並んでいたが、その後列はどんどん長くなっていった。やがてバス会社の人がきて切符を売りを始めた。
しばらくしてバスが数台やってきて、我々は2台目のバスに乗り込む。全員観光バスの座席に座ることが出来た。バス会社の人も全員に座れるよう人数をカウントしてバスを手配しているらしい。
バスは三本滝を過ぎどんどん高度をあげていく。それにつれて樹林帯を抜け遠くの山々も青空の下綺麗に見えてきた。快晴である。下界には雲海が広がっている。
畳平に着いた。気温は17度ということで寒くはない。さっそく手前の富士見岳を登る。相変わらずN先輩の足取りは軽い。こちらは高度3,000mのせいか少々息苦しい。
富士見岳からはこれから登る剣ヶ峰のほか、コロナ観測所が見える。その左方向に目を移すと中央アルプス、さらに左に南アルプス、さらに左手には八ヶ岳が見える。一方北側はといえば北アルプスであるが、雲がかかっていてその稜線は見えない。眼下には畳平の広い駐車場とその横にある鶴ヶ池が見える。
富士見岳からおりて広い道をだらだら進むと肩の小屋に着く。道路はそこからコロナ観測所に続いているが通行止め。ここで少々休憩していよいよ剣ヶ峰に登る。岩が多い山道に変わる。前方の先の尖った剣ヶ峰を見ると蟻のように登山者が列をなしている。
さてその剣ヶ峰であるが、登るにつれだんだん登山者が多くなり、山頂に近づくほどその列は長く進まなくなった。山頂の神社手前の細い山道では完全に停止、山頂でなにか交通整理でもしているのかと思ったが、やがて山頂に着くと小さな神社があり、そこに神主もいてお守りとか売っている。さっそくお祈りして山頂標識の前で順番に記念写真。確かに狭い山頂で登った人全員が同じようなことをするので大混雑、下山する道も狭いのでなかなか人通りが進まなかったのが原因と分かる。
山頂で祈念写真を取った後、早速下山。左手には火口湖であろうか、権現池が見える。
肩の小屋で昼食タイム。湯を沸かしてカップヌードル、それにコーヒーを味わい、さて畳平まで戻ろうとして時刻を見ると12時40分、バスは1時間に1本なので出来たら13:05発のバスに乗ろうということで肩の小屋から急いで歩く。途中ショートカットの道を選んでやっと畳平に息を切らして13:00に到着したが、なんとバス停には長蛇の列。やがてバスが5台程やってきたが、残念ながらそのバス隊には乗れず次のバス、すなわち14:05発のバスに乗る羽目になった。まあ急ぐ旅ではないので、のんびり次のバスを待つ。
無事畳平からバスで車を駐車しているスズラン橋で下り、さっそく車に行って登山靴を脱ぎ、上高地で有名な白骨温泉に向かう。そこは白濁の湯というイメージを持っているが、初めてである。谷あいには数件の温泉宿があるが、先輩お勧めの公共野天風呂に入る。なかなかレトロな雰囲気があり、10人ほどが入れる湯舟であるが洗い場が2つあり、シャワーやシャンプーもある。汗をかいたのでシャンプーを使い身体も少し石鹸で洗ったが、その洗い水がそのまま沢に流れ込んでいるようで少々気にはなった。
白骨温泉を出て、安房峠への交差点を過ぎ、車があふれている沢渡の駐車場を横に見てダムを越え、新島々から松本ICまでは渋滞気味であった。高速に入り伊北ICを下りて箕輪町のスーパーには6時過ぎに到着し、さっそく夕食を買い込んで先輩宅で打ち上げしてその日は終わった。
感 想
先輩には仕事の相談をするついでに乗鞍岳軟弱コースを提案したのであるが、先輩から麓から登ると言い出されないかと気にしたが、意外と私の計画をそのまま受け入れて下さり、結果的にこの快晴のせいか満足されているようであった。また今回山頂を踏むのに30~40分も待たされるというこんな山は初めてであった。3連休ということもあるが、畳平から1時間半で3,000m級の山に登れるということで、老若男女、家族連れなどたくさんの人出であった。おそらく上高地や北アルプスの山々も相当混雑していたものと思われる。コロナが明け、観光地にも客が戻ってきたことをつくづく感じた。
山から下りてきて仕事の相談も先輩から基本的に合意して下さり、また先輩宅の裏庭で作った手作り野菜をたくさんいただき、ほんと実りの多い山旅であった。