筑波山 男体山(871m)

山行概要

  • 報告概要
    ひとりで筑波山に行ってきました。
  • 山行日
    2024年4月28日(日)
  • 天 気
    晴れ
  • 企 画
    個人企画
  • 装 備
    約2.0kg
  • 同行者
    単独行
  • コース概要
    筑波山神社→登山口→酒迎場分岐→弁慶茶屋跡地→女体山→御幸ヶ原→男体山→中ノ茶屋跡→筑波山神社

御幸ヶ原から男体山

行動記録

行程図

map

■4月28日(日)

自宅(6:15)==鶴川(6:36)+++代々木上原(6:59,7:00)+++北千住(7:35,7:40)+++つくば(8:25)
つくばセンター(9:55)===筑波山神社(10:30)

筑波山神社バス停(9:35)→登山口(9:55)→酒迎場分岐(10:05)→弁慶茶屋跡地(11:15)→女体山入口(12:35)→御幸ヶ原(12:50,13:40)→男体山(14:00)→男女川(14:40)→男女川(14:40)→登山口(15:40)→筑波山神社バス停(15:55)

筑波山神社バス停(16:00)+++つくばセンター(16:40)
つくば(16:50)+++北千住(17:33,17:35)+++代々木上原(18:11,18:16)+++鶴川(18:40)==自宅(18:50)

天気図

■4/28(日) 日の出 4:50, 日の入り 18:25 晴れ 28.5℃/13.3℃  南南西 1.2m/s 湿度 73%/33% 降水量 0.0mm

天気図、衛星画像 日本気象協会より転載、気象データ:気象庁@つくば(茨城県)

アプローチメモ

  • 小田急(鶴川-代々木上原):     576円(IC切符)
  • メトロ(代々木上原-つくば):   1,048円(IC切符)
  • バス(つくばセンター筑波山神社):  770円(IC切符)
  •             往復  計 4,788円

行動記録

 筑波山は我が百名山の記録によれば2010年9月とあるが、当時は出向で筑波に単身赴任をしていた頃でせっかく筑波に住んでいるので筑波山にでも登ってみるかとほんの軽い気持ちで行った記憶がある。その頃は百名山制覇の意識はなく、どちらかというとマラソンに凝っていた時期なのでトレーニングという意味合いもあった。従って山行記録などなく、我が百名山記録では当時の手帳から日程を転記しただけである。
 先日久しぶりに出向先の同僚と呑み会をした際、山登りに行きたいとのリクエストがあり、それに応えて筑波山の計画をした。ただ日程調整するうちにこの山行は5月に筑波山に近い宝篋山ということになった。そこで、せっかく計画したので、また我が百名山の記録を残すためにも単独行ではあるがお天気も良さそうなので行くこととした。

【4月28日(日)晴れ】

 筑波までは遠いと思っていたが、時刻表を調べてみると意外とそんなに時間がかからないことが分かった。筑波に出向していた頃はよく車で行っていたが、都心を通過していくので時間はかかるし、渋滞に巻き込まれることが多かった。なので、今回は電車で行こととした。また以前登った時は、約1時間半もあれば山頂に辿り着けたとの記憶があるので、自宅を朝6時過ぎにしてゆっくり出かけた。予定通り電車に乗ってつくば駅に着き、いざバス停に向かうとなんと長蛇の列、登山客が非常に多い。もっとも連休の最中、お天気も快晴ということであれば当然であろう。若いカップル、家族連れ、それに外国人グループなどが多い。バスも30分毎に出ているようで、1台目のバスは立ち席だったので次のバスにして座って筑波神社入口まで行く。バスの窓からは懐かしい風景が流れていた。


つくばセンターの筑波山行きバス停には長蛇の列

筑波山神社入口バス停の前に観光センター

 筑波山神社入口で下車するとバス停の前に新しい木造の観光案内所が建っていた。テラスもあり軽い飲み物も提供されるようであった。そこを通り過ぎ大鳥居を通って道路に沿ってだらだら登って行くと新しい神社に出くわした。筑波山神社にしては新しい建物でちょっと疑問が沸き、以前はこういう建物などなかったはずと思いながらも石段を登って行く。そこは筑波山神社ではなく筑波山大御堂であった。その奥に進むとくだんの筑波山神社があった。以前来た時はこの境内でガマの油の口上をしていたことを思い出す。


大鳥居

筑波山大御堂

筑波山神社

筑波山神社

 筑波山神社の境内を抜けて右手裏手から細い道を辿っていくと民家の脇に登山口の標識があり、そこを登って行くと石の鳥居を構えた登山口に出る。その鳥居をくぐると深い森に入る。


白雲橋コースの登山口

新緑です

 登山口からしばらく登ると分岐の標識、進路を左手にとってさらに登って行く。石や木の根っこがあるが段差が小さくなるよう整備されている。そのなかをグループ登山者や親子連れのおしゃべり、それに林の中で小鳥のさえずりも加わり賑やかである。


酒迎場分岐

大きな杉木立の中を登ります。

 以前登った時はケーブルカーの線路に出くわした記憶があり、確かその場所が約半分だったか、また登山口から山頂の御幸ヶ原まで1時間以内で登ろうと頑張った記憶がある。ところがそのケーブルカーの線路に出会わない。というかロープウェイが見えだし、そのうち大きな岩をくぐる所で女体山に登っていることに気付く。ルートをすっかり間違えていた。すなわち、男体山へのルートでなく女体山に登っていたのだった。


ヒュッテ

弁慶七戻り、頭上には巨大な岩が!

