第56回調布駅伝 2025年1月26日(日)
いつもの呑み仲間のNさんからLINEで突然駅伝の代走をやってくれないかとのメッセージがきて、当初当然遅いし駅伝で皆さんの足を引っ張るということで断っていたのであるが、どうしても出てくれと言うので、1区間4㎞なのでまあいいかということで参加することにした。駅伝は初めてだし、この年になってペースも遅くなっていて私より若いメンバーのようで特段遅いということで目立ってしまうのではないか、との思いが募り、当日に向けて正月辺りから意識して練習するようにしていた。
誘ってくれたNさんからは、皆さんとの顔合わせのためにもチームが多摩川土手で練習しているので参加しないかと誘われ、それもそうだと思い1月13日の練習会に参加した。当日は京王多摩川に7時半集合という。朝早くランニング姿で上にフリースとマフラーをして出かける。駅にはNさんの友人であるAさんが出迎えてくれ、そこからAさん宅に行くと他のメンバーもランナー姿で待っていた。一応揃ったところですぐそばの多摩川土手に出て上流に向かって走りだす。土手のコースはランナーもちらほらいて練習するにはもってこいのコースである。3kmほど走って左手にどんと焼の煙が見えてきた。前から言われていたが、今日の練習はどんと焼きを見るのも目的であった。何しろ多摩川近辺で一番大きなどんと焼だそうで、点火の時には大きな火柱が上がっている写真がネットで掲載されている。その点火には間に合わなかったが、大きな焚火の周りで法被を来たおじさんが竹をくべている。その周りを竹に餅を挟んだ見物人が大勢焚火を取り囲んでいて、火が収まるのを待っている。やがておじさんの合図で竹に餅を挟んだ皆さんが焚火に近づいて餅を焼き始める。我々も焚火の側に行って暖をとった。
ひととおりどんと焼を見た後、また上流に向かって走り出す。やがて稲城大橋に出て多摩川を渡り、川崎市側の土手を今度は下流に向かって走る。途中で折り返すのかなと思ったら、下流に向かってどんどん進み途中で多摩川にかかる大きな橋を渡って元の出発地点で戻ってきた。約7~8kmのジョギングだったかと思うが、最後の方は皆さんに追いつけなかった。
という訳で本番に向けて不安が残る練習会であった。また終わってから皆さんの過去の駅伝記録を見せてもらったが、なんとか恥を描かない程度で済ませたいなという気にもなった。
さて当日の1月26日(日)、会場が味ノ素スタジアムなので飛田給駅に9時集合であった。空は晴れ渡っているが風が少々吹いている。それも北風である。
5人1チームでこのグループでは2チームが出場するそうで、合計10名が揃ったところで味の素スタジアムまで歩く。まずゲートで記念写真、それからスタジアムに入るとさすが駅伝大会だけあって大勢の参加者でスタジアムの席を埋めている。ただしメインスタンドのみ。日の当たる場所を確保し、スタートの10:30まで着替えをしながらぶらぶら待つ。私はAチームの3番目ということで、駅伝そのものはスタートが10:35である。3番目なので各人のタイムを考慮して私は11:15頃に中継地点に行って待つこととした。
まず10:30に一般の部がスタート、号砲とともにランナーは一斉に早いスピードでスタジアムのゲートを出て行った。その後10:35に40歳以上の部がスタートした。幾分遅いペースでゲートを出ていく。それを見送りながらしばらく席に戻って時間潰しし、11:00過ぎにグランドに出て中継地点でランナーを待つ。NさんもBチームの3番目ということで待っているが、Bチームのランナーの方が早く到着した。それから1分くらいでAチームのランナーがやってきてタスキを受け取る。
さていざ走り出してみるとトラックなのでちょっと早いペースで走り出す。ところがスタジアムのゲートを出るところで意外と登り坂、といってもほんの10~20m程度なのであるが、それで息が上がってしまいペースもガクッと落ちてしまった。スタジアムを出ても平坦な公園内であるが息があがってなかなかペースが上がらない。公園を出るところでようやくいつもの調子になり、調布飛行場の滑走路脇の直線コースに出る。まっすぐで見通しのよいコースであるが北風をまともに受け走りにくい。やがて遠くの方に折り返し地点と思しきところが見えた頃、対向コースを走ってきたNさんから声をかけられた。意外とNさんとは近いではないか、あわよくば追いつけるかもという思いを抱き滑走路コースを折り返す。今度は追い風なので幾分楽にはなったが、なかなかペースが上がらない。滑走路コースが終わり味の素スタジアムが見えたところで、沿道からの声援で「後1km!」との掛け声が耳に入る。このままスタジアムに入るかと思いきや通り過ぎてスタジアムの外周を走ることになり、ちょっと気持ちが萎えてきた。ぐっと我慢して走るとやっとスタジアムの入口ゲートが見えてきた。今度の入口ゲートは下り坂でスピードが上がる。トラックに入りゴールである中継点も見えダッシュと気合を入れるもトラックに敷かれた人工芝がふわふわで足で蹴っても前に進む力がロスしてなかなかスピードがあがらない。ちょっとメロメロになったところで中継点で待っているAさんにタスキを渡した。
ゴールしてからしばらくトラックの人工芝のところで休み、それから席に戻って服を着替えた。
席について駅伝の様子をみているとランナーが散らばっており、どのチームが早いのか遅いのかさっぱり分からない。ただ一般の部のトップがトラックに入ってきたときはさすが早いペースでゴールを駆け抜けていった。駅伝は初めてなのでタスキのかけ方とか順番とかいろいろ要領があり、それが気になってタイムを計測するのをすっかり忘れていた。ただタスキに発信器がついており自動的に計測できるのであるが、私のスポーツウォッチではラップとか心拍数など細かいデータが取得でき、他の走り記録とも比較できたことを思うと少々残念であった。
やがて最終ランナーが戻ってくる時にトラックに出て選手を出迎える。なにしろ一般の部の選手も含めてランナーがパラパラとゴールしているので、順位などさっぱり分からず。まあこのチームの方も順位をあまり意識していないのが助かる。全メンバーが走り終え着替えて全員揃ったところで、スタジアムで最後の記念写真撮影をして飛田給駅に向かった。その後、皆さんは打ち上げということで調布に向かい、私は友人に会いに国分寺駅に向かった。
夕方になってLINEで記録が送られてきた。結果はこちら。
これによれば40歳以上の部で62チーム出場したなかAチームが56位(タイム:1:54:30)、Bチームが53位(タイム:1:53:09)であった。また個人の記録を比較すると皆さんのなかで下から2番目、やはり皆さんの足を引っ張っていたことが明らかであった。ただ私としてキロ6分少々で走れたことで一応納得のいく結果であった。
駅伝は初めてで4kmと距離は短いがメンバーを意識しないといけないので、とてもピクニックランとはいかなかった。でもこの大会は、中学生や高校生など若い方が参加していて賑やかであった。また参加費一人当たり1,000円で、それでTシャツの他にアミノバイタルやスパゲティ料理のコンソメみたいなものまで貰えて、調布市や地元企業も含めてなかなかスポーツに力を入れていることを感じさせる大会であった。