~阿蘇山~
山行概要
報告概要 九州の百名山である阿蘇山・高岳(1,592m)に行ってきました。
山行日 2015年4月6日(月)~7日(火)   
阿蘇山 高岳山頂にて
天気 曇り
企画 個人企画
装備 2-3kg程度(日帰り装備)
同行者 単独行
コース
概要
仙酔峡登山口<-->分岐<-->高岳山頂
行動記録
【4/6(月)曇り、微風】
えびの高原(12:00)==えびのIC(14:00)== 松橋IC(16:00)== 熊本スーパーホテル(17:00)
【4/7(火)曇り、微風】
熊本スーパーホテル(8:00)==阿蘇山仙酔峡登山口(9:30)

仙酔峡登山口(9:55)--1:50--分岐(11:43)--0:10--高岳山頂(11:50,12:05)--0:10--分岐(12:13)--1:30--仙酔峡登山口(13:40)
行程図

カシミールにより作成
天気図
【4/7(火)】 日の出 5:58, 日の入り 18:41 曇り、18.4℃/12.2℃、湿度:59%、風:北北西 6m/s、降水量 0.0.mm
    
Yahoo!天気情報 過去の天気より転載 @熊本
山行情報
アプローチ ・九州自動車道 えびのIC→松橋IC 2,270円
温泉 ・熊本スーパーホテル
「ホテルやまなみ荘」 日帰り入浴料  500円
◆ 日誌と写真
行動日誌
【4/6(月) 曇り、途中山間部は雨】
 さてえびの高原から下り、えびのICから九州自動車道に入る。意外に山中の道路でトンネルもいくつか通る。熊本市内の近くまで高速に乗るのかな、 と思っていたが、ナビでは松橋ICというところで高速をおりるとの指示。そのとおり高速を降りた途端、大きなスーパーマーケットやヤマダ電気などショッピングモールとなっている。 えびの高原で車中泊したとき、携帯充電プラグを踏み潰してしまったので、それを購入する。しばらく幹線道路みたいな道を北上し、宇土市を経て熊本に入る。 熊本のビジネスホテルには5時ごろ到着。さっそく大浴場で山の汗を流す。それと下着、靴下などコインラインドリーでの洗濯をしてから食事に出かける。
 夕食に街に出るのが7時頃になったが、熊本はもう20年前に一回来たきりで、それもあまり記憶がない。ホテルの前は食べるところは何もなく、 しかも真っ暗なので、とりあえず熊本駅方面に向かう。市電に乗ろうと思うも行先などの地名が分からないので不安、とにかくスマホの地図を頼りに熊本駅に向かう。 それにしても歩いている途中も何にもなく、マンションがやたら多い。しかし人通りはない。20~30分歩いてやっと熊本駅に着いたが、やはり地方都市のせいか人通りが少ない。 周りにも店がなさそうなので、仕方なく駅のレストラン街に行く。そこも数件のレストランしかないが、とりあえず地元料理の店に入る。 そこには外人さんのグループと観光客らしき若者が2~3人。ちょっとさびしい感じがするが仕方ない。 熊本といえば馬刺し、生ビールで晩酌していると、隣のテーブルに外人さんのグループの仲間なのかさらに7~8名が加わって賑やかになった。 英語ではなくドイツ語らしき言葉なのでよく分からないが、中年の女性も交え、大学の先生らしき日本人がひとり、片言のドイツ語らしき言葉と日本語で注文をとっていた。 まあ地方都市にも外国人が訪れているのだな、と思いつつ、こちらはひとり食事をとる。そういえば鹿児島でも中国や韓国からの観光旅行らしき人が多かったな。 ほどほど食事を済まし、帰りは市電に乗ってホテルに帰った。
【4/6(月) 曇りのち雨、微風】
 翌朝、朝食バイキングを食べてホテルを出たのが8時頃となる。あいかわらずパッとしない天気で日差しはない。
 さて阿蘇山は今回仙酔峡から阿蘇山の最高峰である高岳(1592m)を目指す。中岳経由で登って仙酔尾根を下るコースが一般的のようであるが、 とにかく仙酔峡登山口に向かう。熊本市街を抜けるのに意外と車の多いことに驚く。特に熊本の郊外の方が通勤であろうか車が多い。そうか、朝の通勤ラッシュなんですね。 とにかく阿蘇山方面を目指し、国道57号線に入ると幾分車が空いていた。そのうち仙酔峡の看板のところを右折してどんどん車で登っていく。 登るにつれて、ここも霧島山と同じようにガスに包まれる。仙酔峡ロープウェイ駐車場に着いたときはまったく霧の中であった。時刻はもう10時近くになっていた。 ロープウェイは長い間運休しているせいか、建物の中もひっそりしている。駐車場の売店も閉まっていてひっそりしている。駐車場には車が2~3台、 こういう天気でもやはり山に登る人はいるんですね。なぜか閉まっている売店の前に軽自動車が止まっていておばさんが声かけてきた。 そこには登山届を出す箱があり、それを促して声をかけてきたのか、と思うがそうでもないらしい。なにしに来ているのか分からない。 また、遅れてちょうど自分の車の横にちょうど駐車してきた方がいて、その方は富山から来たとのこと。同じく百名山を狙っているような雰囲気。 2言3言声を交わしてこちらは先に出発する。どちらのコースを選択するか迷ったが、あのおばさんの説明では「仙酔尾根でも問題ないよ」との一言で天気も悪いので、この最短コースを選ぶ。

