大房岬
原岡桟橋
行動記録
行程図
■7月22日(土)
自宅(5:20)== 鶴川(5:32)+++新宿(6:04,6:27)+++千葉(7:36,7:45)+++上総湊(8:58,9:00)+++富浦(9:28)
富浦駅(10:10)→岡本城跡(10:50)→原岡桟橋(11:15,11:30)→おさかな倶楽部(12:00,13:40)→砲台の跡→第一展望台(14:10)→明神岬(14:30,14:45)→第二展望台(15:05)→要塞跡地(15:30)→不動滝(15:40)→海食崖→崖観音(16:30,16:45)→那古舟形駅)17:00)
那古船形駅(17:59)+++君津(18:54,18:56)+++千葉(19:42,19:50)+++平井(20:29,20:44)+++新宿(21:16,21:29)+++鶴川(21:59)==自宅(22:15)
天気図
■7/22(土) 日の出 4:42, 日の入り 18:53 晴れ 30.2℃/21.1℃ 78% 2.5m/s 東南東 0.0mm
天気図、衛星画像 日本気象協会より転載、気象データ:気象庁@千葉県 館山
アプローチメモ
行動記録
KMTハイキングが岬歩きということで夏にふさわしい企画で、それも久しぶりの千葉県ということで参加した。千葉県は車で行くとアクアラインの渋滞が気になるとことであるが、全員電車で行くということで、疲れた後にビールも飲めることことだし、のんびり電車で行くことに不満はない。ところが直前になってNさんが青春18切符で行くというので一緒に行かないかとのお誘い。70過ぎたおじんに青春18切符というのも違和感を覚えるが以前より関心があったので、この機会に青春18切符を試してみるのもいい機会と思い、さっそくその誘いに乗ることとした。ただ鈍行しか乗れないので、今回のハイキングの下車駅である冨浦駅まで約4時間は覚悟しなければならない。
【7月22日(土)晴れ、北風】
青春18切符は持ち主だけでなく他人も使えるということであるが、一緒に行動する必要がありということで、新宿6時15分に集合。Nさんと合流して青春18切符をみせてもらったが、なるほど最初切符が切り離しできるのかと思ったが、駅員のいる改札口でハンコを押してもらって入場するという仕組み。なので、一緒に行動しなければならないということであった。(今回は2つのハンコが切符に押印された。)
さて新宿からさっそく総武線に乗って千葉まで行く。土曜日なので通勤であるが座れた。千葉で内房線の上総湊行きに乗換えであるが、ホームに行くとその鈍行、ボックス席があるではないか。すかさずNさんが缶ビールを買いに行くのでボックス席を確保せよと言う。通勤電車のベンチ席よりはボックス席の方がだんぜん旅行気分になる。まだ朝の7時半というのに電車がホームを出てまさに缶ビールで乾杯しようとしたところ、なんと仲良し2人組のFさん、Mさんが現れる。これまたボックス席に一緒に座り、4人で話しながら鈍行電車の旅が続いた。この鈍行は上総湊までということで、そこでさらに安房鴨川行きの鈍行に乗り換える。そこで幹事のTさんも加わった。ということで、長い鈍行電車も時間をあまり気にすることなく集合場所の冨浦駅に到着した。
他のメンバーは特急電車で来る。その特急電車は10:00着なので、それまで閑散とした駅で待つ。それにしても単線で駅員もいないこの駅に特急電車が停車するのもちょっと不思議である。
全員揃ったところで、まず駅の裏手の山の中にある岡山城址を目指す。
アスファルトのなだらかな坂を登っていく。夏の蒸し蒸しした道を登っていく中、あたりを見回すと枇杷畑となっている。整備されていないのか谷筋に入っていくには難儀しそうな藪がはびこっていた。この辺りは枇杷の名産地であるが、枇杷狩りのシーズンは終っている。登り切った後なだらかな坂道になったところでちょっととした広場に出て、その先には岡本城跡の石碑が建っていた。岡本城は、中世に房総半島南部を治めた戦国大名里見氏の城跡であるとのこと。
