~九重山~
山行概要
報告概要 九州の百名山である九重連山の中岳(1,791m)、久住山(1,786.5m)に行ってきました。
山行日 2015年4月7日(火)~8日(水)
久住山山頂にて
天気 曇り
企画 個人企画
装備 2-3kg程度(日帰り装備)
同行者 単独行
コース
概要
牧ノ戸峠駐車場→扇ヶ鼻分岐→久住分れ→中岳→久住山→扇ヶ鼻分岐→牧ノ戸峠駐車場
行動記録
【4/7(火)曇り、微風】
阿蘇山仙酔峡登山口(15:00)== ホテル「やまなみ山荘」(17:00,17:30)== 牧ノ戸峠駐車場(18:00)
【4/8(水)雨のち曇りのち晴れ、微風】
牧ノ戸峠駐車場(9:55)--1:50--扇ヶ鼻分岐(11:43)--0:10--久住山山頂(11:50,12:05)--0:10--扇ヶ鼻分岐(12:13)--1:30--牧ノ戸峠駐車場(13:40)

行程図

カシミールにより作成
天気図
【4/8(水)】 日の出 5:53, 日の入り 18:38  晴れ、気温:13.1℃/8.3℃、湿度:50%、風:北 3m/s、降雨:0.0mm
    
Yahoo!天気情報 過去の天気より転載 @大分中部

山行情報
アプローチ ・国道11号線 やまなみハイウェイ
温泉 「ホテルやまなみ荘」 日帰り入浴料  500円
◆ 日誌と写真
行動日誌
【4/7(火) 曇り、途中山間部は雨】
 阿蘇山高岳登山を終え仙酔峡駐車場から車で降りてくるとやはり、霧が晴れてきて周りの景色が見え出す。やはり雲の中を彷徨っていたのだ。 国道57号線に出て、コンビニで食料調達、それからその隣りのファミレスでありきたりのハンバーグ定食を注文して遅い昼食をとる。
 ここからカーナビを九重山登山口にセットしてナビの指示どおり車は北の方に向かう。途中阿蘇山の外輪山にあたるのか山が迫ってきたので、車も坂道を登る。 とするとそこは「やまなみハイウェイ」というらしく、見渡す限り草原の台地である。広々とした風景で解放感に浸る。
 さて九重登山は当初、坊ヶツルに行って法華院温泉で露天風呂を入ってテント泊でも、と思っていたが、なにしろこれまで天候があまりよくないので、 一般的な牧ノ戸峠からの日帰りコースとする。九州に来てからこれまでちょっと暖かかったが、季節外れの寒気が南下しているようで、 ラジオの天気予報では関東地方に雪が降ると言っていた。坊ヶツルも標高1200m程度あるので、テント泊はきついと思い早々にあきらめた。
 阿蘇から下りてきてやはり温泉に入りたいので温泉街である長者原まで車を走らせる。ところどころに日帰り温泉の看板があるが、 ここもやはり霧が濃いので、たまたま見つけた「ホテルやまなみ荘」というところに入る。汗をかいたので、車を出ると相当寒くあわてて風呂場に直行する。 ここの温泉、しばらく浸かっているとなにかぴりぴり、だんだん手先の爪のところが痛く感じる。手をお湯からあげると収まるのであるが、 そのうち足指の爪も痛み出したので、湯船に浸かっていられなくなる。まるで電気風呂に入ったかのようであるが、そのような設備も雰囲気もない。初めての経験で 不思議な温泉であった。身体が温まったので、車に戻り、通り過ぎてきた牧ノ戸峠に戻り駐車場の端の方に車を止め車中泊とする。ただあたりは霧が濃いのと寒さのせいで、 何もする気も起らない。コンビニで買ったおにぎりなどを食べて早々に寝袋にくるまって寝る。
【4/8(水) 曇りのち雨、微風】
 夜になって雨が相当降っていたが翌朝、雨は止んでいた。ただ風があるし寒い。辺りはやはり霧に包まれている。 こういう気象条件の中では外に出る気も起らなかったが、ラジオの天気予報ではだんだん晴れてくると言っているなので、夜があけてもしばらく車の中で待機する。
  