濃い霧に包まれた仙酔峡駐車場

仙酔尾根登山口(噴気ガス注意の看板)

鷲見平付近

分岐

高岳山頂にて

山頂の様子

九州に来て、山頂からやっと周りが見えた(真ん中に避難小屋である月見小屋)
 さて橋を渡って仙酔尾根にとりつく。はじめは灌木の中の登山道を登っていくが、そのうち溶岩だらけの道になる。ところどころに岩に黄色で矢印が書かれているので、 それを外さないよう登っていく。周りは濃い霧の中なのでなおさら黄色の矢印だけが目当てである。周りがガスガスなので、 どのあたりを登っているのかまったくわからない。途中に中間点という書かれた岩を通り過ぎたので、まあ半分くらい登ったのであろう、と思うしかない。 そのうち若い男性が降りてきたが、なんか爆発音が聞こえたよ、と物騒なことを言って通り過ぎて行った。とにかく岩だらけの道をひたすら登るだけである。 ようやく登りに飽きだしたころに分岐に出る。高岳に続く稜線で、すぐ近くに高岳が見える。稜線に出てみると案外視界が開けている。 これまで開聞岳、霧島山韓国岳ではまったく周りが見えなかったが、それに比べると遠くの方まで見渡せて、遠くの方にかすかに青空も見える。
 10分程度で高岳山頂に着くとなんと外国人が4名も先着していた。どこから来たの、と尋ねると香港から、とのことであるが、 中国人には思えず聞き返すとフランス人ということである。それも男女2組のグループ、大きなカメラを持っていて写真を撮りまくっている。 どこから登ってきたの、と聞くと同じく仙酔峡からのようである。でも車はなかったし、どういう風に来たのかわからないが、観光客に毛の経た程度の服装で、 登山しにきたようには思えない。仲間で九州旅行をしているっていう感じである。まあ外人さんは体格もでかいし、少々の雨や霧でも苦にならないであろう。 しかし、こんなところでまさか英語を話すとは思わなかった。長い間英会話から離れてしまっているのでなかなか思っていることが口に出ない。 相手もカップルだし、また愛想のないフランス人ということもあり、事務的な会話で終わり。そのうち、駐車場で挨拶した富山の人も頂上にやってきた。 お互い写真を取り合って、今後の予定などを話した。やはりその方も九州の百名山を巡っているとのこと。
 山頂でしばらく待っていたが、あまり天気も良くならないので、下山する。下山しながら、そういえば、昔仕事で中東のUAEのフジャイラというところで1ヵ月滞在したことがあったが、 その時の現場の監督がフランス系カナダ人であった。あとはアメリカ人が10人程度、日本人といえば私一人という極めても危うい状況であった。 仕事は設備の最終試験でアメリカ人側が導入した設備と我々の入れた設備との総合試験で、試験結果について毎日会議、それも米国本土とのお客様も交えた電話会議で、 こちらは電話を通した聞き取りにくい英語に、つたない英語で一生懸命説明するも現場監督のフランス系カナダ人は「よう分からん」といった顔で、 そこにアメリカ人が親切にも「こういっているのではないか。」とサポートしてくれて助かったのであるが、そのカナダ人は「フン」といった顔でいかにも愛想もなにもなかった。 その点、アメリカ人は陽気ですよね。そのうち一緒に昼飯を喰ったりして、あの現場監督の悪口、ののしりをお互い言い合っていたことを思い出した。
 そんなことを思い出しながら下山して、富山の方と抜きつ抜かれつほぼ同時に仙酔峡の駐車場に戻ってきた。戻ってくるとあのおばさんがまだ居るではないか。 どうだったと聞くので外人さんがいたよ、と答えるも知らないとのこと。しかしあの4人組の外人さん、この登山口までどうやってきたのであろうか。 仙酔峡の駐車場には、おばちゃんの軽自動車と富山の方の車と自分のレンタカーしかないので、ここに下山してもどうやって帰るのかな、といらん心配をしてしまう。
 さて時刻も昼飯時間をとっくに過ぎているので、車で麓に下りて腹ごしらえ、それから温泉にでも入るべく、さっそく車で九重山方面に向かうこととした。

 九重山に続く
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