そこからはやや整備された階段を下って国道127号線に出る。車に気をつけながら今度は海岸に向かう。
海外に出ると海に突き出た木の桟橋が見えてい来るが、それがこの地域で有名な原岡桟橋である。なぜか桟橋の先の方まで電柱と街路灯が建っている。その桟橋の先まで行くと海の中に入った気分になる。遠浅の海だが、魚は見かけなかった。桟橋で写真を撮った後、昼食のためここで有名な食堂である「おさかな倶楽部」に行く。
「おさかな倶楽部」に行くと長蛇の列、やはり人気度が分かる。12名分を予約表に記入してひたすら順番を待つ。駐車場はほぼ満車状態である。1時間ほど待ってようやく順番が来て席に座りメニューの看板をみるとぽつぽつ売切れの札が張られている。ほうぼう定食を注文しやっとビールで乾杯。
昼食後いよいよ大房岬自然公園に出かける。アスファルト道路をだらだら登っていくとリゾート地のような雰囲気になる。大展望台にあがると360度の景色が楽しめた。
第1展望台のある芝生の広場から細い急な坂を下って海岸に出た。岩場だらけの明神岬だ。
急な坂道を登って広場に引き返し、そこから公園内のビジターセンターの前にある自動販売機で冷たい飲み物にありつけた。ついでにセンター内にある博物館もさらっと見学し、第2展望台経由不動滝を目指す。不動滝は芝生の広場を下の方にありそこに下りて行くと水は枯れていた。ただここ芝生からの眺めは東京湾とともに海岸の方に目を向けると荒々しい海蝕崖が見られた。
岬巡りは終わり、次は自然公園を出て国道に戻りひたすら次の目的地の崖観音を目指す。ただの車が通り過ぎる国道の端を延々と歩き、いい加減疲れたところで、広い駐車場に出た。その駐車場の上を見上げると崖の中腹にお寺が建っている。急な階段を登って寺まで行って参拝。その寺のテラスからは東京湾、それに館山方面の街並みがすぐそこに見渡せ、もう館山に近いことが分かった。
崖観音から再び住宅街の道を10分ほど歩いてやっと那古舟形駅に到着。そこで時刻表を見るとなんと5分ほど前に電車は出発していて、次の電車は待ち時間が約1時間であった。この駅も無人駅で駅前はお店も何もない。幸いちょっと先に中華料理店があり、そこでビールと餃子で電車待ちをした。
帰りは皆さん鈍行電車。私はNさんとともに青春18切符で当然覚悟していたが、そのNさん総武線に乗っているときに急に気分が悪いので平井駅のトイレに駆け込む。他の人はそのまま電車に乗り続けることが出来たが、私はNさんの青春18切符で乗っているので彼とともに途中下車。そのNさん、駅のトイレで用を済ませやっと落ち着いたので、その後一緒に電車に乗って新宿に到着した時は9時を過ぎていた。そのNさん、朝からビールの飲み過ぎのせいかと思ったが、なんと昼食に持ってきたおにぎりを帰りの電車を待っているとき食べたという。この暑さでおにぎりも1日ももたなかったのであろう。
感 想
大房岬という場所を初めて聞く名前で、また千葉県は幕張くらいしか土地勘が湧かない。よくイベントが開催されている幕張メッセの海浜幕張から先は行ったことがない。千葉駅も初めて、ましてその先となると私にとって未知の世界であった。君津とか木更津とか工業地帯を通っていくが、電車の風景は都心と違って郊外、そのうち日本の田舎の風景に変わる。東京から2~3時間で田舎の景色に変わるのが珍しかった。
また大房岬周辺の海水浴場は、子供の頃に行った海水浴場の風景を思い出させた。少々暑かったが、青い空に白い雲、それに緑の風景で夏らしい景色を楽しむことが出来た。また青春18切符の使い方も分かったし、なにか青春に戻ったような旅であった。