 女体山のふもとは岩場が多い場所である。弁慶七戻り、豪傑弁慶でさえも頭上の岩が落ちてくるのではないか7度も後ずさりしたことによるとのこと。出船入船、元来「熊野の鳥居石」といい船玉神を祀る。筑波山の修験者が2つの石の間を通し、紀州熊野を遥拝したとある。こんなところで熊野古道を感じさせる。とはいえ登山道はこのような岩山の細い道になり、登る人と下る人とのすれ違いで大渋滞である。


出船入船

女体山入口は大混雑

御幸ヶ原、目の前に男体山

長蛇の列のケーブルカー山頂駅

 女体山へのルートを選んだばっかりに登りで思わぬ時間がかかり、御幸ヶ原に着いたときは12時半を回っていた。さすがに腹も減ったのでランチタイムということになるが広場は人通りが多くシートを広げることもできず、また直射日光で暑すぎる。そこで売店の脇の建物の影が出来ているほんのわずかなスペースを陣取り、いつものようにカップヌードルとおにぎりで昼食を取った。
 昼食を済ませたっぷり休憩した後、男体山に登る。山頂からの広々とした関東平野の眺めを期待したがやはり霞んでいた。


関東平野、ちょっと霞んでいます

山頂にある男体山本殿

 男体山への登り道も以前来た時よりも整備されていて、本殿の下には立派な見晴らし台が出来ていた。確か古い建物の測候所があったはずと思い裏手に回るとやはり石造りの洋館風の建物があった。ただ以前よりもさらに朽ち果てた感が否めない。看板をみると1902年に旧皇族の山階宮菊麿王が自己資金で「山階宮筑波山測候所」を建設、1909年に国に寄贈、1928年(昭和3年)に鉄筋コンクリートの現建物が完成とある。まだ気象観測データを筑波大学に送信し観測を続けているとのこと


眼下に登ってきた筑波山神社が見えます

気象観測所(日本初の山岳測候所)

 男体山から登ってきた道を下り、ケーブルカーの線路に沿った御幸ヶ原コースに向かう。


御幸ヶ原コースの入口

下山道は階段が続きます

 道は整備されているが階段が続き、登ってくる人が喘ぎあえぎ登ってくる。こちらは先日の山行で痛めた右脚に注意を払いながら下りていく。最初はケーブルカーの線路に出くわす場所が確か半分だったという記憶をもと、そこを目指して下っていたがなかなか着かない。そのうちケーブルカーの滑車の音が聞こえてきて林の中をケーブルカーが下って行くのが見えた。


男女川

中ノ茶屋跡

 やっとケーブルカーの線路沿いの広場についた。中ノ茶屋跡であるが新しい木造の建物があり、入口にMINANO HUTとの文字が掲げられていた。そこで少々休憩し、今度はケーブルの麓の駅である宮脇駅を目指して下る。人声がしたと思ったら登山口の鳥居が見えてきた。ガイドマップにコースタイムが70分とあったが、脚を気遣いながらの下りだったので90分程度かかった。


ケーブル駅との分岐

御幸ヶ原コースの登山口

 筑波山神社の境内をとおり、またまた大御堂の境内を通って下る。この大御堂、新しく建てられたのか金ぴかであるが、看板をみると坂東三十三観音霊場の第25番札所とある。782年徳一上人の開基で、810年弘法大師空海が密教道場を開いたと言われています、とある。


筑波山大御堂、背後に筑波山山頂が

帰りのバス停

 バス停に着いて自動販売機で買ったコーラがおいしかった。バス停には人がそこそこ並んでいたので座れるか気になったが、やってきたバスは始発からの乗客で座が埋まっていた。ただバスは渋滞もなくつくばセンターに予定通り到着。疲れていたのでそのまま筑波エキスプレスで寄り道もせず帰った。

感 想

 今回は連休でお天気が良いので気分転換ということもあったが、3月の立川シティマラソンで脚を少々痛め、その後ランニングも控えていたが、先日の大野山で長いロード歩きで再び右足に違和感を感じ、その後もランニングを中止していて今回はその回復具合を確認する目的もあった。前回はケーブルカーの線路に沿った御幸ヶ原コースで1時間で登った記憶があったので、今回はどの程度だろうと思いながら歩いたが、すっかり道を間違えてしまい比較できなかった。だがタイムは大幅にダウンしていることであろう。今回は白雲橋コースはあったが脚はそんなに痛さを感じることはなく順調に登っていたが、最後の方で登山道が大渋滞でコースタイムより相当時間がかかった。登りで息が荒くなることはなかったが、ただ昼休みで長時間座っていた後いざ立ち上がろうとすると脚が固まっているというか脚を伸ばすのに一苦労した。下りでも脚に疲労を感じ痙攣を起こさないか気にしながら慎重に下った。ということで、やはり年齢による脚の衰えを感じざるを得ない。
 筑波山山頂はケーブルカーでも登れるので老若男女の人々であふれていたが、登山道も小学生低学年の子供連れの家族、若者グループ、はたまた外国人グループなどで賑わっていた。筑波山は百名山のひとつであるが、以前登った時よりもよりピュラーな山になった感じがした。

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