ガスに包まれた牧ノ戸峠登山口
  
なんと霧氷
  
目の前の木々も霧氷
  
扇ヶ鼻分岐
  
西千里浜(やっよ九重山が見える)
  
向こうに久住分れ避難小屋が見える
  
久住分れ
  
御池
  
中岳山頂(1791m)
  
久住山頂(1786.5m)
  
牧ノ戸峠駐車場がみえる
  
振り返れば九重山の山塊
 さて時刻も9:00を過ぎになりこのままではいかん、ようやく意を決して登山を始めることとする。 あたりはまだ一面ガスが立ち込めていて見晴らしはまったく効かない。 登山口から登りだしてほどなく木々には霧氷がびっしりついていることにびっくり。 季節は4月に入っているが、山ではまだまだ氷点下になるのである。そのうちだんだん霧が晴れてきて、まず老夫婦らしい2人連れを追い抜く。 広い稜線に出たところで、ようやくあたりの風景が見え出す。扇ヶ鼻分岐というところで目の前に星生山が現れる。そこから平らな道を辿るのであるが、 後で地図を確認すると西千里浜というところであった。そのうちやっと九重山が遠くの方に見え出す。平らな道をどんどん進み、 そのうちちょっとした峠を超えると、 下の方に平らな場所が見え避難小屋も見える。ここが、よく写真に出てくる久住分れの避難小屋だ、と認識する。
さっそくこの窪地に降りて避難小屋でトイレ休憩。太陽も顔をだし、暖かい。避難小屋の中をみるとコンクリートは剥がれ、とてもここで泊まる気にはならない。 さて、この窪地から九重山が目の前に聳えているが、やはりまずは九重連山で一番高い中岳を目指す。坊がツルへの分岐である久住分れを過ぎると 一旦下り、御池に下りる。 そこを半周して中岳の登りに取りつく。岩場の道であるが、ほどなく山頂に至るが誰もおらず。 仕方がないので、山頂の道標だけを記念に写真を撮る。さて、次に久住山に向かうが、中岳から下り、笹の原っぱに出たのであるが、 久住山への登り道がわからない。 あやうく御池の池の小屋に向かったり、また灌木の中で道を失ったり、ちょっと時間ロスをした。そのうち、ようやく正当な登り道を見つけてやっと久住山山頂に辿り着いた。 今度は幸い若い兄ちゃんがいて記念写真を撮ってもらう。 彼はもう何回か来ていくつかある久住山を制覇しているとのことであった。遠くの景色までは望めなかったが、とにかく青空の下での山頂であった。 久住山からあのコンクリートの避難小屋を目指して下山、その後は登ってきた道をひたすら戻るだけである。 木々の霧氷はすっかりなくなり、下山するにつれ暖かくなる。
ようやく牧ノ戸峠の駐車場が見える頃になって、どこかで見かけた人が登ってくる。そうそう阿蘇山で話した富山の人であった。 これから久住山を登るとか、時刻は1時半、まあ天気も良いので問題ないが、彼は午前中祖母山を制覇してきて、その足でここ久住山にやってきたとのこと。 久住山を制覇したら、今度は島根県の大山に行くとのこと。いやはや頼もしい百名山ハンターである。
 牧ノ戸峠に戻ってきたら時刻もとっくに昼飯時間を過ぎていて腹も減っている。駐車場の売店を覗いてみると食堂はないが、飲み物やアイスクリームの他、「ちまき」が売っていたので昼飯代わりに食べる。 温かくてとてもうまかった。
 久しぶりの太陽で峠も明るい。ここでこうしてのんびりとしてられないので、さっそく車で九州最後の山である祖母山に向かうこととした。

 祖母山に続く
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